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故セベールのトリビュートヘルメットを用意したガスリー。スチュワートの反応に感動/F1第19戦

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故セベールのトリビュートヘルメットを用意したガスリー。スチュワートの反応に感動/F1第19戦

 アルピーヌのピエール・ガスリーは、F1第19戦アメリカGPで特別なフランソワ・セベールのトリビュートヘルメットを披露した時の、サー・ジャッキー・スチュワートの感動的な反応に心を打たれたと述べている。

 セベールは彼の世代のなかでも最も才能に恵まれた人気のF1ドライバーのひとりだったが、ワトキンス・グレンで開催された1973年アメリカGPの予選中にわずか29歳で亡くなった。それから50年後、ガスリーはセベールのヘルメットデザインとともにサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でレースをすることが、今は亡き同胞の思い出を讃えるのにふさわしいことだと考えた。

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 1970年代初頭、ティレルでセベールのチームメイトであり、メンターでもあったスチュワートはガスリーから追悼のヘルメットを見せられたが、ガスリーはF1のレジェンドの感動的な反応に心を打たれた。

「とても感動的だった」とガスリーが語ったと『RaceFans』は報じた。

「バッグを開けてヘルメットのデザインを見せた時、ジャッキーが強い感情を見せたことにとても驚いた。サー・ジャッキー・スチュワートとまともに話をするのは、これが初めてだったんだ」

 グランプリドライバーとしての有望なキャリアが悲劇的に断たれる前、1971年にワトキンス・グレンで唯一のF1優勝を飾ったセベールは、スチュワートと親しい友人になった。スチュワートは1973年にF1で3度目にして最後のタイトルを獲得。またスチュワートはモータースポーツから引退するという決断をシーズン末まで秘密にしていたが、翌年にセベールがティレルに加入予定だったため、ますます熱心にセベールを教育した。

 ガスリーは、スチュワートがセベールとの時間について、彼らの関係、友情、セベールのカリスマ性、またセベールには速さがあり1973年のティレルでのシーズン中は何度かスチュワートを上回っていたことなど、「多くの素晴らしい物語」を話してくれたと語った。

「とても素晴らしい会話ができたし、(ヘルメットを)作ることができてよかった。フランソワの遺族も、追悼の意を認めてくれたと思う。彼が僕たちのスポーツに本当に素晴らしい遺産を残したことがわかる」とガスリーは語った。

「フランスでは、彼は間違いなくF1とモータースポーツにおけるフランスの歴史の大きな部分を占めている」

「彼はとてもユニークな性格で、参戦したグランプリ数にしては短期間で大きな成功も収めた。とても明るい未来が彼を待ち受けていたんだ」

「だから彼らを称賛することが重要なのは間違いない。50年後にこのように追悼の意を表すことは、僕にとって大事なことだった」

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