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【コスパ最強のCセグ】知ってた? インプレッサの“eボクサー”ってなかなかの優等生らしいよ!【STIスポーツと同時デビュー】

掲載 更新 13
【コスパ最強のCセグ】知ってた? インプレッサの“eボクサー”ってなかなかの優等生らしいよ!【STIスポーツと同時デビュー】

インプレッサにもeボクサーが加わった。アドバンスに搭載される2ℓのハイブリッドモデルだ。同期デビューのSTIスポーツはFF/4WDの2本立てだが、アドバンスは4WDのみ。つまり、フツーのインプレッサの2ℓ四駆を選ぶと、eボクサーが付いてくる。インプレッサは5ドア(スポーツ)でも4ドアセダン(G4)でも価格は同じだが、試乗したのはインプレッサ スポーツのアドバンス(278万3000円)である。


■マイルドハイブリッドらしい自然なアシストぶり
 eボクサーは1モーターのマイルドハイブリッドである。片手で掴んで持てる10kWの小型モーターをエンジンとCVTのあいだにインストールし、コンパクトなリチウムイオン電池との組み合わせで145馬力の2ℓ水平対向4気筒をアシストする。2013年にXVで登場したときには“ハイブリッド”を名乗っていたが、その後、18年のフォレスター搭載時に改良を加えてeボクサーと改名した。

【画像ギャラリー】2020年10月の一部改良で追加されたスバル インプレッサ eボクサーの詳細画像(全13点)

外気温5℃の寒い朝、スタートボタンを押してeボクサーを起こすと、1800rpmでファストアイドルを始める。頼もしいが、ハイブリッドっぽくはない。

走り出してもフツーにエンジン車である。40km/h以下ではモーターのみのEV走行も可能だが、通常の運転でEV走行になることはまずない。試しに誰もいない道でアイドリングストップ状態からアクセルペダルにソーっと足を乗せてスタートすると、数十メートルはモーターのみで進んだ。でも現実的なぺースではない。後ろにクルマがいたらアオられているか、追い越されている。トヨタやホンダのフルハイブリッドのようなEV走行を固定するスイッチも付いていない。

だが、パワーユニットとしてはごく自然な“いいボクサー”である。停止直前の制動時に回生ブレーキの金属音が耳に届くこと以外、モーターが“効いているな”というような実感は薄いが、2ℓの地力があるからパワーに不満はない。

早起きして行きつけの峠道を走っても、十分楽しめた。eボクサーは154馬力の2ℓ・FFモデルより210kgも重いが、そんなハンデを感じさせることなく活発に走れるのは、黒子に徹してトルクを肉付けしてくれる電動アシストのおかげだろうか。


■Cセグ電動車としてはかなり高いコスパ
今回は本誌『峠狩り』の取材車としても使わせてもらった。大人3人プラス撮影機材を乗せるヘビーデューティーな使い方をすると、このボディとシャシーの出来の良さを再認識する。乗り心地はしっとり系で、スタッドレスタイヤを履く試乗車でも後席を含めて快適だった。

最近のコンパクトハッチバックはリヤシートを畳んでも荷室床がフラットにならないクルマが多いが、インプレッサは平らになる。開口部に敷居が残るのはステーションワゴンのレヴォーグに負けるところだが、ボディ全長が30cm近く短いことを考えると、インプレッサ スポーツの積載能力は立派なものである。

満タン法の燃費測定はしていないが、今回、試乗中に車載燃費計が示したベストは12km/ℓ後半だった。XVハイブリッドのころから、この電動システムはけっして“燃費ハイブリッド”ではない。WLTCモードのカタログ値は15.2km/ℓ。ちなみに2ℓ・FFモデルは14.0km/ℓだ。

さて、インプレッサのeボクサーをどうみるか。燃費のアドバンテージは大きくないし、かといってスポーツ性ならいまはSTIスポーツがある。コスパでいけば、200万円そこそこからある1.6ℓで十分のはずだ。

だからベスト・インプレッサとは言えない。けれども、4WDで、2ℓエンジンに電動アシストが付き、最先端の運転支援システムを備えた、いわば全部のせCセグコンパクトが280万円で買える。がぜんクルマが高くなった昨今、これはなかなかのお値打ちではないか。

それともうひとつ。純ガソリンエンジン車の新車販売を2030年かれこれには禁止しようという直近未来に、スバルで生き残れるのはeボクサーだけなのである。

■アドバンス(4WD・7速CVT) 
主要諸元
【寸法・重量】
全長:4475mm 
全幅:1775mm 
全高:1515mm 
ホイールベース:2670mm 
トレッド:前1540/後1545mm 
最低地上高:135mm 
車両重量:1530kg 乗車定員:5人 

【パワーユニット・性能】
エンジン型式:FB20 
エンジン種類:水平対向4DOHC 
総排気量:1995cc 
ボア×ストローク:84.0×90.0mm 
圧縮比:12.5 
エンジン最高出力:107kW(145ps)/6000rpm 
エンジン最大トルク:188Nm(19.2kgm)/4000rpm 
使用燃料・タンク容量:レギュラー・48ℓ 
モーター型式:MA1
モーター種類:交流同期電動機
モーター最高出力:10kW(13.6ps)
モーター最大トルク:65Nm(6.6kgm)
バッテリー種類:リチウムイオン
WLTCモード燃費:15.2km/ℓ 
最小回転半径:5.4m 

【諸装置】
サスペンション:前ストラット/後ダブルウイッシュボーン 
ブレーキ:前後Vディスク 
タイヤ:前後215/50R17 

【価格】
278万3000円(消費税率10%込み)

<文=下野康史 text by Yasushi Kabata>

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みんなのコメント

13件
  • 無理やりに褒めてるだけでハイブリットの恩恵を感じられない作文ですね。
  • ノーマルより210キロも重いのか。
    使い方次第では実燃費は逆転するだろうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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