独フォルクスワーゲン、SUV「T-Roc」のラインアップを強化。ディーゼルモデルに「Beats」とのコラボも

独フォルクスワーゲンは9月20日、コンパクトSUV「T-Roc」に、新たなパワーユニットを設定するとともに、2種類のパッケージオプションを追加すると発表した。

国内未発表ながら、スタイリッシュな外観と取り回しやすいサイズで好調なセールスを記録しているT-Roc。そんな売れ筋モデルに、新たなディーゼルエンジンと内外装をブラックで決めた「ブラックスタイル」、さらにオーディオメーカーとコラボした「Beats（ビーツ）パッケージ」が追加されることが明らかになった。

このうち新設定の2.0リッターディーセルは、オプションの「スポーツ」トリムに用意され、最高出力190hp、最大トルク400Nmを発生。7速DSGとの組み合わせで4輪を駆動する。ドイツ本国での価格は35,105ユーロ（約415万円）からと発表されている。ディーゼル版「ゴルフ」の投入など、最近のフォルクスワーゲンジャパンの積極的なモデル攻勢を考えると、T-rocの国内販売を期待したくなるところだ。

「ブラックスタイル」の特別装備は、ブラックアウトされたミラーカバー、サイドトリム、さらに塗装仕上げの18インチホイールなど。ブラック仕上げのルーフパネルや19インチホイールもオプションで用意され、より個性的な装いに仕上げることも可能だ。インテリアも、ブラックヘッドライナーやブラックのグロス仕上げダッシュパッドが装備され、ノーマルよりぐっとスポーティな空間とされている。

ヘッドフォンなどでおなじみのBeatsとコラボしたBeatsパッケージは、6スピーカー、8チャンネルデジタルアンプ、サブウーハーを装備し、システム総合出力は300Wをマーク。T-Roc専用の音場設定がなされ、アプリなどで再生する音楽を優れた音質で車内に響かせる。それ以外にも、ユニークなデザインのCピラーやレッドのアクセントが入った17インチホイールなど、オーディオファンならずとも注目のディテールが盛り込まれている。

競争激しいSUVマーケットにあって、ラインナップ強化を図ったT-Roc。ぜひ国内発表も期待したいところだ。