TOYOTA GAZOO Racingの村田久武チーム代表が、2020年のル・マン24時間レースに参戦する3人の日本人ドライバーについて語った。
新型コロナウイルスの影響により、開催が9月に延期された今年のル・マン24時間レース。走行開始から予選までが実に慌ただしいスケジュールの中で行なわれた結果、小林可夢偉ら擁するTOYOTA GAZOO Racingの7号車が総合ポールポジションを獲得した。
■小林可夢偉、レコード更新逃し”がっかり”も……ル・マン初制覇に向け好感触
一方、ル・マン3連覇がかかる中嶋一貴、セバスチャン・ブエミらのTOYOTA GAZOO Racingの8号車は、レベリオン・レーシングにも先行されて3番手。中嶋もマシンの仕上がりについて「このままでは大変なことになる」と危機感を語っている。
村田代表は、この中嶋と小林のふたりの、今年のル・マンに懸ける気込みを、ひしひしと感じているようだ。
「一貴が今回のレースに持ち込んだヘルメットには、18、19という数字が描かれています。それは彼が18年と19年のル・マンの優勝者であるというプライドを持っている証拠です」
そう村田代表は語る。
「一貴はそういうところを見せないドライバーなんだけど、今年も必ず優勝して、そこに20という数字を付け加えたいんだろうと思います。予選でポールポジションを獲れなかったことについて、とても悔しがっていました」
中嶋本人はオンラインで行なわれた会見で、「ヘルメットに18、19という数字を入れるのは、僕のリクエストじゃない」と語ったが、村田代表はそうではない中嶋の”熱い気持ち”を感じ取っているようだ。
一方で昨年は寸前のところで優勝を逃してしまった小林……彼も自らの気持ちを前面に押し出すタイプではないが、念願の勝利に向け、人一倍強い気持ちを持っており、それを村田代表は感じ取っているようだ。
「可夢偉は今年こそ勝ちたいんだと思います。これまでもポールポジションは獲っていても、まだ優勝がない。TS050も今年が最後だし、とにかくこのクルマで優勝したいという想いがひしひしと伝わってきます」
「とにかくふたりとも、すごい緊張感の中で戦っています。お互いに対して絶対に譲らない……そういう気概が見て取れる。ふたりとも絶対に優勝をもぎ取ってやるという決意だと思います」
なおTOYOTA GAZOO Racingのリザーブドライバーを務める山下健太は、ハイクラス・レーシング33号車のドライバーとして、 LMP2クラスの戦いに挑んでいる。予選では彼のチームは、クラス4番手であった。
「山下も良い走りをしていました。予選では4番手のタイム……よく頑張っていたと思います。外国のチームに入って、ひとりで頑張っているんだけど、予選アタックを任せられるというのは、チームに認められたということだと思います。いろいろな経験をして、成長してくれればいい……そう思っています」
2020年のル・マン24時間レースは、まもなくスタートの刻を迎える。
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