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スーパー耐久開幕戦鈴鹿は終盤のクラッシュで赤旗終了。5ZIGEN GT-Rがトップクラス復帰戦をポールトゥウィンで飾る

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スーパー耐久開幕戦鈴鹿は終盤のクラッシュで赤旗終了。5ZIGEN GT-Rがトップクラス復帰戦をポールトゥウィンで飾る

 スーパー耐久シリーズ開幕戦「SUZUKA S耐」の決勝レースは、3月19日に鈴鹿サーキットにおいて5時間レースとして開催。夕方の4時3分、レースも残り50分を切った時点で大きなアクシデントがあり、赤旗が掲出されてレースは中断しそのまま終了となった。

 優勝したのは、ポールスタートの500号車5ZIGEN GTR GT3(HIROBON/川端伸太朗/塩津佑介/金丸ユウ)。昨季ST-Zクラスでチャンピオンを獲得したチームが、トップクラスに復帰したレースで見事な優勝を飾った。2位は23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)、3位は31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井秀貴/小高一斗/嵯峨宏紀)だった。

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 2023年の国内レースシリーズで真っ先に開幕したスーパー耐久シリーズ。開幕戦鈴鹿には8つのクラスに54台の車両が出走した。18日、前夜からの冷たい雨は昼までには上がり、一部ハーフウェットコンディションで始まった公式予選は、徐々にコースが乾いて来てA、Bドライバーのベストタイム合算でグリッドが決まった。

 ポールポジションを獲得したのは前年のST-Zクラスチャンピオンで車両をGT-Rに替え、ST-Xクラス(全7台)に参戦した500号車GT-R。これに14号車中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)、31号車 RC F、23号車メルセデス、昨年のチャンピオン1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が続いた。

 19日の決勝レースは朝から好天に恵まれ、西風が吹く気温15℃の11時50分にスタートが切られた。500号車GT-Rは川端がスタートから飛ばすが、ここに31号車RC Fの小高が迫ったが追い抜くまでにはいたらず。レース開始から1時間10分が経過した頃、2回目のFCY(フルコースイエロー)からセーフティカー(SC)導入となった時点で500号車GT-RがピットインしてジェントルマンドライバーのHIROBONに交代。一旦ポジションを3番手に落とすが、すぐに2番手へ順位を上げた。トップに立った31号車RC Fはピットロードの速度違反でドライブスルーのペナルティを受け、500号車GT-Rが難なくトップへ戻った。

 その後500号車はHIROBONから金丸へつなぎトップを守って走行。レースが3時間半を経過した15時20分ごろ、FCYからSC導入となったタイミングで金丸から塩津に交代。塩津は97周目に2分2秒476のファステストラップを刻み、23号車メルセデスの元嶋の追撃をかわし12秒ほどのリードを保っていた。

 16時3分、ST-5クラスのトップ争いをしていた2台が130R先のシケイン進入で接触し、1台がガードレールにクラッシュしてコース上にストップ。直後にFCYとなったが、パーツがコース上に散乱しており2分後に赤旗が掲出され中断後に終了となった。そしてトップ車両が103周終了時点の結果が正式結果となり、500号車GT-Rが逃げ切り優勝を遂げた。

 5ZIGENがS耐のトップクラスで優勝したのは、2000年9月17日の第6戦ツインリンクもてぎ(竹内浩典/田中哲也)以来、実に23年ぶりの優勝となった。「すべてがうまくいきました。みんながミスなく完璧なレースをしたんとちゃうかな」と、ジェントルマンドライバーのHIROBONもST-Xクラスの初優勝を喜んだ。

 11台が出走したST-Zクラスは、ST-3クラスのクラウンからGRスープラにマシンチェンジでクラス替えをした52号車埼玉トヨペット GB GR Supra GT4(山崎学/吉田広樹/服部尚貴/川合孝汰)が、逃げ切ってこちらもポール・トゥ・フィニッシュを遂げた。またGT4車両としてのデビュー戦となった日産Zは、26号車raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/名取鉄平/篠原拓朗)が2位表彰台を獲得した。

 ST-1クラス(全2台)は47号車D’station Vantage GT8R(星野辰也/織戸学/浜健二/ジェイク・パーソンズ)が昨年第5戦もてぎ以来の優勝。ST-2クラス(全5台)は743号車Honda R&D Challenge FL5(石垣博基/武藤英紀/木立純一/柿沼秀樹)がうれしい初優勝を飾った。

 ST-3クラス(全5台)は15号車岡部自動車Z34(長島正明/甲野将哉/富田自然/元嶋成弥)が、2015年第5戦オートポリス以来8年ぶりの優勝。ST-4クラス(全8台)は60号車TEAM G/MOTION’GR86(塩谷烈州/山本謙悟/瀬戸貴臣)が初優勝を飾った。

 12台がエントリーし最激戦区となったST-5クラスは、上位2台のクラッシュもあり、88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/吉田綜一郎/有岡稜平/岡本大地)が昨年第6戦岡山以来2戦ぶりの優勝となった。4台の開発車両によるST-Qクラスは4台全車が完走した。

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