MotoGPの2024年シーズン最終戦バレンシアGPが開催される予定のリカルド・トルモ・サーキット周辺は現在、豪雨による被害を受けている。そのためMotoGPは予定通り開催ができるか、情報を集めながら注視している。
バレンシアGPは11月17日に決勝レースが開催予定となっているが、それを前に同地域は豪雨災害に襲われた。バレンシア周辺では10月末に8時間の間に1ヵ月分の降水量を記録する豪雨に見舞われ、それによって大規模な洪水被害が発生。サーキットへ繋がる道路も大きく破損するなど被害を受けており、バレンシアGPの開催が危ぶまれている。
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MotoGP関係者によるとリカルド・トルモ・サーキット自体は洪水による被害を受けていないようだ。ただ地域では50人以上が死亡し、行方不明者も数多くいるという。そのためサーキットは、現在救急センターとして使用されている状態にある。
MotoGPはこうした状況に対して、来月のバレンシアGP開催について決定を下すよりも前に、被災した人達への支援を重視するように要請している。MotoGPの声明は以下の通りだ。
「大雨と洪水によってバレンシアが現在どんな状況に置かれているかについては、誰もが把握している」
「既に50人以上の方々がこの地域で亡くなられていて、多くの人がいまだに行方不明となっている。犠牲となった方々とその家族へ、心からお見舞い申し上げる」
「幸い、サーキットスタッフには負傷者は出ていない。しかし施設の外部、特にサーキットへのアクセスにおいて大きな被害が発生している」
「コース自体は良好な状態にあるとされているが、完全な評価はまだ行なわれている最中にある」
「そして皆さんのご理解の通り、現時点でこのイベントについて話すのは無責任かつ無神経なことだ」
「引き続き被害を受けた方達への支援に重点を置く事が必要であり、サーキットは現在救急センターとして使用されている。MotoGPとして我々は可能な限りの支援を試みなくてはならない」
「それでも、地元当局とMotoGPはイベントのスケジュール通りの開催に向けて引き続き努力しており、そのためにしっかりと取り組みを行なっていく」
「今後はさらなる情報をフォローアップしていき、イベントの段取りに変更が発生する場合には、できるだけ早く情報を伝達していく」
なおリカルド・トルモ・サーキットでは、11月4~7日にかけてフォーミュラEのプレシーズンテストも予定されているが、その実施も危ぶまれている状況にある。
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