スーパーフォーミュラに参戦するITOCHU ENEX TEAM IMPULが、モビリティリゾートもてぎでの第5戦以降に19号車を走らせるドライバーを発表。第5戦及び富士スピードウェイでの第6戦、第7戦はニック・デ・フリーズが起用されることが明らかとなった。
TEAM IMPULは今季開幕当初、19号車のドライバーとして昨年のFIA F2チャンピオンであるテオ・プルシェールを起用していた。しかしプルシェールは開幕戦鈴鹿の後、インディカー・シリーズ挑戦のためにチームを離脱。第2戦オートポリスはアメリカのIMSAでトヨタ/レクサスファミリーの一員として活躍するベン・バーニコート、第3戦SUGO、第4戦富士はトヨタの育成ドライバーである平良響がステアリングを握った。
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そして8月25日に決勝が行なわれる第5戦と10月12日、13日にダブルヘッダーで開催される第6戦・第7戦は、デ・フリーズが起用されることになった。そして鈴鹿サーキットで11月9日、10日に行なわれる第8戦・第9戦は平良が再びステアリングを握る。
現在TOYOTA GAZOO Racingの一員としてWEC(世界耐久選手権)の最高峰クラスに参戦するデ・フリーズは、これまで様々なカテゴリーで実績を積んできた。特筆すべきは、シングルシーターでのふたつのタイトル。2019年にはF1直下のFIA F2でチャンピオンに輝くと、フォーミュラEでも稀に見る大混戦となった2020-2021シーズンを制し、同シリーズがFIA世界選手権になって初の王者となった。
2022年にはF1の複数のチームからフリー走行に出走。同年イタリアGPでは、虫垂炎に罹患したアレクサンダー・アルボンの代役としてウイリアムズから急遽F1デビューを果たし、いきなり9位入賞と好結果を残した。
この活躍により、翌2023年には角田裕毅のチームメイトとしてアルファタウリ(現RB)のレギュラーシートを掴んだが十分な結果を残すことができず、シーズン途中でシートを失うことになってしまう。しかしながら、それまでの実績から能力に対する信頼度は高く、その後もフォーミュラEやWECなど様々なカテゴリーのシートを獲得し、活躍を続けている。
また、開幕当初はセットアップがうまく決まらず苦戦していたTEAM IMPULも、ここ数戦は復調傾向。国本雄資は第3戦で7位、第4戦で6位と2戦連続入賞を記録している他、平良も第4戦でデビュー2戦目ながら9位に食い込んだ。デ・フリーズにとっては事前テストなしのぶっつけ本番となるが、どれほどのパフォーマンスを見せるかが注目される。
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みんなのコメント
ただ、岩佐くんはじめ、日本人選手がコテンパンにやられたら大変。