大事な家族と夢の6輪生活を両立できる!? 「330i M Sport」×「Z250」に乗ってみた

■オールマイティーにすべてをこなす優等生×足りないぐらいがちょうどいい自由人の組み合わせ

　家族がいるからクルマに求める条件は、室内空間が快適で5人乗り!　そこにちょっぴり走りも楽しめる要素があれば理想的で、休日や仕事の後はバイクでのプチツーリングに出掛け、つかの間の自由を楽しみたい。

　そんな4輪＋2輪の6輪生活に憧れている人は、多いと思います。

　しかし、家族や仕事の都合などで、完璧に理想通りのクルマを所有できる人は少ないのが現実で、それがバイクとなるとなおこと。

　駐車場や駐輪場、保険や車検と、出費の多さを考えると妥協が必要になってしまうのは仕方のないことです。

　かくいう私（先川知香）もトヨタ「86」とカワサキ「Z400」を、ギリギリのところで必死で維持しながら、6輪生活を送っているのですが、86は2ドアだし荷物もあまり積めないなど、家族ができたら買い替えを考えざるを得ない組み合わせです。

　そこで、家族がいても6輪生活を実現させたい!　という人におススメしたいクルマが、BMW「330i M Sport」。BMWの3シリーズセダンと呼ばれるモデルです。

　どっしりと構えたその外観は、仕事とプライベートの両方に馴染むオールマイティーな印象で、用途や乗る場所を選びません。

　また、一見大きく見えるボディサイズですが、実際は全長×全幅×全高＝4715mm×1825mm×1430mmと、日本の機械式駐車場の平均サイズである車幅1850mmから1900mm以下にギリギリおさまっている点も使い勝手のいいポイントです。

　これなら、5人乗車しても快適なドライブが楽しめる室内空間の広さを確保しつつ、出かけた先で比較的大きめの駐車場を探し回るなんてこともありません。

　そんな、ビジュアル、乗り心地など様々な面で、仕事とプライベートでの使い勝手の良さを両立する3シリーズセダンですが、最大の魅力はその走り。セダンにしては走りがいいというレベルのモデルが多いスポーツセダンカテゴリのなかで、驚くほど思い通りに加速して運転することを楽しませてくれるのです。

　搭載されている2リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンは低速からパワフルで、ターボエンジン特有のドライバーがアクセルペダルを踏みこむ動作に加速がワンテンポ遅れて付いてくるという違和感を、ほとんど感じませんでした。

　この走りの良さと実用性の高さは、「2019-2020 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」と「2020RJCカーオブザイヤー・インポート」のダブル受賞も納得の出来栄えです。

■どこをとっても完璧な優等生BMW「330i M Sport」と組み合わせるなら、バイクに求めるのは自由と気軽さ

　オールマイティーな優等生、330i M Sportとの6輪生活を楽しむなら、バイクは気軽さ重視。車検が不要で高速道路も走行可能な250?クラスはいかがでしょうか。

　250?クラスのなかでもおススメしたいモデルが、カワサキ「Z250」です。

　どこがおススメなのかというと、維持費の問題で所有を家族に反対されている人でも説得しやすい250?というカテゴリのなかで、外観や足つき、またがったときの車格が400?モデルとほぼ変わらない全長×全幅×全高=1990mm×800mm×1060mmというサイズ感。そして、車両重量164kgという車体の軽さと取り回しの良さです。

　維持費、足つき、取り回し、どの部分をとっても「気軽に乗れる」だけでなく、EVのようにスムーズな加速感と旋回性の高さが、乗る人に「自由」を与えてくれる乗り心地を発揮します。

　また、バイク仲間とのツーリングにも最適で、大型バイクに混じっても無理せずそれなりに着いて行けちゃう走行性能の高さも魅力のひとつとなっています。

　決して完ぺきではないけど、足りないぐらいがちょうどいい。Z250は気楽に走れて、バイクに乗ること自体を楽しませてくれる1台です。　　家族との時間を大切にするためにも、クルマは完璧主義なBMW 330i M Sport、ひとりの時間を楽しむためにもバイクは気軽なカワサキZ250！　この2台の組み合わせは、きっとすべての時間を充実させてくれるはず！

　今回紹介したモデルの価格（消費税込）は、BMW「330i M Sport」が664万円、カワサキ「Z250」が61万500円です。