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可夢偉の苦手コースは“レインボーロード”? トヨタのWEC選手が裾野市でイベント。トークショーやサイン会で交流

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可夢偉の苦手コースは“レインボーロード”? トヨタのWEC選手が裾野市でイベント。トークショーやサイン会で交流

 9月11日、静岡県裾野市にある裾野市民文化センターの多目的ホールにて、『TOYOTA GAZOO Racing WEC ファンミーティング in 裾野』が開催された。イベントには、今週末に開催を控える2024年WEC世界耐久選手権第7戦『富士6時間耐久レース』にエントリーしているTOYOTA GAZOO Racing(TGR)のドライバー5名と、TGR-Eの中嶋一貴副会長が参加した。

 これまで開催されてきたWEC地元戦において、『10戦9勝』を誇るTGR。今回のイベントには、今季のドライバーを務める小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ニック・デ・フリース(7号車GR010ハイブリッド)と、ブレンドン・ハートレー/平川亮(8号車GR010ハイブリッド)という5名(セバスチャン・ブエミは諸事情により欠席)が、中嶋副会長とともにサイン会やグッズ抽選会などでファンとの交流が行われた。

日本初上陸マシンたちも準備進む。2024年WEC第7戦『富士6時間耐久レース』9月11日 設営日の様子

 今回イベントが行われた裾野市は、GR010ハイブリッドに搭載されているエンジンの設計、開発、製造が行われるトヨタ自動車東富士研究所があり、WECを戦うTGRの拠点のひとつだ。

 まずは会場のホールに集まったファンの前で、選手5名と中嶋副会長が出演したトークショーが行われ、和やかな雰囲気で今季を振り返る。

 チーム代表でもある可夢偉は、開幕戦カタール(7号車:5位/8号車:8位)については「5位ぐらいが限界で、今シーズンは苦戦するかもしれない」と感じた話や、第2戦イモラ(7号車:優勝/8号車:5位)では「クルマは最速ではなかったが、作戦で勝つことができた」と、シーズン序盤に感じたこれまで以上の今季の厳しさを語った。

 そして、シーズンハイライトの一戦でもある第4戦ル・マン24時間レース(7号車:2位/8号車:5位)について平川はため息交じりに、「雨のなか、頑張ってトップを走ったんですけどねぇ……。」とつぶやいて苦笑。あまりの率直なコメントに、集まったファンらも同情したが、続く第5戦サンパウロでの勝利には会場から大拍手が起こった。

 地元ファンの温かさを受けた選手らは第7戦富士への意気込みを語り、コンウェイは「目標はもちろんワン・ツーフィニッシュだ」とチーム全体での勝利を誓う。

 中嶋副会長も、「今回も厳しいレースになるかもしれないと感じていますし、オースティン(第6戦COTA)の時のように、後ろから追い上げる難しいレースにもなるかもしれません。チームもミスなく戦いたいですし、エクストラな運を引き寄せるためにも、皆さんの声援が力になりますので、応援よろしくお願いします!」と呼びかけた。

 続いてはファンからの質問コーナーに移り、とある子どもからの「ゲキムズなコースはどこ?」との質問には、可夢偉が「マリオカートのレインボーロード」と即答。会場は笑い声と拍手に包まれ、壇上のデ・フリースも一緒に大爆笑、ふたりそろってお茶目な姿を見せた。

 そのまま和気あいあいと進んだトークショーは、終盤にミニカーなどの豪華グッズが当たる抽選会が開かれ、サイン会ではファンと直接交流し、たくさんの応援が選手らに集まっていた。

 最後には、レースウィーク中の9月13日(金)に38歳の誕生日を迎える可夢偉へ、『TGR裾野キッズサポーターズ』として集まった子どもたちから『ハッピーバースデー・トゥ・ユー』のお祝いがあり、ファンミーティングは笑顔に包まれた閉幕となった。

 イベントに参加した可夢偉は「我々にとって裾野市は、(マシンの)心臓であるエンジンを作ってもらっている場所です。裾野や御殿場のエリアは、モータースポーツの聖地でもあるので、そういう場所で僕らの活動を伝えて、たくさんの方に応援していただけたら嬉しいです。富士では、今のGRのクルマに対する考え方が一人でも多くのお客さんに伝えられるような走りをしたいと思います」と、一年に一度のホームレースに向けて意気込んだ。

 選手らは「厳しい戦いになると思う」と口を揃えていた第7戦富士。集まった約250名のファンの声援を受けた選手らは、注目の地元戦で力強い戦いを披露してくれるはずだ。

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