WRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』は9月8日に競技2日目のSS2~6が行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に浮上した。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6番手につけている。
ギリシャや周辺国で洪水被害や人的被害を生んだ連日の大雨が収まり、晴天に恵まれたアクロポリス・ラリーの競技2日目。この日はアテネ西部のリゾート地、ルートラキを拠点に計5本のステージで争われた。
【順位結果】2023年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ SS6後
今朝のオープニングステージとなったSS2“ルートラキ1”でベストタイムを記録したヒョンデのエースは、1日をとおして最速タイムはこの1本のみだったが、以降3ステージ連続セカンドベストをマークする安定したスピードを発揮。SS2で総合首位に立って以降、ポジションを守リ続ける。
しかし“フルデイ初日”最後のSS6ではリヤデフに問題を抱えペースダウンを余儀なくされた。ヌービルは同ステージでトップから9.5秒遅れてのステージ4番手フィニッシュとなり、午後最初のSS4でベストタイムを刻み総合2番手に順位を上げたセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)に迫られることに。両者のギャップはSS5を終えた段階で7.4秒あったが、デイ2終了時には2.8秒に縮まっている。
「最初の1kmくらいでリヤデフから異音が聞こえてきた。最後までいけるか心配だったけど、なんとか走り切れたよ」と語ったヌービル。
一方、午後のループで速さをみせライバルに迫っていったオジエにもアクシデントが。WRC通算8冠王者は木の枝をGRヤリス・ラリー1にヒットさせリヤウイングにダメージを負ったことでタイムを失い、ヌービルにあと一歩及ばなかった。
オジエの後方には20秒以上の間を開けて、チームメイトのカッレ・ロバンペラとエルフィン・エバンス(ともにトヨタGRヤリス・ラリー1)が続いている。前日のSS1を制したロバンペラは、午前中のSS3で今大会2度目のステージウインを飾り、首位ヌービルと2秒差の総合2番手につけていた。しかし午後のループでは急激に乾燥していく路面のルーズグラベルを掻く“路面の掃除役”を担うこととなり、最終的に25.5秒の差をつけられた。同じく早い出走順が不利に働いたエバンスはさらに5.5秒の後れを取っている。
■Mスポーツ勢にまたしても試練
前戦ラリー・フィンランドのウイナーと1.1秒差の総合5番手となったエサペッカ・ラッピは、午後にヒョンデi20 Nラリー1のラジエータートラブルに悩まされ慎重な走りを強いられた。チームメイトのダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)は総合5番手で迎えたSS6でストールに見舞われタイムロス。このステージでふたつ順位を落とし総合7番手となった。
2台のヒョンデ勢の間には、事前のテストができずシェイクダウンもキャンセルとなったため、前日のSS1を除けば「SS2が実質のシェイクダウン」になったと明かした勝田が入っている。前後のクルマとのギャップは対ラッピ9.6秒、対ソルドが6.9秒だ。
SS5とSS6で最速タイムを記録したMスポーツのオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)は総合9番手に沈んでいる。彼はSS2のスタート前にデイリタイアとなった僚友ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)と同様にトラブルを報告。タイヤフィッティングゾーンにおいてウォーターポンプの修復を行った結果、SS4前のTC到着が22分遅れたため3分40秒のタイムペナルティを受け取っている。
そのタナクを総合順位で上回ったのはWRC2クラスをリードするニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)で、総合10番手のヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が同クラス2番手につけている。Mスポーツの3台目のフォード・プーマ・ラリー1で母国戦に挑んでいるジョルダン・セルデリディスは、総合30番手でデイ2を走破した。
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