大型バッテリー搭載でEV走行距離向上
ジャガーは、Fペイスのプラグインハイブリッド(PHEV)仕様に改良を加え、装備やパワートレインを強化した。
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フラッグシップモデルのFペイスP400eは、搭載するリチウムイオンバッテリーの容量を19.2kWhに拡大。電気のみで走るEV走行距離を、従来の53kmから65kmに約20%向上させたという。
PHEV仕様はFペイスの全販売台数の5分の1を占めるとされる。最高出力404ps、最大トルク65kg-mを発生。0-100km/h加速5.0秒、燃費は75km/l(WLTP)、CO2排出量37g/kmを達成している。
インテリアも改良され、全車にTFTデジタルドライバーズディスプレイとワイヤレス充電が標準装備される。ワイヤレスのアップル・カープレイとアンドロイド・オート、アレクサ(Alexa)によるボイスコントロールも搭載されている。
英国向けの価格は、2.0Lディーゼル搭載のエントリーモデルが4万8660ポンド(約810万円)から、5.0L V8の高性能モデルが8万4940ポンド(約1420万円)からとなっている。英国では現在、受注を開始している。
今回の改良は、2025年までに完全電動化を目指すジャガーのビジョンに沿ったものだ。マネージング・ディレクターのフィリップ・ケーンは、次のように述べている。
「2025年までにジャガーをEV専門のラグジュアリーブランドに作り変えることを目指し、より豊かで魅力的な仕様を提供するため、既存製品の改良を進めてきました」
「プラグインハイブリッド車P400eの航続距離を20%以上伸ばすことで、性能、効率、排気ガス・ゼロの組み合わせがさらに魅力的になりました。これはわたし達の大きな誇りです」
Fペイスは今年、ジャガーのベストセラー車になりそうな勢いだ。欧州では10月末までに8000台近くを販売し、6000台弱のIペイス(BEV)を抑えている。
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