フォルクスワーゲングループ傘下のMANは7月25日、ドイツ・クーブラー社が350トンの潜水艦「U17」を輸送する大規模プロジェクトで、MANのトラックが利用された、と発表した。
U17は2010年にドイツ海軍から退役し、ドイツ中南部のシュパイヤーにあるシュパイヤー技術博物館に展示されていたが、シュパイヤーから北にあるジンスハイムにあるジンスハイム自動車・技術博物館へ向かって現在移動中だ。全長約50mのこの鋼鉄の巨体は、陸路では30軸のトレーラーに載せられ、MANの『TGX 41.680 8x6』トラックによって牽引されている。
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この輸送は6月30日にシュパイヤー技術博物館を出発した。博物館近くのライン川ではしけに載せられ、マンハイムを経由して、ネッカー川を通りハスマースハイムまで運ばれた。その後、陸路でジンスハイムまで運ばれ、最終目的地に到着する。クーブラー社はこの全行程を担当している。
U17の輸送はその巨大さと重量だけでなく、複雑な操作も必要とする。特に道路上では、73度の角度で何度も回転させなければならない。これにより、鉄道の交差点や橋の下を通過することが可能になる。このために特別に設計された回転装置が使用されている。
クーブラー社は、重輸送分野での豊富な経験を持つ企業であり、特別なカスタマイズソリューションにも精通している。強力な低床トレーラーやトラックだけでなく、経験豊富なドライバーも不可欠である。今回の輸送を担当するフリーダー・サーム氏は、「多くの年数にわたり重輸送車を運転してきたが、毎回特別な経験だ」と語る。
輸送の準備は数年前から始まり、ルートの調査や当局との調整が行われた。U17の輸送計画は約5年前から始まり、クーブラー社の2-3人のチームが関与している。
輸送が始まると、最大限の集中力が求められる。全長90m、高さ10mの重輸送は、狭い道や低い橋の下を通過する際に特に注意が必要だ。最も難しい瞬間の一つは7月9日、ハスマースハイムでの、ネッカー川のはしけからの陸揚げだった。ここでは、はしけのバランスを保ちながらU17を陸に上げる必要があった。ジンスハイム自動車・技術博物館到着は7月28日の予定だ。
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