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9年ぶり復活のインディアナポリス戦、ペンスキーのお膝元でポルシェ963が1-2達成/IMSA第11戦

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9年ぶり復活のインディアナポリス戦、ペンスキーのお膝元でポルシェ963が1-2達成/IMSA第11戦

 9月17日、アメリカ・インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第10戦『IMSAバトル・オン・ザ・ブリックス』の決勝レースが行われ、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのポルシェ963がチーム初となるワン・ツー・フィニッシュを飾った。

 優勝したニック・タンディ/マシュー・ジャミネ組6号車ポルシェ963は、フェリペ・ナッセ/マット・キャンベル組が駆る姉妹車7号車を逆転し、最終的に17.421秒差をつけて圧勝。3位にはBMW MチームRLLの25号車BMW MハイブリッドV8が入った。

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■一度はキャデラックに先行許す

 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)が走らせる2台のファクトリーマシンは、前日16日(土)の予選でフロントロウを独占。明けた日曜13時過ぎにスタートを迎えた2時間40分の決勝ではポールシッターのキャンベル駆る7号車がターン1でブレーキをロックさせたため、ジャミネが乗り込んだ6号車がトップに躍り出た。PPM勢は順位が入れ替わった状態で1時間目を過ごしていく。

 ファーストスティントの終盤、最終コーナーでEraモータースポーツの18号車オレカ07・ギブソンがスピンを喫したため、フルコースコーションが導入される。このタイミングで多くのGTP車両がピットストップを行いPPMの2台はワン・ツーを維持したままコースに復帰したが、セーフティカー先導下における隊列の整理中にミスコミニュケーションが生まれ2台の963は3番手につけていた31号車キャデラックVシリーズ.R(ウェーレン・エンジニアリング・キャデラック・レーシング)に逆転を許してしまった。

 その後、リスタートを迎えたレースでは、ピポ・デラーニ駆る31号車が2時間目のリーダーとしてレースを牽引したが、残り1時間02分となったところでトラフィックに引っかかったキャデラックを7号車のナッセが攻略。6号車のタンディもこれに続きふたたびポルシェ勢のワン・ツー体制に。

 それから約15分後、ラストピットのタイミングで7号車と6号車が順位が入れ替わる。首位を走っていた7号車はアウトラップでコースオフするシーンがあり、この影響で翌周にピットに飛び込んだ僚友6号車に後れを取った。直後の3時間目を首位で通過したタンディの6号車は、じわじわと後続を引き離していき最後は余裕のトップチェッカー。

 ナッセがドライブする7号車が2位、3時間目を前に31号車キャデラックをかわした25号車BMWが3位表彰台を獲得した。一時はトップを走ったアクション・エクスプレスの31号車は4位。5位にはウェイン・テイラー・レーシングの10号車コニカミノルタ・アキュラARX-06が入っている。

■ポール・ミラーBMWがスプリントカップのタイトルを獲得

 LMP2クラスではプジョーのワークスドライバーであるミケル・イェンセン駆る11号車オレカ07・ギブソン(スティーブン・トーマス/イェンセン組)が、レース残り30分の時点で首位8号車オレカ07・ギブソン(タワー・モータースポーツ)を逆転。TDSレーシングに勝利をもたらした。敗れた8号車はクラス2位となり、3位には04号車オレカ07・ギブソン(クラウドストライク・バイ・APR)が続いた。

 LMP3クラスはAWAの17号車デュケーヌD08・ニッサン(アンソニー・マンテラ/ウェイン・ボイド組)が、ライリーの74号車リジェJS P320・ニッサンを抑えてクラスウイナーとなった。カナダのチームにとってこれが今季2勝目、開幕戦デイトナ24時間以来の勝利となっている。

 5車種5台で争われているGTDプロは、ダニエル・ジュンカデラとジュール・グーノンの79号車メルセデスAMG GT3エボ(ウェザーテック・レーシング)が、23号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシングチーム)を4.394秒差で抑えて今季3勝目をマーク。バッサー・サリバンの14号車レクサスRC Fがクラス3位表彰台を獲得した。

 同じくGT3車両を用いるプロ・アマカテゴリーのGTDクラスでは、終盤の三つ巴バトルの末に57号車メルセデスAMG GT3エボ(ラッセル・ワード/フィリップ・エリス組)が優勝している。ウインワードのメルセデスは3時間目を1号車BMW M4 GT3(ポール・ミラー・レーシング)に次ぐクラス2番手で迎えたが、レース最終盤に1号車とともにロリス・スピネッリがドライブする78号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(フォルテ・レーシング・パワード・バイ・USレーストロニクス)にかわされる。しかし、フィニッシュまで残り4分の段階でエリスがスピネッリを再逆転し、1.268秒差でこの戦いを制した。

 今レースをスタートした時点で今季2023年のスプリントカップ・タイトルを手に入れた1号車BMWのブライアン・セラーズ/マディソン・スノー組は、最終的にクラス3位でフィニッシュしている。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第11戦は、10月14日(土)に決勝が行われる『モチュール・プチ・ル・マン』だ。ロード・アトランタで実施されるこの10時間レースは、シーズンフィナーレ・イベントなだけでなく、ミシュラン・エンデュランスカップの最終戦でもある。

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みんなのコメント

1件
  • ターン1内側のスネークピット・コンプレックス廃止しろ
    バンク走れないならインディアナポリスで開催する意味がない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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