今年初めに亡くなったケン・ブロックの娘リア、16歳にして電動SUVレース“エクストリームE”参戦へ！

　電動SUVレース「エクストリームE」にリア・ブロックが参戦することとなった。

　今年はじめにスノーモービルの事故によりこの世を去った伝説的なラリードライバー、ケン・ブロックを父に持つ16歳のリア・ブロック。彼女はカートでレースを始めると、その後オフロードレースでも才能を発揮。ナイトロクロスNEXTに並んで参戦中のアメリカン・ラリー・アソシエーション選手権（ARAC）では現在クラス首位、総合順位でも6番手に立っている。

　先日アメリカ・コロラド州で開催されたパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでは、父ケン・ブロックへのトリビュートとして“Hoonigan”が手掛けた最高出力1,043kW（1,419PS）の『Hoonipigasus』をドライブ。標高4,300mまで駆け上がる約20kmのコースを完走した。

　YouTubeの『ジムカーナ（Gymkhana）』シリーズで人気を博したケン・ブロックはエクストリームEの初期開発に携わり、2020年1月のダカール・ラリーではエクストリームEのワンメイクEV『オデッセイ21』を競技の場で初めて走らせた。

　エクストリームEとそうした繋がりを持つリア・ブロックは、クリスティーン・GZと入れ替わる形で、イギリスのレジェンドDJが所有するチームである「カール・コックス・モータースポーツ」からシリーズデビュー。エクストリームEは男女ひとりずつのペアを組み、世界各地のオフロードコースでレースをすることとなっており、リア・ブロックは元ドイツ・ツーリングカー選手権（DTM）ドライバーのティモ・シャイダーとパートナーを組むこととなった。

　イタリア・サルディーニャ島で開催されるデビュー戦アイランドX Prixを前に、リア・ブロックは次のように語った。

「次のサルディーニャで開催されるアイランドX Prixで、エクストリームEデビューを飾れることにワクワクしています」

「カール・コックス・モータースポーツでレースをするのは大きなチャンスで、ステアリングを握ってコースに出るのが待ちきれません。チームのためにベストを尽くして、良い結果を残したいと思います」

「何年も前から知っているティモとチームのみんなと一緒に仕事ができるのを本当に楽しみにしています。アメリカ以外では初のレースになりますし、モータースポーツ界のビッグネームたちと戦うことになりますが、チャレンジを楽しみにしていますし、スタートを切るのが待ち遠しいです」

　シリーズが3シーズン目を迎えた2023年から新規参戦を開始したカール・コックス・モータースポーツは、4戦を終えた時点で23ポイントを獲得。首位に立つヴェローチェ・レーシングのモリー・テイラー＆ケビン・ハンセン組から57ポイント差で、10チーム中8番手となっている。

　リア・ブロックの参戦をエクストリームEの主任チャンピオンシップオフィサーのジェームス・テイラーも歓迎している。

「我々はリアがサルディーニャでエクストリームEデビューを果たすことを嬉しく思う」

「リアはモータースポーツ界で大きな才能を発揮しており、これまでのキャリアは非常に素晴らしいモノだ。彼女はエクストリームEにいる世界クラスのドライバーの輪に入るが、彼女がコース上で臆することはないだろう」

「リアのエクストリームE参戦は彼女の父を思い起こさせる。ケンはダカールラリー2020で、我々のマシンで初めてレースをしたドライバーだ」

　リア・ブロックのエクストリームEデビュー戦となるアイランドX Prixは7月8日～9日にかけて開催。日本からはYouTubeやスポーツチャンネルDAZNなどで視聴が可能だ。

Comments

＞今年初めに亡くなったケン・ブロックの娘リア、16歳にして電動SUVレース“エクストリームE”参戦へ！
は？
娘も亡くなったのか。
今年初めに亡くなったケン・ブロック、その娘リアじゃないのか。