■クーペ、カブリオレに続く第3のボディバリエーション
ポルシェAGは2020年5月18日、新型911(992型)にAWDの「タルガ4」と「タルガ4S」を追加した。
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新世代911のボディバリエーションとしてはクーペ、カブリオレに続く第3のモデルとなる。
タルガの特徴は、革新的な全自動ルーフシステム。1965年に登場した伝統的な初代タルガモデルと同様に、フロントシート上の可動式ルーフセクション、ラップアラウンド型のルーフセクションを備え、ルーフの開閉は19秒でおこなうことができる。
911カレラと同表、新型タルガもエンジン出力が増強され、パフォーマンスと日常走行時の使い勝手が向上している。
ツインターボの3リッター水平対向6気筒エンジンを搭載したタルガ4のエンジンは最高出力385ps。また450Nmという最大トルクを1950rpmから5000rpmという幅広い回転域で発生する。
オプションのスポーツクロノパケージと組み合わせることで0-100km/h加速は4.2秒と、従来モデルと比較し0.1秒短縮された。
タルガ4Sは従来モデルよりも30ps向上した450psを発生。また従来モデルよりも30Nmアップした530Nmという最大トルクを2300rpmから5000rpmで発生する。
0-100km/hはわずか3.6秒という。911タルガ4の最高速度は289km/h(従来比2km/hアップ)、4Sの最高速度は304km/h(3km/hアップ)となる。
911タルガ4/タルガ4Sどちらも8速PDK(DCT)とインテリジェント4WDシステム「ポルシェトラクションマネージメント(PTM)」を標準装備する。また911タルガ4Sには、新開発の7速MTも用意され、スポーツクロノパッケージが装備されている。
電子制御式可変減衰システム「ポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)」は911タルガに標準装備される。これは走りの快適性とハンドリングの面で、それぞれの走行に合わせて自動的に調整。またノーマルとスポーツのふたつを手動選択できるものだ。
完全可変トルク配分の電子制御リアデファレンシャルロックを含むポルシェトルクベクタリングプラス(PTV Plus)はタルガ4Sに標準装備、タルガ4にはオプションで用意される。
ほかの最新911カレラと同様、「ポルシェウエットモード」が標準装備されている。これはフロントのホイールハウジングに取り付けられたセンサーが路面の水を検知し、大量の水を検知するとコクピットに信号が送られ、ドライバーは手動でウエットモードに切り替えるように指示される。これにより、ドライブの応答性が状況に合わせて調整され、最大限の走行安定性が保証される。
911タルガ4はフロントに235/40ZR19タイヤ、リアに239/35ZR20タイヤが標準装備。タルガ4Sはフロント245/35ZR20、リア305/30ZR21タイヤが標準装備される。ブレーキは、タルガ4は4ピストンの黒いブレーキキャリパー+前後330mm径ディスク、タルガ4Sはフロント6ピストン・リア4ピストンのレッドブレーキキャリパー+前後350mm径ディスクになる。ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)はオプションだ。
新型911タルガは、2020年8月から欧州市場に投入される。価格は911タルガ4が12万8486ユーロ(日本円で約1490万円)から、911タルガ4Sが14万3956ユーロ(約1670万円)からとなる。
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