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フォード・マスタングGT3本格始動へ。2月から北米と欧州で走行テストを開始予定

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フォード・マスタングGT3本格始動へ。2月から北米と欧州で走行テストを開始予定

 フォードパフォーマンス・グローバルモータースポーツ・ディレクターのマーク・ラッシュブルックによると、フォード・マスタングGT3のトラックテストが今月開始される予定であるという。また、2024年から部分的なグローバル展開の計画があることが確認された。

 2022年9月の新世代マスタング・プラットフォームのデジタルローンチで初めて明らかにされたマルチマチック製GT3カーの開発はここ数カ月続いており、最初のシャシーの製作は完成に近づいているとみられている。

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 先週末、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでSportscar365のインタビューに応じたラッシュブルックは、マルチマチック・モータースポーツが実施する最初のテスト計画について概要を説明した。

「ホモロゲーションの前にプログラム全体をテストする」と彼は言った。

「クルマを2台用意して北米とヨーロッパでテストを行う予定だ」

「(マルチマチックは)イギリスに大きな足跡を残しており、そこにはワークショップもある」

 ラッシュブルックは、フォードがこのクルマの発売年に北米とヨーロッパ市場のみに焦点を当てることを示唆し、「グローバル」であるが「最初は完全なグローバルではない」と述べた。

「ワークスカーをIMSA(GTDプロクラス)に導入することを優先させる」とラッシュブルック。「しかし、私たちはそれだけをしたいわけではない。北米向けのカスタマーカーを用意するが、初年度はヨーロッパにも顧客用のクルマを用意する」

 WEC世界耐久選手権の新カテゴリーであるLMGT3にカスタマーカーを投入することも、2024年には「絶対に」優先されるだろうと彼は語った。

「GT4もGT3も、これらのクルマがレースをするすべての場所を考えたとき、私たちにとって、そのすべての場所にいることが重要だ」

「我々はIMSAのファクトリープログラムをやるために、このプログラムをやっているわけではない。また、WECやル・マンに行くためだけにプログラムをやっているわけでもない」

「それらは私たちにとって重要だが、GTの“コンバージェンス(収束、収斂の意)”はIMSAやWEC、ル・マンで同じクルマを走らせることができる安定性が魅力なんだ」

「ステファン・ラテルと彼のチームがSROで成し遂げたように、世界各地に素晴らしいGT3シリーズがある。世界でもっとも売れているグローバルスポーツカーであるマスタングで、世界中のレースに参加することができる」

「それは我々にとって重要なことであり、以前はGTでそれができなかった。このマスタングではそれが可能なんだ」

■カスタマー担当ドライバーの確保も視野に

 ラッシュブルックは、メーカーが起用するワークスドライバーの人数については明言しなかったが、カスタマーチームのニーズにも対応できるよう、余剰人員を確保したい意向を示している。

「我々の計画は、ドライバーの名簿を持つことだ」と彼は言った。「IMSAのプログラムには4人のフルタイムドライバーを配置する予定だ。耐久レースのドライバーも必要なので、“X”は4人以上となるだろう」。

「しかし、私たちは安定した(人数の)ドライバーを確保したいと考えている。そうすることで、彼らを必要とする顧客チームをサポートできるようにしたいと考えているんだ」

■新型マスタングGT4は、2023年後半にデリバリー開始

 ラッシュブルックは、第7世代のロードカーをベースとした新型フォード・マスタングGT4が、2023年末に顧客に提供されることを確認した。

 同氏は、マルチマチック社が最初の生産サイクルで30~50台の新型GT4カーを製造することを想定している。

 ラッシュブルックは、「今年の第3四半期にはホモロゲーションが完了し、年内には顧客向けの車両が完成する予定である」と説明している。

「(2022年)9月に新しいロードカーをデジタルで公開した。それは世界中で信じられないほどの関心を集めている」

 テストレースについては検討しているとした彼は、「それが実現するかどうかは、これからだ」と述べた。

「私たちはマルチマチックやカスタマーチームと一緒に特別に物事を行うことを確約しているわけではないので、どのように発展するか様子を見ることになる」

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