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ジャガーXFスポーツブレーク25t R-スポーツ 待望のガソリン仕様に試乗

掲載 更新
ジャガーXFスポーツブレーク25t R-スポーツ 待望のガソリン仕様に試乗

もくじ

どんなクルマ?
ー ジャガー定番のインジニウム・ターボ
ー XFの心地よい空間に大きな荷室をプラス

ジャガーXJR「575」試乗 5.0?V8スーパーチャージャーの威力は?

どんな感じ?
ー 上質さを備えるも、物足りないパワー
ー スマートなインテリアと流麗な乗り心地

「買い」か?
ー 3ℓユニットなら、ベストになれる

スペック
ー ジャガーXFスポーツブレーク25t R-スポーツのスペック

どんなクルマ?

ジャガー定番のインジニウム・ターボ

新しいXFスポーツブレークのガソリンエンジン仕様を選択すると、自ずとエンジンはジャガーおなじみ、2.0ℓ4気筒で最高出力250psのインジニウム・ターボエンジンを選択することになる。また、同様にZF製の8速ATと後輪駆動となるのも、同様。

因みに、XFSのスポーツブレークは、ディーゼルエンジン仕様のみとなっている。

今回のテスト車両は、ノーマルモデルより大胆なスタイリングをまとう、R-スポーツ。スポーツブレークは、4ドアサルーン比で2400ポンド(37万円)と70kgが上乗せされている。引き締められたスポーツ・サスペンションが装着されているが、アダプティブ・ダンパーは、820ポンド(13万円)のオプションだ。

XFの心地よい空間に大きな荷室をプラス

スタイリング面でのアクセントも抜かりなく、R-スポーツはフロントのパーキングセンサーに加えて、フロントには熱線入りのレザーで覆われた8ウェイ電動パワーシート、リアパーキングセンサーに、8インチのタッチスクリーンを装備。ルーフレールや自動レベリング機能の付いたリアサスペンションとパワー・テールゲートも備わっている。

スポーツブレークの荷室容量も実用性が高く、サイズ的にはBMW5シリーズ・ツーリングやアウディA6アバント辺りと近似。4/2/4で折りたたむことが可能なリアシートを起こした状態で565ℓ、リアシートを全て畳めば、1700ℓにまで拡大する。

この荷室には、電動のトノカバーと荷物固定用のフックが付き、フロアには余分な出っ張りもなく、使いやすそうだ。キャビンスペースも感心する仕上がりで、体格の良い大人4人と、子どもひとりが十分座れる広さを確保。日常の喧騒から離れることができる、心地よい居場所になるだろう。

乗り込んで、詳しく見てみよう。

どんな感じ?

上質さを備えるも、物足りないパワー

ガソリン仕様のインジニウムエンジンは、240psのディーゼル仕様と比べると、13.6kg-mトルクが少なく、牽引能力が100kg少なくなる。しかし、洗練性の面では比べ物にならない。エンジンの回転数を上げていくと、高音に変化してボリュームも大きくなるが、一般道でのペースなら、ほとんど気にならないレベル。

市街地での移動や、2000rpmでの110km/hによる走行なら、静寂を楽しめるほど、ATは上質に躾けられている。ただ、最もレスポンシブな設定にしても、シフトダウン時の反応はやや遅い印象だった。

エンジンのターボラグは穏やかだが、流石に1705kgにも車重が及ぶため、250psの最高出力をもってしても、非常に俊足だとまでは言えない。1-100km/h加速は6.7秒で、4ドアモデルと比較すると、0.4秒多く必要となる。

トルクの出方は2500rpmから6000rpmまで一定だが、鋭さはない。ダイナミックモードに設定すれば、ステアリングは重さを増し、ギアボックスも高回転まで許容するようになるが、加速感が追いつかない感覚がある。

スマートなインテリアと流麗な乗り心地

インテリアは、整然とステッチが並ぶレザーで覆われたダッシュボードのほか、硬質/軟質のプラスチック類も使用されているが、素材の選択はスマートな印象。オプションとなる、少し風変わりな仕上げのウッドパネルは、選択されていなかった。

スイッチ類の感触はライバル程しっかりしたものではない。オプションで、10.2インチに大型化されているインフォテイメントシステムのタッチスクリーン・モニターには、マニュアルのコントローラーも備わる。機能も特徴的で、反応も素早く、操作は快適だ。

スポーツシートの座り心地は良いが、この手のシートとしては、彫りが浅いと思う。

19インチのアルミホイールを装着していることもあり、大きな窪みではそれなりの衝撃が伝わるが、それ以外の舗装の継ぎ目やうねりなら、スピードに乗って流麗にいなしてくれる。

力強いとは言えないパワートレインの制約があるため、ボディコントロールや後輪のトラクションの面では物足りない事も事実。でも、前輪のレスポンスの良さや、自然なステアリング・フィーリングが、一般道を走る楽しさを支えている。

ただし、ステアリングのフィードバックは十分なのだが、クルージング時はもう少し落ち着きがあっても良さそうだ。

「買い」か?

3ℓユニットなら、ベストになれる

今回追加された、ガソリン仕様のXFスポーツブレークは、エクスプレス・ワゴンではなかった。一方で、実用性は高く、快適な乗り心地と、しっかりとしたハンドリングを持ち合わせている。

それだけに、XFSに搭載されている3ℓユニットが選択できないことが残念でならない。

最大のライバルとなるBMW5シリーズ・ツーリングは、優れたオールラウンダーであり、インテリアの仕立ても上手ではある。しかし、もし3ℓのガソリンユニットが搭載されていたなら、スポーツブレークは、このクラスのワゴンではベストの存在になれるかも知れない、と感じたのだった。

ジャガーXFスポーツブレーク25t R-スポーツのスペック

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