もくじ
ー マイルドハイブリッド+48Vシステムも一部で採用
ー スポーティなキャラクターに充実の運転支援システム
ー 先進のインフォテインメント・システム
ー 5シリーズと真っ向勝負 RS6の登場も期待
シビック・タイプR新型 BTCCのシェイクダウンへ FK8型、パッケージで優勢か
マイルドハイブリッド+48Vシステムも一部で採用
全ハイブリッド・ラインアップと洗練のインフォテインメント・システム、さらにはレベル3の自動運転技術が新型A6の特徴となる。
アウディは新型A6セダンで、非常に競争の激しいエグゼクティブサルーン・クラスのチャンピオンの座をBMW 5シリーズから奪うことができると確信している。A6ではすべてが一新され、新たなルックスと最新のテクノロジーを与えられるとともに、そのスポーティなイメージにも磨きをかけている。
6月発売予定の8代目となる今回のA6では、最近販売が開始されたA7同様、エンジンはすべてマイルドハイブリッドとなり、さらに今後、完全電動化モデルへの「橋渡し」として、プラグイン・ハイブリッド・モデルが登場する予定だ。
この新型エグゼクティブ・サルーンには4つのエンジンが設定されている。V6 3.0ℓTFSIのガソリン・エンジン1種類と、ディーゼルは2.0ℓTDIに、ふたつの仕様を持つ3.0ℓTDIの3種類となる。
3.0TFSIと2.0ℓTDIには48Vのエレクトリカル・システムが採用されており、リチウムイオン・バッテリーがリア・アクスルに、スターターとジェネレータはフロントに配置される。このマイルドハイブリッド・システムでは時速55km/hから150km/hの間で、エンジンを停止した状態での慣性走行が可能であり、減速時には車速が23km/hから6km/hにおちるまで、エンジンは休止される。
ふたつある3.0ℓTDIでは依然として12Vシステムを採用するため、48Vシステムのような機能は備わらない。この12VシステムでもCO2排出量は4g/km減少しており、48Vシステムではその削減量は10g/kmにも達する。
現在の市場では、マイルドハイブリッドのラインアップは少数派にとどまっているが、ますます厳しくなる排出ガス規制に対応するため、各社の追随が予想される。
アウディによれば、ディーゼル・モデルの販売が減少し、ガソリン・モデルへの需要が高まるなか、小排気量ガソリン・ユニットの2.0ℓTFSIについても、今後英国市場へ導入予定とのことだ。
プラグイン・ハイブリッド・モデルの導入予定については具体的な日程は公表されていないものの、アウディでは既存のシャシーで対応可能だと語っている。「プラグイン・ハイブリッドは電動化への橋渡しになるものだと考えています」とアウディのスポークスマンは話す。「ちょっとしたサプライズがあるかも知れません」
スポーティなキャラクターに充実の運転支援システム
新型A6のトランスミッションは現時点ではATのみとなる。先代モデルにおけるマニュアル・トランスミッションへの需要は全体の5%以下であり、アウディではアダプティブ・クルーズコントロールとのマッチングの面でもオートマティック・ギアボックスの方が優れていると考えている。さらに、現行のパーキング・アシストから発展させた、スマートフォン・アプリを使ったリモート式自動駐車機能など、37あるA6の運転支援システムのなかには、ATでなければ対応できないものもある。
英国にはSEとSラインのふたつのトリムが導入される予定だ。そして、3.0ℓモデルではアウディの四輪駆動システムであるクアトロとの組み合わせが標準となる。
新型A6は先代モデルに比べて、全長、全幅、及び全高とも7mm、12mm、2mm拡大しており、それぞれ4939mm、1886mm、1457mmとなる。5シリーズに対しては、全長と全幅が大きいものの、全高は22mm低くなっている。ホイール径も大きくなっており、17インチから21インチがラインアップされている。ちなみに、先代モデルで選択できた最大ホイール径は20インチだった。
新型A6では、そのマイルドハイブリッド・システムによって、重量も先代比で5kgから25kg重くなっており、最低重量は1575kgとなる。「リチウムイオン・バッテリーとスターター、それにジェネレータで25kgの重量増となっています」とA6のプロジェクト・マネージャーであるレナルド・ラソウスキーは話す。「重量を減らすことよりも全体での燃費改善に注力しています。もちろん、重量削減についてもブレーキ・キャリパーを軽量化するなどの対策はおこなっています」
よりスポーティなルックスとあわせて、アウディではA6のサスペンション・システムにも「スポーツカーの敏捷さとコンパクトカーの機動性」を与えている。このクルマには四輪操舵システムが装備されており、リアは旋回時に最大5度まで舵角を与えられ、そのステアリング・レシオは走行スピードに応じて変化する。このシステムにより、高速では安定性が向上し、低速ではクルマの動きをより機敏にするとともに、回転半径を減少させることができた。
サスペンションは4種類から選択可能だ。SEには標準サスペンションが搭載され、スポーツサスペンションはSラインに設定されている。アダプティブ・ダンパーコントロールとフル・エアサスペンションはオプション設定となる。キャビンのスペースについて、アウディではヘッドルーム、ショルダールームとレッグルームともに先代比で拡大していると主張している。トランク容量は先代と同じく530ℓとなるが、開口部が拡大され、ゴルフバッグ2個を並べて収納することが可能とのことだ。
先進のインフォテインメント・システム
アウディではA6のインフォテインメント・システムを顧客への重要なアピールポイントだと考えており、「革新的なオペレーティング・コンセプト」だと説明している。
ふたつのタッチスクリーンが装備され、標準は8.6インチとなるが、オプションとして10.1インチの大型スクリーンも選択可能だ。MMIとして知られているシステムでは、スマートフォンのようにお気に入りの機能やボタンをドラッグ&ドロップで移動させることができる。
上部スクリーンではインフォテインメントとナビゲーションの操作を行い、エアコンやその他機能、さらに文字入力といった操作は下部スクリーンで行う。これらの操作はドライバーがシフトレバーに手をかけたままで行うことが可能だ。
デザイナーのフィリップ・ルメルスによれば、「タッチスクリーンは素晴らしいですが、インテリアに置かれたiPadはあまり好きではありません。ですから、A6用にブラックパネルをデザインして、A8よりもさらにドライバーが操作しやすい位置に搭載することにしたのです。結果としてパネルがコンソール中央を占領して、ドライバー側に向くことになりました」
「いまでは皆さんあらゆる場面でタッチスクリーンの操作に慣れています。ですからスマートフォンを操作するように、クルマを操作していただけるよう、皆さんが慣れている方法を採用することにしたのです」
走行ルートをもとにした自己学習機能を持つ新しいナビゲーションでは、検索候補表示も行う。例えば、毎日の通勤ルートをナビが認識することで、ルート上で事故が発生した場合には、別のルートを提案することができる。さらにこのナビでは車車間通信技術を使って、交通と危険情報を他のアウディと共有している。
37ある運転支援システムは「ドライバーの混乱を防ぐために」3つのグループに分けられており、このなかには昨年A8で導入されたレベル3の自動運転技術が含まれている。技術的には実用可能となっているものの、A6もA8同様の問題に直面している。つまり、現時点ではメーカーテスト以外では、公道上でレベル3の自動運転を可能にする法律が準備されていないのだ。
5シリーズと真っ向勝負 RS6の登場も期待
多くの新技術と新たなスタイリング、そしてマイルドハイブリッド・パワートレインによって、アウディは5シリーズからユーザーを取り戻そうとしている。2016年に登場した現行5シリーズは、先代A6から着実に顧客を奪っており、BMWは2017年、欧州でA6よりも50%も多くの5シリーズを販売している。
AUTOCARでは長きにわたって5シリーズをそのドライビングと全方位に対するアピール度で、A6よりも高く評価してきたが、A6の評価もまた素晴らしいものだった。
プレミアム・エグゼクティブサルーン・クラスは、SUVブームの影響を受けていない数少ないセグメントとなっている。自動車業界の分析を行っているJATOダイナミクスによれば、2017年のこのセグメントの全世界販売は14%増加しており、アウディはA6でその波にのることができる絶好のポジションにいる。
新型A6のスタートプライスは先代の3万3160ポンド(504万円)から、3万7000ポンド(562万円)程度への上昇が見込まれている。英国でもっとも人気となるのは2.0ℓTDIを積んだSラインのSトロニック・モデルとなるだろう。
A6エステートはこのあと公開予定であり、高性能モデルのRS6も恐らく登場することになる。アウディでは中国市場で需要の高いロングホイールベース版も設定する見込みだ。
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