新型コロナ騒動で輸出専門バイヤーが国内から消えた
「こんな時にクルマを買いに来るわけがない!」
「新型コロナの影響で中古車市場が大荒れ!」店舗によっては販売台数が前年比4分の1に
「3月以降、ジワジワ落ちてきてるよ、オートオークション全体の相場が。ちょっと前までは400万円近くの値が付いた初期型のR35GT-Rが、300万円台前半をウロウロ。高値で安定していた90年代の人気スポーツカーも値下がり傾向。異常事態だよ」。そう語るのは、オートオークション代行屋のS氏。
実際にR35GT-Rのオートオークション相場を調べたところ、300万円前半でワンプライス(即決)設定された出品を複数確認。どれも過走行気味の前期型だったが、少し前ならば300万円台後半で落札されていたような個体だ。
その他の人気スポーツモデルはもちろん、アルファードやヴェルファイア、プリウス等も軒並み下落傾向。一体、中古車業界で今、何が起きていると言うのだろうか。
「スポーツカー、特に90年代の人気車種に関しては、新型コロナウイルスの影響で輸出が完全に終わって、外国人のバイヤー達が自国に帰ったのがデカイ。つまり、大口の買い手が日本国内から消えたってこと。もちろんこのタイミングで買い漁ってる奴らもいるけど、ごく一部だよね」とは、前出のS氏。
右肩上がりの中古車相場によって、もはや高嶺の花となってしまった90年代のチューンドベース達。そこにはアメリカの“25年ルール”が大きく関係していることは今更言うまでもないが、それが今回の新型コロナウイルス騒動で状況が一変。突如として需要が無くなってしまったわけだ。
さらに取材を進めていくうちに、新型コロナウイルスが内需失速の大きなトリガーになっていたことも判明した。
「増税以降、みんな財布の紐は堅くなった。そこに今回の新型コロナウイルスがトドメって感じだよ。こんな状況でクルマを買う人がどれだけいると思う? 現在の中古車市場は需要が極端に低下し、供給過多に陥っていると言っていい」。
負の連鎖は続く。見通しが立たない以上、在庫は資産ではなくリスクそのもの。経営が厳しくなった中古車屋が在庫車両をオートオークションに一斉放出、それも相場を崩す大きな要因になっているというのだ。
「経営難の店は非常に多い。在庫を流して、損切りしてでも現金に変えるしかないんだよ。生きるためにね」。
東京都足立区に店舗を構える中古車販売店のヴェルテックスオートに話を聞くと「中古車の販売は、前年比で1/4まで落ち込んでいます。ただし、ウチはドライブレコーダーやタイヤ交換の需要がそれなりにありますので、そちらに力を入れて何とか売り上げを維持しているという状況です」と教えてくれた。
「この調子が数ヶ月続いたら、潰れる店が続出するよ」とS氏は嘆く。出口の見えないトンネルに苦しむ中古車業界。この状況が一日でも早く好転することを、ただ祈るばかりだ。
●取材協力:ヴェルテックスオート 東京都足立区入谷5-6-2 TEL:03-3897-9558
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みんなのコメント
全ての市場が大赤字だ
スポーツでも高校野球ばかり悲劇的に扱われてるけど、全部活動・全スポーツで同じ。