10月17日、WRC世界ラリー選手権第11戦スペインの競技最終日はSS14~SS17が行われ、ヒュンダイ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位でフィニッシュし2021年シーズン2勝目を飾った。
木曜日のシェイクダウンに始まり15日(金)から3日間にわたる競技がスタートした2021年の『ラリー・スペイン』。昨年の中止を経て2年ぶりの開催となったイベントは、従来の“ミックスサーフェス”からフルターマック(舗装路)ラリーへと姿を変えて選手たちを迎えた。
そんなWRCスペインでは、初日午前のループでトヨタのエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が3連続ステージウインを飾り、ラリー序盤戦をリードする。しかし、日中のサービスを挟み午後のループに入ると、セットアップの調整でコンディションにうまくアジャストしたヌービルが躍進。0.7秒という僅差ながらエバンスを上回り、初日を総合首位で終えた。
首位ヌービルのスピードはデイ2でも衰えることはなく、この日行われたSS7からSS13まで計7本のステージ中、6本で最速タイムを記録してみせる。これにより総合2番手につけるエバンスとのギャップは16.4秒に拡がった。
迎えた最終日、初日からラリーをリードするベルギー人は、午前中に行われたSS14とSS15をともにステージ2番手タイムで通過し午後のSS16でも3番手となる。いずれのステージでも首位を争うエバンスを上回り、最終SS17を開始する直前の段階でふたりの差は21.3秒となった。
そのSS17はステージ後半のセクションで降雨があり難しいコンディションに。上位陣がスタートする頃には雨が上がったものの、路面は依然として濡れている状況だ。
SS17のスタート直前にマシンに不調を抱えているとの情報も入っていたヌービルだったが、無事に最終ランナーとして出走。パワーステージに設定されたこのステージでも、チームメイトのダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)に次ぐ2番手タイムを刻みエバンスをシャットアウト。差がつきにくいとされるターマックイベントで24.1秒のギャップを築いて2019年に続く大会2連覇を達成した。
総合2番手でデイ3を迎えたエバンスは、オープニングのSS14とSS17で3番手に入ったものの、ヌービル追撃とはならず。それでもドライバー選手権を争う僚友セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)を上回る2位でフィニッシュし、タイトル獲得に望みをつなげた。
対するオジエはSS14で、デイ3すべてのステージでトップタイムをマークしたソルドに交わされ総合4番手に後退する。シリーズ7冠王者は最終パワーステージでもエバンスに次ぐ4番手となり、総合4位でフィニッシュした。この結果、両名のポイントスタンディングスはオジエ204ポイントに対し、エバンス187ポイントとなっている。その差は17ポイントだ。
■背水の陣のヒュンダイが意地のワン・ツー
一方、ドライバーズタイトルと同様に今戦で決定する可能性もあったマニュファクチャラーズタイトルも、優勝したヌービルと3位表彰台を獲得したソルドのヒュンダイ勢がパワーステージでワン・ツーを記録し、トヨタドライバーの獲得ポイントを上回ったことから、決着は最終戦に持ち越されることになった。トヨタとヒュンダイの獲得ポイントは474点と427点、依然としてトヨタが有利な状況にある。
トヨタの3台目をドライブするカッレ・ロバンペラは総合5位でフィニッシュ。クリス・パターソンとの最後のラリーとなったガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)は総合6位、ラリー・スペイン初参戦のオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC)と母国でWRカーデビューを果たしたニル・ソランス(ヒュンダイi20クーペWRC)のヒュンダイ・2Cコンペティション“コンビ”が総合7位、8位となった。総合9位にはWRC2クラスを制したエリック・カミリ(シトロエンC3ラリー2)が入っている。
小さなミスから前日に大きな後れを取ったアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)は暫定総合16位、競技2日目に初日のデイリタイアから復帰した勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)も暫定総合40位でラリーを完走した。
WRCの次戦第12戦は2020年と同じくイタリア、モンツァで行われる。11月19~21日に開催されるこのターマックラリーは、2年連続で中止となった『ラリージャパン』の代替イベントだ。
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