2019年6月に発表され、8月以降から順次納車が始まっている新型GLEに試乗する機会があったので、お伝えしよう。
試乗車は「GLE400d 4MATIC スポーツ」で、SクラスのS400dに搭載している直列6気筒のディーゼルターボエンジンに9速ATの「9G-Tronic」を組み合わせたモデルだ。かつてMクラスとしてアメリカをメインマーケットに開発されたSUVで、この4世代目となるGLEも同様にアメリカの工場で生産されている。
ゆったりとした乗り味
アメリカをメインとしているためか、走行フィールはゆったりとした乗り心地で、SUVなのにビシッとしたスポーティなモデルとは一線を画す乗り味を持っている。ただしかつてのSUVのようにステア操舵からワンテンポ遅れてボディが動き出すといったようなことはない。リニアに反応はしているが、そのスピードがゆったりとしているのだ。
そうしたゆったりとした動きは余裕を感じさせるもので、プレミアムSUVの中核を担うGLEとしては狙いどおりの仕上がりというわけだ。そしてアメリカ市場、ニーズを見据えるとキレキレの味は不要ということになる。
国内導入のパワートレーンラインアップには、300dの2.0L直列4気筒ディーゼルターボと450に搭載される3.0L直列6気筒ガソリンにISGを組み合わせたモデル、そして試乗車の6気筒ディーゼルターボの3種類のエンジンがあり、いずれも9速ATが搭載されている。
この6気筒ディーゼルはOM656型で、とにかく滑らかにエンジンが回り、330ps/700Nmという強大なトルクを発生させる。ターボは2ステージターボチャージャーで、小さいタービンには可変ジオメトリーを採用しているため、低回転でのレスポンス、トルクがしっかり発揮される。そして全域に渡ってトルクフルなパワーを味わうことができるのだ。
しかし、このエンジンの滑らかさと踏み込んだ時の力強さは魅力たっぷりで、ディーゼルであることがプラスにしか感じないエンジンフィールだ。しかも燃費がガソリンモデルよりも良いので、選ばない理由が見当たらないほどにこのパワートレーンに魅了される。
大きいことの余裕
試乗したエリアのワインディングでは、ボディの大きさからやや持て余すほどで、全てにおいて余裕たっぷりな走りが楽しめた。ボディの大きさに抵抗のない、あるいは、大きいボディが好きという人にはうってつけのモデルだ。
そのボディサイズは、全長が4940mm、全幅がなんと2020mmという大きさ。ミラーまで入れると2157mmという幅になるので、国内では駐車スペースなど限られてくるだろう。そして先代モデルと比較してホイールベースも+80mmで、2995mmあり、全車3列シートを標準とする設定になった。
2列目は6ウェイフルパワーシートを標準にしており、レッグルームも先代比69mm増で1045mmと余裕たっぷりになっている。ま3列目はフロアにフラットに格納されるので、フレキシブルに荷室とキャビンの使い分けができるようになっている。3列目シート使用時でラゲッジスペースは160L。2列目、3列目を倒すと2055Lという巨大な荷室の大きさになる。
BMWのX5がライバルになるだろうが、X5と比較するとやはりゆったりした動きが特徴だとわかる。X5はドライブモードでいろいろ変化するが、駆けぬける歓びを標榜するだけに味付けはメルセデスとは異なっている。乗り比べて見ると面白いと思う。
一方でインフォテイメントや先進安全装備は、最新のものへとアップデートされている。「ハイ、メルセデス」で起動する自然対話型のAI搭載MBUXは、実際に使い込んでいくとより賢く便利になっていくだろう。先進安全装備はSクラスと同等のものが全車標準装備されているので、より安心、安全なドライブを可能にしてくれる。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>
【税込価格】
GLE 300 d 4MATIC
・右ハンドル
・エンジン:2.0L、直4直噴ティーセルターボ
・940万円(10%消費税)
GLE 400 d 4MATIC
・右ハンドル
・エンジン:3.0L、L6直噴ディーゼルターボ
・1109万円(10%消費税)
GLE 450 4MATIC スポーツ(ISG 搭載モデル)
・右ハンドル
・エンジン:3.0L、L6直噴ターボ
・1153万円(10%消費税)
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