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ボックスアートのこだわりと醍醐味/和田隆良さんの代表作・好きな作品

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ボックスアートのこだわりと醍醐味/和田隆良さんの代表作・好きな作品

大好きなクルマ、【スパルタンなランチア】2題、ボックスアートと水彩画で表現

 クルマ、飛行機、バイクなどを幅広く手がけるイラストレーターの和田隆良さん。今回は、ご自身が大好きなクルマ、ランチアが主題です。

リアルな発色を求めて独自に調色/畔蒜幸雄さんの代表作・好きな作品

 1907~2004年のイタリアの名車が掲載された豪華写真集『ITALIAN AUTO LEGENDS Classics of Style and Design』(Merrell Publishers Limited, 2006)に、ランチアの歴代名車のデザインの変遷を見ることができます。LANCIA Astura(1935)、LANCIA Aprilia(1938)、LANCIA Flaminia Zagato Super Sport(1959)が、フェラーリやランボルギーニ、アルファロメオ、マセラティなどとともに掲載されており、かつては優雅な曲線のボディラインが多いという印象です。そして、1970年代のベルトーネ・デザインのラリーカー、LANCIA Stratos(1975)はガラリと印象を変えて、直線的なラインを強調したタフな1台に変身。和田さんの作品は、その後の“スパルタンなランチア”です。

 作品(1)の赤のランチア037ラリーは、模型のパッケージ用イラストとして描きました。ボックスアートを描くときに、まず厳守するのは、“キットの内容と異なってはいけない”という点です。そのうえで細部を丁寧に描き込むことによって、アルミやラバーなど、それぞれの材質の違いを実車のようにリアルに表現します。そのためには、多くの資料写真が必要です。037ラリーは、実車の資料写真がなかったため、別のクルマの写真をベースにボディカラーを変え、マーキングやホイールは別の資料から描き起こしました。今回、037ラリーは模型パッケージで初のイラスト作品になりました。

 作品(2)は水彩画で、ランチア デルタS4です。資料は置き撮り写真だったのですが、動きのあるシーンにしました。水彩画の場合は、退屈な絵にならないよう、描き込みの強弱をつけて全体のバランスをとるようにしました。

 ランチアといえば、白、赤、シルバーなどのボディカラーに、赤、紺色、水色のストライプを配したマルティニ・カラーを思い浮かべる人が多いと思います。ボクは、このカラーリングがいちばん似合うクルマはランチアだと思います。ボディデザインは、80年代に流行したエッジの効いたラインです。低く構えたスタイルはスパルタンで、いかにも速く走りそうなデザインという感じがします。

わだたかよし/デザインプロダクションを退社後、1991年バイク雑誌の表紙イラストの依頼をきっかけにイラストレーターとして独立。乗り物を中心としたイラストレーション制作のほか、オブジェ、キャラクターデザインなども手がける。現在、模型製品などのパッケージ、広告、出版などで活動中。“Illustrator of the year 2017”受賞。AAF(オートモビル・アート連盟)会員。神奈川県藤沢市在住

やまうちともこ/TOKYO-FMパーソナリティを20年以上つとめ、インタビューした人1000名以上。映画評論家・品田雄吉門下生。ライター&エディター

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