ジャガー最後の内燃エンジン搭載スポーツカー
ジャガーが2023年10月11日、2024年モデルをもって内燃エンジン搭載スポーツカー「F-TYPE」の生産を終了するにあたり、1960年代を象徴する「E-TYPE」の2台のレーシングカーにインスピレーションを得た限定モデル「F-TYPE ZP EDITION」を発表。
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わずか150台限定のF-TYPE ZP EDITIONは、ジャガーがデザインした最後の内燃エンジン搭載スポーツカーとなります。
最高出力575PSを発生するV型8気筒スーパーチャージドガソリンエンジンが採用され、SV BESPOKEのパーソナライゼーション・エキスパートがインテリアおよびエクステリアのカラーを特別に厳選したモデルとなっています。
ジャガー担当マネージング・ディレクターであるロードン・グローバー氏は、同限定モデルについて次のように述べています。
「ジャガーは、2025年からモダンラグジュアリーなBEVブランドになるという目標を掲げ、その歴史上もっとも大胆な変革を進めています。今回の限定モデルは、ジャガーの内燃エンジン搭載スポーツカーの原点となったE-TYPEに敬意を表したモデルでもあります。E-TYPEが50年前にそうであったように、F-TYPEも10年以上にわたってスポーツカー愛好家を魅了してきました。
F-TYPE ZP EDITIONは、その系譜を称えるものであり、2015年に発表されたF-TYPE PROJECT 7や2020年のF-TYPE HERITAGE 60 EDITIONなどがあります。私たちのスポーツカーの長きにわたるヘリテージにインスピレーションを得て、そのコレクターズ ・エディションに加わることになります」
F-TYPE ZP EDITIONには2種類のボディカラーがあります。
ひとつは、1961年の発売直後にレースに参戦し初勝利を挙げた「E-TYPE PROJECT ZP」を想起させるオウルトンブルー・グロスペイントに、マーズレッドとエボニーのデュオトーン・レザーインテリアを、もうひとつにはクリスタルグレイ・グロスペイントに、ネイビーブルーとエボニーのデュオトーン・レザーインテリアをそれぞれ組み合わせたカラーリング。
どちらの仕様も、ドアには手作業によるポーセリン・ホワイトグロスのレーシングスタイル・ラウンデルが配され、そして同じくポーセリン・ホワイトグロスのフロントグリルサラウンドも採用されています。
なお、両ボディカラー共に従来のF-TYPEにはなく、今年初めにジャガーCLASSICから発表された7組限定の「E-TYPE PROJECT ZP COLLECTION」のために特別に開発されたもの。
フルーテッドシートパターンのインテリア、グロスブラックのエクステリア・アクセント、グロスブラックのブレーキキャリパー、「ZP EDITION」のフェンダーバッジ、20インチ鍛造アロイホイール(グロスブラック・ダイヤモンドターンド仕上げ)、「F-TYPE ZP EDITION」のスクリプトが配されたトレッドプレートとダッシュボードなどが装備され、「ONE OF 150」と刻印されたSV BESPOKEのコミッショニングプレートも装着されています。
ちなみに、F-TYPEは2013年に「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をはじめとする数々の賞を獲得しており、独特なV8サウンドとともに、ドライバーとの一体感をもたらす魅力的なピュアスポーツカーのベンチマークであり続けてきたモデルです。
そのためジャガーのV型8気筒ガソリンエンジンを象徴するこの独特なエキゾーストノートは、大英図書館に保存されています。
そんな特別なモデルにインスピレーションを得たF-TYPE ZP EDITIONは、クーペおよびコンバーチブルが設定されていますが、日本にはクーペのみ、各色6台、計12台のみの導入予定。
価格(消費税込)は2363万円。最高出力575PS、最大トルク700Nmを発生するパワートレインに加え、インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)テクノロジーを備えた全輪駆動システム(AWD)により、あらゆる路面と天候において卓越したパフォーマンスを発揮し、0-60mph加速はわずか3.5秒で、最高速度は電子制御されているため186mphです。
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