現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマの「ボディカラー」なぜ“2色使い”が定番化? ルーフと車体の色を塗り分けた「2トーンカラー」が流行る訳

ここから本文です

クルマの「ボディカラー」なぜ“2色使い”が定番化? ルーフと車体の色を塗り分けた「2トーンカラー」が流行る訳

掲載 13
クルマの「ボディカラー」なぜ“2色使い”が定番化? ルーフと車体の色を塗り分けた「2トーンカラー」が流行る訳

■「2トーンカラー」が定番になったわけ

 クルマの「2トーンカラー」といえば、かつてはサイドの塗り分けが主流で、昭和末期から平成初頭に人気を集めたハイソカーブームの全盛期には、ゴージャス感を高めるシルバーやゴールド系の2トーンカラーが流行しました。
 
 しかし、現在の2トーンカラーはルーフ部分との塗り分けがほとんどとなっており、多くのモデルで2トーンカラーが設定されています。
 
 ルーフとボディカラーが異なる2トーンカラーはなぜ流行っているのでしょうか。

【画像】「えっ…!」斬新すぎる! これが話題の「2トーンカラー」です! 画像を見る(20枚)

 ルーフを中心とした塗り分けの2トーンカラーが流行り始めたのは、ここ10年くらいのこと。日本市場では軽自動車などのエントリーモデルの車種を中心にトレンドがスタートしていき、近年は背の高いSUVにも多くの採用例が見られ、国産車はもちろん、輸入車の高級モデルにも2トーンカラーが使われることもあります。

 そんなトレンドの先駆けといえるのは、2002年に登場したスズキ初代「ラパン」あたりでしょう。当時はまだ現在のようにピラーまで塗り分けるスタイルではなく、ルーフ部分のみの塗り分けとなっていました。

 また、ラパンのルーフは現在流行りのブラックではなく、ホワイトだったのも特徴的で、レトロな雰囲気を演出していました。

 しかし、軽自動車で2トーンカラーがブームとなるのはその10年後くらいで、ルーフをブラックとする2トーンカラーも増えていきます。

 この頃になると、ボディカラーも定番の白・黒・シルバーだけでなく、パステル基調のものや、ピンクや水色といったこれまでになかった鮮やかなカラーなどその種類が増え、クルマのボディを彩る色にも新たなトレンドを感じるようになります。

 また、「ボディカラーは景気に左右される」という説もありますが、2010年代に入り少し落ち着き始めたこのころはリーマンショックや東日本大震災から立ち直りつつあった時期。

 震災復興という考えから世間全体が明るくなろうと頑張っていた印象もあり、そのような風潮もボディカラーに現れていたのかもしれません。

 さらに近年は、ユーザーがクルマを購入するときの決め手として、ボディカラーが近年上位に入ってきているといい、多種多様なボディカラーと同じく、2トーンカラーはユーザーが個性を表現する方法のひとつとなったというわけです。

 2トーンカラーは軽自動車から普通車に普及していき、現在では多くの車種でラインアップされることになりました。

 ボディカラーが車種選択の大きな理由を占めるようになったことやボディカラーで個性を演出することが定着したことにより、2トーンカラーの人気も高まったと言えそうです。

※ ※ ※

 2022年に登場したクラウンクロスオーバーの「バイトーン」のようにルーフだけではなく、ボンネットやリアゲート部といった新たな塗り分けスタイルを提案した2トーンカラーも増えてきました。

 デザインのトレンドとともに、2トーンカラーのトレンドも移り変わっていくのではないでしょうか。

こんな記事も読まれています

[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
ベストカーWeb
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
Auto Messe Web
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
乗りものニュース
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
AUTOSPORT web
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
くるまのニュース
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
AUTOSPORT web
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
Auto Messe Web
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
AUTOSPORT web
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
AUTOSPORT web
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
AUTOSPORT web
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
くるまのニュース
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
AUTOSPORT web
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
【今さら人には聞けないEV生活の基礎知識】充電スタンドの種類や探し方、電欠しない充電の仕方など、基本中の基本をお教えします
【今さら人には聞けないEV生活の基礎知識】充電スタンドの種類や探し方、電欠しない充電の仕方など、基本中の基本をお教えします
Auto Messe Web
ニッサンFEがシミュレーター大手のDynismaと提携。競争力向上を狙い特注の新型システムを導入へ
ニッサンFEがシミュレーター大手のDynismaと提携。競争力向上を狙い特注の新型システムを導入へ
AUTOSPORT web
進化型『GRヤリス』用、HKSのスーパーターボマフラー2製品発売 「運転が楽しくなる音質」実現
進化型『GRヤリス』用、HKSのスーパーターボマフラー2製品発売 「運転が楽しくなる音質」実現
レスポンス
『ジャガーXJR-12(1990年~1991年)』再びル・マン制した耐久専用車【忘れがたき銘車たち】
『ジャガーXJR-12(1990年~1991年)』再びル・マン制した耐久専用車【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

13件
  • hig********
    明るい色合いが好まれる時代になった、という記述はありますが、2トーンが好まれる理由については一切言及がありませんでした。詐欺タイトルです。
  • umi********
    ラパンの白ルーフはミニのパクリって最初は言われてたよね
    で、流行る訳って何なの?
    黒ルーフは屋根が低く見えて、見た目が引き締まる感じがあるよね
    視覚的にどうだとか、そういう訳が書かれてるんだと思ってたよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村