もくじ
ー 新CEOが語る第2のモデルの可能性
ー ハイエンドSUV市場へ参入か
ブガッティ・ディーヴォ発表 6億円超え、40台限定モデル 画像30枚
新CEOが語る第2のモデルの可能性
慣れ親しんだサンタアガタを離れ、アウディスポーツの指揮を経て、この1月にブガッティのCEOに就任したステファン・ヴィンケルマンは、計画段階にあったディーヴォの生産をたった8カ月で実現した立役者だ。この限定モデルをお披露目したペブルビーチで、彼は「少なくとも1車種を準備中」だとわれわれに明かした。
「明らかなのは、もしシロンのようなスーパースポーツとは異なる何かをするならば、ひとつのタイプだけに固執するのでは十分ではないということです」
では、その第2のモデルはサルーンか、それともSUVか。われわれの問いにヴィンケルマンはこう答えた。「あらゆるボディ形態や地域的な需要を検討し、衰退しつつあるものに投資することはないでしょう」
ハイエンドSUV市場へ参入か
新CEO着任以前に、ブガッティはガリビエールと銘打ったサルーンを計画していた。しかしヴィンケルマン言うところの「衰退しつつある」スタイルとは、セールスが落ち込んでいる3ボックスのサルーンを示唆する。より販売規模の大きいブランドで、これに代わって占める割合が高まっているのはSUVだ。
ヴィンケルマンが指揮していた頃にランボルギーニが計画していたSUVは、ウルスとして先ごろ発売にこぎつけた。フェラーリもまた、来年には初のSUVを実戦投入するとみられる。ロールス・ロイスとベントレーがこのジャンルに参戦済みであることは、今更言うまでもない。
フォルクスワーゲングループにあってブガッティ第2のモデルへの投資は、EVや自動運転技術の開発などに比べプライオリティが低いプロジェクトにちがいない。それでも、シロンのようなモデルの利益率をみれば、ハイエンドの少量生産車が金のなる木だというのもまた事実だとわかるところだ。
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