インディカードライバーの佐藤琢磨が、ロングビーチ・モータースポーツ・ウォーク殿堂入りすることが発表された。
ロングビーチ市ならびにロングビーチ・グランプリ・アソシエーションは3月20日、2024年モータースポーツ殿堂の受賞者を発表。佐藤琢磨とキャサリン・レッグの2名が選出され、殿堂入りすることとなった。
■佐藤琢磨、15回目のインディ500へ。紅白基調のマシンカラー公開……多くの日本企業がスポンサーに
モータースポーツ・ウォーク殿堂は、ロングビーチ市とグランプリ・アソシエーション・オブ・ロングビーチによる共同事業。2006年に設立された同賞は、モータースポーツで顕著な功績を残した人々に贈られるものとなっており、初期のグランプリ・オブ・ロングビーチで大活躍したダン・ガーニーとフィル・ヒルをはじめとして、これまでに35名が受賞している。
佐藤は2013年のロングビーチGPで日本人として初めてとなる優勝を達成。インディ500でも2勝をマークするなど様々な実績を残している。授与式はアキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチの前日、4月18日のパブリックセレモニーにおいて行なわれる予定で、そこで功績を称えるメダリオンが贈られる。
ロングビーチ市のレックス・リチャードソン市長は、2024年の殿堂入りドライバーの発表に際し、次のようにコメントを寄せた。
「私たちはキャサリン・レッグと佐藤琢磨をロングビーチ・ウォーク殿堂に歓迎します」
「私たちのモータースポーツ・ウォーク殿堂は、ロングビーチならびにモータースポーツ界で傑出した功績を残した人々に対し、永続的な賛辞を贈るものです。授賞式の席で、彼らの印象深いキャリアについて祝福することを、私たちは大変、楽しみにしています」
また副市長であるシンディ・アレンは「この栄誉ある賞をキャサリンと琢磨に授与できることは、私たちの特権というべきものです」と続ける。
「サーキット上ならびにサーキット外で彼らが成し遂げたことは、数え切れないほど多くの人々に対し、夢とよりよい世の中にしていこうという希望を与えるものでした。今後、彼らが取り組む様々なチャレンジがさらなる成功をもたらすことを期待しています」
そして殿堂入りが決定した佐藤は、次のように感謝のコメントを寄せた。
「伝統と歴史、そしてヘリテージが息づくロングビーチで優勝したのは、とても名誉なことです」
「グランプリ・オブ・ロングビーチの殿堂入りは本当に特別なものです。なぜなら、ここでレースし、戦うことを、愛して止まなかったからです。このレースで優勝したことは自分にとって極めて重要な意味を持っています。改めて、AJフォイト・レーシングチームのメンバーのみなさんや、そして驚くべき仕事をしてくれたNo.14カー担当のクルーに、心からのお礼を申し上げます。最後に、今回、日本のモータースポーツ史に新たな1ページを付け加えられたことに、大変な誇りを感じています」
なお佐藤琢磨は2024年シーズン、15回目のインディ500挑戦を予定。古巣のレイホール・レターマン・レーシングから、3度目のインディ500勝利を目指して戦うことになる。
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