ドMと呼ばれるのには理由がある!バイク乗りの性質とは
インターネット上ではたびたび、バイク乗りはドMである、という言説を目にすることがあります。もちろん、自分はドMであると自覚しているライダーは少ないでしょう。なぜそのような言説があるのか、気になる人も多いかもしれません。
【画像】「えっ…!」こらが「バイク乗りはドM」と言われる理由です(10枚)
では、ライダーのどのような性質を指して「ドMである」と言われるのでしょうか。
バイクに乗る際は、体が剥き出しになるという構造上、しばしば厳しい環境に晒されることがあります。
例えば、夏にバイクに乗れば暑い日差しやエンジンからの熱気でライダーは非常に暑い思いをすることになります。最悪の場合は熱中症や脱水症状で倒れてしまうことも。
一方、冬になれば走行風の寒さに凍えることになります。それだけでなく、地域によっては路面凍結の危険も増すでしょう。夏冬以外はバイクに快適に乗れる、というわけでもありません。
例えば春は花粉、梅雨は雨、秋は昼夜の寒暖差があり、それぞれがライダーを苦しめます。バイクに快適に乗ることができるタイミングは非常に限られていると言ってもよいかもしれません。
それでも、バイクが好きなライダーはこうした天候に耐えながらバイクに乗ります。中にはちょっとした雨であれば気にせずツーリングを強行する人も。
また、バイクを日常の足としてではなく、趣味として乗る相棒として認識している人の場合、バイクの故障、不具合すらも楽しんでいることもあります。バイクを単純に日常の足として認識している人にとって、ライダーのこのような姿勢は非常に特異なもののように映るでしょう。
そして、週末のツーリングの際には運転の簡単な幹線道路ではなく、道の険しい峠を選ぶというライダーも少なくありません。特にオフロードバイクに乗っている人の場合、未舗装路を切り分けながら進んでいく過酷なツーリングをすることもあります。
このような例を見てみると、バイク乗りは多くの苦労を抱えながら、それでもバイクに乗り続ける道を選んでいることが分かります。
バイクに乗らない人にとっては、このような苦労をしてでもバイクに乗るというライダーの気持ちは理解し難いかもしれません。苦労さえも楽しんでいるという姿勢を、マゾヒズムと重ね合わせてドMであるとみなす人もいるでしょう。
また、バイク乗りの中にも自分の行動が並外れていることを自覚しており、自分のことを指してバイク乗りはドMである、と発言する人もいます。一見自虐的な発言のように思えても、困難を乗り越えながらバイクに乗り続けている誇りもあってこその発言であると言えるかもしれません。
※ ※ ※
クルマであれば天候、気候に関わらず、大抵の場合は快適に走ることができます。しかしバイクに快適に乗れるかどうかは天候、気候に大きく左右されます。その他にも、バイクに乗る際に待ち受ける苦労は大小無数にあると言えます。
こうした苦労を抱えながらもバイク乗りがバイクに乗り続けるのは、その苦労を大きく上回る魅力があるためです。そして、暑い中走った後に食べる冷たいアイスや、寒い中走ったあとに見る夜明け、不具合が治った時の感動など、苦労があるからこその魅力も少なくありません。
このように苦労をも楽しんでしまうような生粋のライダーの姿勢を「ドM」と形容する人がいるのも、不思議なことではないかもしれません。
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