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「スバルアウトバック」タフなギアでありながら、同時にプレミアムカーであることをはっきりと伝えてくる(岡崎五朗レポート)

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「スバルアウトバック」タフなギアでありながら、同時にプレミアムカーであることをはっきりと伝えてくる(岡崎五朗レポート)

北米で高い人気を誇るスバルアウトバックの新型が3年遅れでようやく日本市場にも導入されました。日本ではスバルのフラッグシップにあたるモデルですが、その役目は十分に果たしているという岡崎五朗さんのレポートです。

ドル箱の北米のニーズが色濃く反映されている

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3年前に北米で発売された新型アウトバックがようやく日本に導入された。レガシィとしては7代目となる新型のボディサイズは全長4870mm×全幅1875mm×全高1690mm。先代より50mm長く、35mmワイドに、70mm背が高くなった。

正直、日本で便利に使うにはいささか大きすぎる。しかし、アウトバックに「大きすぎ」と文句を言うのは筋違いだろう。アウトバックはドル箱である北米市場用に開発されたクルマであり、スバルは日本のユーザー向けにレヴォーグを提供している。日本での日常的な使い勝手を重視するなら国内専用車として設計されたレヴォーグを選べばいいし、逆に大きなクルマならではのゆったり感や余裕を楽しみたい人にはアウトバックがオススメということになる。

週末に家族や仲間とレジャーに出かけるには最高のクルマ

そんなアウトバックがもっとも得意とするのがロングドライブだ。新たに採用したスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造が、直進安定性、静粛性、乗り心地といった基本性能の底上げを実現。

そこに、この種のシステムのなかではもっとも人間の感覚にフィットする振る舞いをみせるアイサイトXや、広々した室内空間が加わることで、アウトバックでのロングドライブは圧倒的に快適だ。561Lという大容量カーゴルームにたくさんの遊び道具を積み込んで、週末に家族や仲間とレジャーに出かけるには最高のクルマだと思う。

常用域での素直な振る舞いが何よりいい

エンジンはレヴォーグと同じ1.8L水平対向4気筒ターボ。このボディサイズで1.8Lと思う人もいるかもしれない。実際、北米仕様には2.4Lターボモデルもある。しかし、高速道路~ワインディングロードを走ってみて、動力性能に対する不満は一切感じなかった。フル加速すればけっこう速いし、何よりいいなと思ったのが常用域での素直な振る舞い。小排気量ターボにありがちな反応の鈍さや、ワンテンポ遅れて加速がドカンとくる扱いにくさがなく、ドライバーの思い通りの加速を演じてくれる。レギュラーガソリン仕様であるのも嬉しいポイントだ。

「できること」をすべて投入したスバルのフラッグシップ

アウトバックを語るとき、もうひとつ忘れてはいけないのがスバルのフラッグシップモデルであるという点だ。フラッグシップとは、単に価格がもっとも高いモデルではなく、そのメーカーが「できること」をすべて投入したモデルであることを意味する。フラッグシップモデルの出来がいまひとつだったら、そのメーカーの実力はその程度なのね、と思われてしまうということだ。

そんな観点で眺めても、アウトバックの実力は高い。レガシィ伝統のステーションワゴンボディをベースにSUVテイストを色濃く漂わせたエクステリアデザインは、タフでありながら格調の高さを感じさせる仕上がり。センター部とメーターには大型液晶モニターを奢り、素材感もさることながら、丁寧なステッチを施したシートやドアトリム、ダッシュボードの質感も上々だ。本格SUVに匹敵する213mmという最低地上高や、タフなギア感を演出する数々のボディパーツを備えつつ、同時にプレミアムカーであることをはっきりと伝えてくるのもアウトバックの特徴だ。

カーゴスペースの仕上げには不満が残るが

ただし、フラッグシップとしてはカーゴスペースの仕上げには不満が残る。カーペットはもっと上質なものを奢って欲しいし、発泡スチロールを使ったサブトランク内の仕上げもちょっと雑。サブトランクのボードに開閉用ダンパーを使っていたら荷物を出し入れするときにもっと心が豊かになるのにな、とも思った。とはいえ、414.7万円~というリーズナブルな価格を考えれば、少々のコストダウンも仕方ないなと思ったのも事実。この価格でこの内容はどう考えても超お買い得である。

(写真:スバル)

※記事の内容は2021年3月時点の情報で制作しています。

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