第87回ル・マン24時間レースは、開始から12時間が経過し、折り返し地点となった。総合首位に立っているのはトヨタTS050 HYBRIDの7号車で、2番手には同じくトヨタの8号車がつけている。
レース開始から6時間経過時点までは、比較的落ち着いたレース展開となっており、トヨタ勢が危なげなくワンツー体制を築いていた。
■【ル・マン24時間】6時間経過レポート:雨で波乱の展開。トヨタ8号車が首位に
しかしながら開始5時間を過ぎたあたりからクラッシュが続出し、セーフティカーが立て続けに出動することとなる。開始6時間過ぎには総合3番手につけていたレベリオン3号車が第1シケイン手前で単独クラッシュ。幸い3号車の足回りにはダメージがなく、フロントカウルを交換してレースに復帰したが、これでこのレース3度目のセーフティカー出動となった。
この時点で総合2番手を走っていたトヨタ8号車だが、LM-GTE Amのフェラーリ60号車のスピンでスローゾーンが設けられた際にピットインしたことが奏功したのか、首位を走るトヨタ7号車の前に出ることに成功する。
なお、開始6時間ごろにはコース上の一部に雨粒が確認されていたが雨脚が強まることはなく、同時に日が傾きはじめる。
トヨタ2台による首位争いは、7号車がコース上でトップを奪い返したものの、ホセ・マリア・ロペスのドライブ中にミュルサンヌでコースオフ。中嶋一貴がステアリングを握る8号車が再び首位に立った。ロペスはその後も何度かコースオフしかける場面があり、チームに無線でブレーキの不調を訴えていた。
レーススタートから7時間が過ぎ、現地時間の22時を過ぎたところで、サルトサーキットは完全な暗闇に包まれる。
レースは3分の1を消化し、トヨタ勢はドライバーが1巡。2巡目の走行となった。7号車にはマイク・コンウェイ、8号車にはセバスチャン・ブエミが乗り込んだが、この一連の流れで今度は7号車がトップとなった。
その後は大きな事故やトラブルもなく落ち着いた展開となるが、開始9時間過ぎに、LM-GTE Proクラスのアストンマーティン97号車がポルシェコーナー付近でクラッシュ。マシンは自走でピットに戻ることができたものの、直後に僚友の95号車がインディアナポリスでクラッシュ。チームにとっては悪夢のような展開となってしまい、一気に戦線から離脱した。
トヨタ7号車は懸念されていたブレーキにも問題がなかったようで、快調に8号車との差を広げていく。その差は1分以上に広がっていたが、3番手を走っていたSMPレーシングの17号車がクラッシュ。これでまたセーフティカーが入り、タイムをロスした7号車はまたも僚友に首位を奪われてしまった。
そしてレース開始から12時間が経過。折り返し地点を迎えた。不運が重なり何度も総合首位から転落していたトヨタ7号車だったが、小林可夢偉のドライブで再び首位を取り返しており、速さを見せつけている。2番手に同じくトヨタの8号車で、ブエミが引き続きドライブしている。
クラッシュを喫したレベリオン3号車は迅速な修復作業の甲斐あって3番手。4番手にはSMP11号車、5番手にはレベリオン1号車と続いている。
続く総合6番手につけているG-DRIVE RACING26号車が、LMP2クラスのトップだ。クラス2番手のシグナテック36号車は、26号車とクラス首位を激しく争っていたが、現在はラップダウンされてしまっている。
混戦のLMGTE Proクラスは、ポルシェGTチームが上位4台中3台を独占。AFコルセ51号車がクラス2番手とその中に食い込んでいる。
LMGTE Amクラスは、キーティング・モータースポーツ85号車が終始クラス首位を快走中。また、CAR GUYレーシング57号車はケイ・コッツォリーノの粘りの走りでクラス8番手に順位を上げている。石川資章率いるMRレーシング70号車も序盤のトラブルからリカバーし、クラス11番手となっている。
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