■ショーファードリブンとしての素質がさらに進化した新型「フライングスパー」
2019年、創業から100年を迎えたベントレーは、グッドウッドやペブルビーチのイベントなどでお祝いセレモニーを開催しました。100周年を記念したEVの「EXP100GT」も発表しました。
ベントレーは電動化に積極的で、2023年までにはすべてのモデルにプラグインハイブリッドを、2025年には完全なEVを市販化すると発表しています。ベントレーは英国の伝統的なブランドで保守的なイメージが強いだけに驚きです。
新型「フライング スパー」遂に公開!ベントレーが誇るラグジュアリーツアラー
●競合するドイツ勢に見劣りしなくなったインターフェイス
100周年という記念すべき年に、ベントレーから新たなモデルがリリースされました。「コンチネンタルGT」の4ドアサルーン版、「フライングスパー」です。
ベースとなるコンチネンタルGTがフルモデルチェンジしたので、フライングスパーも新世代となりました。
その新型フライングスパーに2019年10月4日試乗してきました。
メディア向け国際試乗会が行われたのは南仏コート・ダジュール。F1グランプリが開催されるモナコ公国を起点にその周辺が試乗ステージです。山側にはオートルート(高速道路)のA8があるので、それなりのスピード域まで試すことができました。
まずそのスタイリングです。フロントのイメージはクーペのコンチネンタルGTを残しつつ、セダンとなったことでフォーマルさを醸し出しています。
ホイールベースは先代に比べて130mmストレッチされ、さらに威風堂々たるスタイルになりました。
1950年代に生産されたベントレー「S1」のデザインを受け継いだリアフェンダーの膨らみは、只者ではないレーシーさをアピールしています。このリアフェンダーに収まる試乗車のホイールは21インチでした。このサイズでもわざとらしく見えないのは、さすがフライングスパーです。
次にインテリアですが、インターフェイスが最新になっていることをまずはお伝えします。
先代モデルは同価格帯のドイツ車と比べるとかなり見劣りしていた感は否めません。ですが「ベンテイガ」で刷新し、さらに新型コンチネンタルGT、そしてフライングスパーと一気に進化しました。
センターダッシュボードに配置されたメインディスプレイは、カスタマイズも可能な12.3インチのHDタッチスクリーンとなり利便性が増しました。Apple CarPlayで簡単にiPhoneと接続し、メインディスプレイで操作が可能なうえ、モバイルフォンに便利なワイヤレス充電機能も装備されています。
またリアシートには、専用のタッチスクリーンリモートがあります。温度調節やブラインドの開閉、マッサージ機能の調整などが可能です。これはショーファードリブンとして使うとき大いに役立ちそうです。
■コーナリングマシン?! ドライバーズカーとして楽しい新型「フライングスパー」
フライングスパーに搭載されるエンジンは、6リッターW12気筒ツインターボです。最高出力635馬力(先代比10馬力アップ)、最大トルク900Nm(先代比100Nmアップ)はコンチネンタルGTと同じです。
フライングスパーの0-100km/h加速3.8秒、最高速度333km/hは、数字だけを眺めるともはやスーパーカーといった感じです。
すでに国内外で試乗したことのある新型コンチネンタルGTと同じエンジンを搭載している新型フライングスパーですが、その走りに違いはあるのでしょうか。
●全長5mということを忘れさせるハンドリング
W12気筒ツインターボが絞り出すパワーは、力強い加速で迫力があります。全長5mある2.5トン級のクルマをこれだけ軽快に走らせられるのだから恐れ入ります。
しかも、キャビンは静かでリアルなスピード感覚はありません。恐ろしく速く流れる外の景色を優雅に見ているだけです。
ドライブモードを「コンフォート」にすれば、その時の乗り心地もまさに雲の絨毯のよう。21インチのロープロファイルタイヤを履いていることなど忘れてしまいます。
ドライブモードを「スポーツ」に切り替えると、アクセルレスポンスやステアリングがクイックになりますが、ギアを高回転まで引っ張っても乗り心地が急変することはありません。多少硬くなっても座面を突き上げるようなショックが皆無なのは、まさしくベントレーの真骨頂です。
さらにいうと、その気持ちのいい乗り味のままコーナリングを楽しめるのです。ロールの抑え方がとても自然なのも好印象。無理やりフロントのダンパーやスタビライザーが踏んばるのではなく、ナチュラルな感覚でキャビンを水平に保ちます。このエアサスのセッティングはいうなれば匠の技、お見事です。
このほか3mを超えるホイールベースにも関わらず、コーナリングを自在に楽しめる理由は、コンチネンタルGTにすでに採用されているアクティブAWDとエレクトロニックオールホイールステアリングが大きく貢献しているようです。
アクティブAWDは状況に応じて前後トルク配分を0:100から50:50に変化させ、トラクション重視にもハンドリング重視にも特性を変えることができるようになりました。
エレクトロニックオールホイールステアリングはいわゆる4WSで、低速走行時は後輪が前輪と逆方向に操舵され、高速走行時には前輪と同じ方向に後輪が操舵されます。
ドライブモードは色々試しましたが、「B」マークのベントレー推奨モードが一番しっくりきました。路面状況をセンサーが読み取り、状況に応じてスポーツモードとコンフォートモードを切り替えてくれます。かなり走り込んで煮詰めたプログラムのようですからそれに任せてしまいましょう。
といったところがモナコで対面した新型フライングスパーのファーストインプレッション。まぁ、このクラスになるとちょっと乗ってどうだったというのもおこがましいですよね。
ちなみにフライングスパーは2019年内にデリバリーされる予定。車両価格は2615万8000円で、ブラックラインスペシフィケーションという魅力的なオプションも追加されたばかり。こちらのオプション価格は、64万1056円(消費税込)です。
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