ヨシムラ、世界耐久へ本格進出!
全日本ロードレース最終戦・MFJグランプリが開催されている鈴鹿サーキットで、ひとつ発表ごとがありました。それが来シーズンの世界耐久選手権(=EWC)について。それは、日本のレーシングチームの草分けである「ヨシムラ」が世界耐久に本格参戦する、というもの!
これまでのスズキのEWC活動といえば、スズキフランスを母体とする「Suzuki Endurance Racing Team」(=SERT)が活動が中心となって行なってきましたが、そこにはもちろんヨシムラの技術サポートがありました。
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特に近年は、このジョイントが強固になって、2019-2020シーズンはSERTのピットにヨシムラの加藤陽平監督の姿があったり、リモートでヨシムラ本社に指令本部を置いたり、という関係でした。
その2019-2020年シーズンは、SERTが16回目の世界耐久タイトルを獲得! そして2021年はこのジョイントがもっと強固になって、チーム名も「Suzuki Racing Racing Team」から「ヨシムラ SERT Motul」に変更され、マシンのカラーリングはSERT伝統の青ベースから、ヨシムラカラーともいうべき赤黒にビッグチェンジ! 使用タイヤ銘柄もダンロップからブリヂストンに変更されます。
「ヨシムラSERT Motulという名前になっても、もちろんSERTのオペレーションで技術的サポートをもっと深めていって、ヨシムラとしての能力を発揮できる環境にかわっていく、ということです。ファクトリーは今まで通りSERTをベースに、ライダー体制もこちらがリクエストする、という形で考慮してもらって、後日に発表します」(加藤陽平監督)
「ヨシムラと世界耐久のかかわりは古くて、1978年に、鈴鹿8耐に勝ったGS1000があったでしょ?あれで78年の24時間耐久に参加したことがあったんだ。あの時はリタイヤに終わったけれど、その翌年も参戦したことがあった。もちろんその時はヨシムラとしての参戦で、その後にSERTが活動を始めた感じだった」(ヨシムラジャパン 吉村不二雄)
コロナウィルス感染拡大もあって、決して順調にはスケジュール消化ができなかった2019-20年の世界耐久ですが、2021年は年またぎ制をやめ、2021年のシリーズとして開催が予定されているのだといいます。4月にル・マン24時間でスタートして、9月のボルドール24時間で終了。もちろん、鈴鹿8耐も開催されます。
残念ながら、しばらくはヨシムラのレース活動を全日本選手権では(フル参戦って形では、ね)見られなくなってしまうけれど、その分は世界耐久で「ヨシムラ SERT Motul」として、鈴鹿8耐ではもちろん見られます!
あとは日本人ライダーがラインアップに入ると、よりヨシムラが中心となって世界耐久チームを回してく、って印相が強まるんですけどねぇ……^^。後日発表されるライダー体制に期待しましょう!
また、この内容は10/31の19時以降、ヨシムラジャパンのWebサイトに掲載される予定です!
写真・文責/中村浩史
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