Google マップやAppleのマップなど、携帯回線やGPSを利用したマップアプリの隆盛で、スマホやタブレットなどでナビゲーションを利用する事がポピュラーになっています。
確かに街を移動している際、立ち止まってナビを確認したりするのにスマホやタブレットのマップアプリは実に便利です。
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しかし、クルマでの移動はどうでしょうか? クルマは移動速度が歩行時などと比べものにならないほど速く、例えば時速60km走行では1秒間に約17m進みます。
そのため、GPSなどによる位置情報の精度は、歩行中とは別次元の正確さを要求されます。
また、運転中にスマホやタブレット、さらにカーナビも含めて、ナビ画面を注視することは、道路交通法の違反になります。
つまり、運転中は音によるガイドが必要になるなど、クルマのナビゲーションには、高度な情報提供能力が求められるのです。
世界初、1975年にコンポーネントカーステレオを、1990年にGPSカーナビゲーションシステムを発売したパイオニア
みなさんご存じのメーカー、パイオニアは1938年(昭和13)年1月に創業しました。
創業者の松本望氏が、生まれて初めて聴いたダイナミック・スピーカーの音に心底感動し、「いつかきっと、このような素晴らしいものを作ってやろう」と決心したことが、パイオニア創業の原点です。
以降、その名の通り、パイオニア=開拓者・先駆者として、数々の「世界初」「業界初」の製品やサービスを、パイオニアは世に生み出してきました。
1975年11月には、コンポーネントカーステレオを世界に先駆けて発売し、クルマで良きサウンドを楽しむ喜びを、教えてくれました。
さらに、1990年6月にGPSカーナビゲーションシステムを、世界初発売。GPSによる正確な位置情報を元にナビゲーションする、現代のクルマ社会には不可欠なサービスを、パイオニアは現実のものとしてくれたのです。
そして、2019年11月にはオンデマンド機能に対応した「サイバーナビ」を発売しています。
また、2022年3月には、世界初のAI搭載通信型オールインワン車載器「NP1」を発売し、車載カメラに革命をもたらしました。
時代と共に進化してきたパイオニア。2024年10月、新たにカロッツェリア「サイバーナビ」を8モデルリリースしました。
さらに、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応した10.1インチ大画面ディスプレイオーディオや、4K録画に対応するカロッツェリア ドライブレコーダー3機種など、新製品を続々と発表しています。
登壇した、パイオニア株式会社 Chief Marketing Officer 井上慎也さん
その進化のスゴさとはどのようなものなのか? 実機で体験してみました。
オンライン対応でエンタメ、ナビ機能が向上。史上最高音質を実現した新型カロッツェリア「サイバーナビ」
まずは新型カロッツェリア「サイバーナビ」の進化を体感してみましょう。
「サイバーナビ」とオーディオディスプレイの説明をする、パイオニア株式会社 マーケティング推進部 堤 大士さん
先ほどご紹介したとおり、パイオニアは1990年6月にGPSカーナビゲーションシステムを世界で初めて発売した、カーナビの名門メーカーです。
そして、2019年11月にはオンデマンド機能に対応したサイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」を発売。オンラインでのエンターテインメントという、新たな楽しみを提供してくれました。
今回登場した「AVIC-CQ910IV-DC」は、そんなオンライン活用によるエンタメ機能とナビ機能をさらに向上させています。
そして「AVIC-CQ910IV-DC」は、ネットワークスティックを接続することで、車内にWi-Fiスポットを構築。「ストリーミングビデオ」機能でYouTube動画やスマホ・タブレットなどでの映像や音楽、ゲームを楽しめます。
こんな便利なオンライン機能は、エンタメ機能だけではなく、ナビゲーション機能にも進化をもたらしています。
例えば、「フリーワード音声検索」では、気になるキーワードを声に出すだけで目的地や最新スポットなどを検索できて便利です。
実際に試したところ、検索はサクサクでスムース。オンラインで最新データが活用できるのも便利でした。
また、最新の道路や施設情報を自動でダウンロードして地図更新できる「自動地図更新」もオンラインならではのサービス。年6回配信される最新のデータに、追加費用無しで、最大3年間バージョンアップできます。
インターネットへの接続は、NTTドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」を活用。ドコモの高速データ通信を定額で利用します。
プランは3種類あり、1日550円、30日1650円、365日1万3200円が用意されていますので、用途に合わせて選べます。同機はネットワークスティックセットにより、この「docomo in Car Connect」サービスを、1年間無料で利用可能となっています。
そして、パイオニアが培ってきた音質設計技術と知見を生かして、サイバーナビ史上最高の音質を実現しています。
さらに、ビッグデータ解析による「スマートループ渋滞情報」や専用サーバーによる最適で実用的なルート探索ができる「スーパールート探索」など、カーナビの根幹となる機能の性能アップも、めざましいものがあります。
「ルミナスバー」「PxLink」アプリなどエンタメ性と利便性に優れた10.1インチ大画面ディスプレイオーディオ
サイバーナビの進化に驚いた後は、ディスプレイオーディオの性能進化も体感してみましょう。
iPhoneやAndoridスマホなどとワイヤレスで連携して、大型ディスプレイや高音質のオーディオ機能で実用性とエンタメ性能を拡張してくれるのが、ディスプレイオーディオです。
こちらの「DMH-SF900」は、1DINサイズのフローティング機構により、様々なクルマに搭載可能。10.1インチというiPad級の大画面でナビやエンタメが充実しています。
一方で、ディスプレイオーディオというと、画面サイズや画質の違い以外で個性をなかなか見いだせない……そんなユーザーがいるかもしれません。
そこで、パイオニアは「ルミナスバー」を生み出しました。
こちらは、ディスプレイの上部に、音楽やナビアプリのルート案内などに合わせてイルミネーションが連動するもの。
例えば、音楽を聴いている時に、再生中の楽曲にあわせて光で演出する「ミュージックライド」で気分を盛り上げてくれたり、ナビの右左折案内に合わせて光る「ルートガイダンスサポート」で、視覚的に運転を支援してくれます。
「DMH-SF900」を試してみたところ、ルミナスバーは運転にはうるさすぎず、楽しく演出してくれました。
また、色の設定を替えるなど、様々なカスタマイズにも対応。ディスプレイオーディオの楽しみ方を深めてくれています。
さらに、新たに開発したという、専用アプリ「PxLink」を使うと、iPhoneやAndroidスマホから「DMH-SF900」をワイヤレスで操作できます。
例えば、「DMH-SF900」の画面ではナビを表示しつつ、スマホで音楽などをコントロールしたり、また前席だけでなく、後席からもコントロールできるなど、使い勝手が向上します。
実際に試してみたところ、操作性は上々。スマホアプリの画面デザインがあまり細かくしすぎていないために機能がわかりやすく、コントローラーとして優秀でした。
高精細4K録画対応モデルも登場したカロッツェリア ドライブレコーダー
最後に試してみたのが、カロッツェリアの「ドライブレコーダーユニット」です。
この冬向けに3機種が登場。最上位モデルの「VREC-DZ810D」は、高精細な4K録画に対応しています。
ドライブレコーダーユニットの説明をする、パイオニア株式会社 マーケティング推進部 井上徳也さん
「VREC-DZ810D」はフロントカメラに、一般的なフルHD(約200万画素)に比べて、約4倍(約820万画素)の高解像度4K録画機能を搭載。
ドライブレコーダーで重要な〝証拠保存〟の目的にかなうべく、ナンバープレートや看板の文字判別や、周辺の状況保存などに貢献する、鮮明な映像記録が可能となっています。
さらに、フロントカメラは、ソニー製のCMOSセンサー「STARVIS」とパイオニア独自の画像認識・処理の知見を生かした「AI-ISP(Image Signal Processor)」を組み合わせた「ウルトラナイトサイト」に対応しました。
高感度で高画質な画像保存を可能にする、「STARVIS」と、AIによる画像認識と学習アルゴリズムでノイズやブレを抑えて明るく鮮明な画像を実現する「AI-ISP」により、「VREC-DZ810D」は暗闇での走行でも鮮度の高い映像品質となっています。
映し出された暗部の画像を実際に確認しました。画像の明るさを大幅にアップすると、どうしても荒れた画になりがちですが、「VREC-DZ810D」はクリアさを保っていることが印象的でした。
これならば夜間走行の多いドライバーの強い味方になってくれそう……そう思わせてくれる画力でした。
ほかにもスピーカーやトゥイーター、パワーアンプなどの新型も登場。パイオニアのカーエンタメの進化が続く
今回の発表では、クルマ用のスピーカーやトゥイーター、パワーアンプも登場しています。
パイオニアのオーディオ技術の粋を集めた機器類は、音へのこだわりはもちろんですが、デザインの美しさにも配慮。いずれもオーナーの所有欲を満たしてくれるものばかりでした。
今回は、新型カロッツェリア「サイバーナビ」とディスプレイオーディオを中心に新製品を実体験しました。
スマホやタブレットなどのモバイル機器の進化で、カーナビの存在意義は薄くなっているのかな……そう思っていましたが、実機に触れると考えは一新。その進化はカーライフに配慮したユーザーフレンドリーで使い勝手のいいものであり、カーナビの実力は健在でした。
もちろん、スマホやタブレットでのナビやオーディオ鑑賞は、汎用性が高く、どこでも利用しやすいものです。
しかし、クルマはドライバーが運転し、スピードを出す乗り物です。ゆえに、クルマのナビゲーションや音楽再生には、一般の状況とは異なった課題があります。
カーオーディオやカーナビの開発で長い歴史を持つパイオニアの技術は、今だからこそクルマに必要なものだ……新製品を体験して改めて実感しました。
取材・文/中馬幹弘
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