現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > フェルスタッペンが3セッション連続でトップタイム。角田裕毅PU交換でグリッド降格決定も7番手と好位置……跳ね馬受難|F1メキシコシティGP FP3

ここから本文です

フェルスタッペンが3セッション連続でトップタイム。角田裕毅PU交換でグリッド降格決定も7番手と好位置……跳ね馬受難|F1メキシコシティGP FP3

掲載
フェルスタッペンが3セッション連続でトップタイム。角田裕毅PU交換でグリッド降格決定も7番手と好位置……跳ね馬受難|F1メキシコシティGP FP3

 F1第20戦メキシコシティGPのフリー走行3回目が行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録した。アルファタウリの角田裕毅は7番手と好位置につけた。

 今年のメキシコシティGPも開催2日目。気温21度、路面温度42度というコンディションでFP3がスタートした。

■角田裕毅、PU交換で決勝は最後尾からのスタートも初日には満足「走行プランはほとんど完了できた」

 ただそのセッション序盤は静かな展開。前半10分が経過した時点でも、10台しかコースインせず、半分のマシンはガレージ内で過ごした。

 そんな中まずはフェラーリ勢が1分19秒台のタイムを記録して1-2体制。しかし少し遅れてコースインしたメルセデスの2台が相次いでフェラーリのペースを上回り、中でもジョージ・ラッセルは1分18秒644を記録して首位に立った。

 レッドブル勢がコースインしたのは、セッション開始から20分が経過してからだった。しかしマックス・フェルスタッペンはラッセルのタイムにわずかに届かず2番手。ただフェルスタッペンはそのまま走行を続け、2アタック目で1分18秒429を記録し、タイムシートのトップに立った。ペレスも2アタック目で3番手に上げた。

 驚きだったのはアルファタウリのダニエル・リカルドである。リカルドは最も最後にコースインした1台。ミディアムタイヤながら4番手タイムをマークしたのだ。このアタックでリカルドは、メインストレートでチームメイトの角田裕毅のスリップストリームを使うシーンもあった。

 リカルドはその後単独走行でタイムを更新し、4番手を堅持した。繰り返すが、周囲がソフトタイヤで走る中、リカルドが履いたのはミディアムタイヤ。同じタイヤを履くドライバーの中では突出したペースだった。

 アルファタウリに続いて驚きの速さを見せたのはウイリアムズである。アレクサンダー・アルボンは、1セット目にミディアムタイヤを履き、2セット目にソフトタイヤを履いた。そのソフトタイヤでのアタックでアルボンは、1分17秒957を記録。フェルスタッペンを抜き、首位に立ってみせた。このペースは、後にアタックを行なったメルセデス勢やマクラーレン勢でも上回ることができなかった。

 ただレッドブルはやはり速く、フェルスタッペンが1分17秒887を記録してアルボンを上回った。ただ母国戦を迎えているセルジオ・ペレスは、アルボンを上回ることができなかった。

 フェラーリ勢の最後のアタックは、トラフィックに見舞われうまくいかなかった。シャルル・ルクレールは低速区間でハースのケビン・マグヌッセンに追いついてしまい、アタックを中断。チームメイトのカルロス・サインツJr.は、低速走行していたアストンマーチンのランス・ストロールに追突しかけ、これを避けるために急ブレーキ! スピンしてしまうことになった。この結果フェラーリ勢は、2セット目のタイヤでタイムを上げられず、下位のままセッション終了を迎えた。

 セッション最終盤には、角田が魅せた。角田はパワーユニット交換を実施したため、グリッド最後尾からのスタートが決まっているが、2セット目のソフトタイヤで行なった2アタック目で7番手タイムを記録。チームメイトのリカルドを上回った。

 結果的にフェルスタッペンが首位でセッション終了。これで初日のFP1、FP2に続き3セッション連続でのトップタイムとなった。以下アルボン、ペレス、ラッセル、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)と続いた。初日好調だったアルファロメオのバルテリ・ボッタスが6番手。角田が7番手、リカルドが9番手と、アルファタウリも好調のようだ。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは10番手と、2日目も苦労している模様。アストンマーチンもストロールが14番手、フェルナンド・アロンソが17番手と下位に沈んでいる。それ以上に不可解なのはアルピーヌのポジションで、ピエール・ガスリーが18番手、エステバン・オコンが20番手と、このセッションではもっとも遅いマシンとなった。

 フェラーリ勢は前述の通りアタックをまとめきれなかったため、13番手&15番手というポジションに終わったものの、その戦闘力を正確に示した結果とは言えないだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

シビックタイプRのエンジンをフォーミュラカーに移植したってさ 鈴鹿サーキットでテストしたマシンの正体
シビックタイプRのエンジンをフォーミュラカーに移植したってさ 鈴鹿サーキットでテストしたマシンの正体
ベストカーWeb
悔しいトラブルでトップから脱落……速さはあるSPOON リジカラ CIVIC!! スーパー耐久第6戦はどうなった!?
悔しいトラブルでトップから脱落……速さはあるSPOON リジカラ CIVIC!! スーパー耐久第6戦はどうなった!?
ベストカーWeb
ポールから完勝の太田「記録に残らず歯がゆい気持ちがあった」。坪井「油断したら何かが起きる」【第8戦決勝会見】
ポールから完勝の太田「記録に残らず歯がゆい気持ちがあった」。坪井「油断したら何かが起きる」【第8戦決勝会見】
AUTOSPORT web
衝撃の300万円で登場? ちょうどいいEV=[ヒョンデ インスター]は今度こそ日本車キラーになれるのか!?
衝撃の300万円で登場? ちょうどいいEV=[ヒョンデ インスター]は今度こそ日本車キラーになれるのか!?
ベストカーWeb
好調の金曜から一転、想定外の『1.3秒』とペースに苦戦。山本尚貴、ラスト1戦は「諦めないベストの走りをしたい」
好調の金曜から一転、想定外の『1.3秒』とペースに苦戦。山本尚貴、ラスト1戦は「諦めないベストの走りをしたい」
AUTOSPORT web
Jujuと可夢偉が2度の本気バトル。接触スレスレでレース後も白熱「“激”幅寄せをされた」「ちょっとどうなの?」
Jujuと可夢偉が2度の本気バトル。接触スレスレでレース後も白熱「“激”幅寄せをされた」「ちょっとどうなの?」
AUTOSPORT web
ポルシェ・タイカン 詳細データテスト 952psへ強化 進化したバッテリー 快適なアクティブサス
ポルシェ・タイカン 詳細データテスト 952psへ強化 進化したバッテリー 快適なアクティブサス
AUTOCAR JAPAN
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦鈴鹿は野中誠太が僅差で荒尾創大を下し今季4勝目
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦鈴鹿は野中誠太が僅差で荒尾創大を下し今季4勝目
AUTOSPORT web
20歳女子がスズキ「キャリィ」でデイラリー初参加! コ・ドライバーの父親と一緒に、奈落の底の絶望から奥の深いラリーを楽しみました
20歳女子がスズキ「キャリィ」でデイラリー初参加! コ・ドライバーの父親と一緒に、奈落の底の絶望から奥の深いラリーを楽しみました
Auto Messe Web
運命を分けた赤旗後の3分間とタイトル脱落。食い違う野尻智紀と太田格之進、決勝では異次元の速さ
運命を分けた赤旗後の3分間とタイトル脱落。食い違う野尻智紀と太田格之進、決勝では異次元の速さ
AUTOSPORT web
最新 BMW M5へ試乗 2024年へ再解釈されたスーパーサルーン! 727psのプラグインHV
最新 BMW M5へ試乗 2024年へ再解釈されたスーパーサルーン! 727psのプラグインHV
AUTOCAR JAPAN
波乱のレースでライバル圧倒、太田格之進が今季初優勝。王者争いは坪井翔と牧野任祐の一騎打ちに【第8戦決勝レポート】
波乱のレースでライバル圧倒、太田格之進が今季初優勝。王者争いは坪井翔と牧野任祐の一騎打ちに【第8戦決勝レポート】
AUTOSPORT web
2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む "夢" の超高性能車 10選
2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む "夢" の超高性能車 10選
AUTOCAR JAPAN
腐っていたフィアット「500L」をターボ化とボアアップでフルカスタム! 底突きするサスペンションを室内にセットした理由とは
腐っていたフィアット「500L」をターボ化とボアアップでフルカスタム! 底突きするサスペンションを室内にセットした理由とは
Auto Messe Web
悲願のスーパーフォーミュラ王座逃した牧野任祐、絶好調のチームメイトと対照的にまさかの苦戦。「何もできなかった」と悔しさあらわ
悲願のスーパーフォーミュラ王座逃した牧野任祐、絶好調のチームメイトと対照的にまさかの苦戦。「何もできなかった」と悔しさあらわ
motorsport.com 日本版
「濃厚」イタリアン マセラティ・キャラミ デ・トマソ・ロンシャン(1) 異なる個性の似た2台
「濃厚」イタリアン マセラティ・キャラミ デ・トマソ・ロンシャン(1) 異なる個性の似た2台
AUTOCAR JAPAN
ワイド&ローな存在感! マセラティ・キャラミ デ・トマソ・ロンシャン(2) エキゾチックさで誘惑
ワイド&ローな存在感! マセラティ・キャラミ デ・トマソ・ロンシャン(2) エキゾチックさで誘惑
AUTOCAR JAPAN
“最上級ジープ”の最新モデルが米国で登場! ジープ「グランドワゴニア」2025年モデルはどう変わった?
“最上級ジープ”の最新モデルが米国で登場! ジープ「グランドワゴニア」2025年モデルはどう変わった?
VAGUE

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村