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考えようによっては超個性的? アクが強すぎた車5選

■斬新なデザインながら人気とならなかったクルマを振り返る

 クルマに限ったことではありませんが、デザインには正解が無いといわれています。しかし、多くの人に好まれるデザインは存在し、ヒットしたクルマは概ね好まれたデザインといえるでしょう。

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 各メーカーとも、新型車を開発する際に多くの人と時間を費やすプロセスのひとつがデザインで、生産性やコストも考慮しつつ優れたデザインを目指さなければ、売上を左右することになりかねません。

 しかし、すべてのクルマのデザインが好まれるとは限らず、なかには好き嫌いが明確に分かれてしまったクルマも存在。

 そこで、個性的なデザインすぎてユーザーがついていけなかったと思われるクルマを、5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「ヴォルツ」

 1980年代に日米貿易摩擦が社会問題となりました。その矢面に立ったのが自動車で、アメリカの労働者が日本車を破壊するニュース映像は有名ではないでしょうか。

 この日米間の貿易不均衡是正のため、日本企業とアメリカ企業の合弁事業が数多く立ち上がり、トヨタとGMは協業を開始。

 両社はいくつかの車種を共同開発しましたが、そのなかの1台が2002年に発売されたトヨタ「ヴォルツ」です。

 ヴォルツの成り立ちは少々複雑です。まずトヨタはショートワゴンタイプのコンパクトカー「マトリックス」を北米で発売。そして、GMはマトリックスとデザインの異なる姉妹車で、クロスオーバーSUVのポンティアック「ヴァイブ」を発売しました。

 このヴァイブを右ハンドル化して日本で販売したのがヴォルツです。

 ヴォルツの生産はアメリカにあるトヨタ-GMの合弁会社でおこなわれました。外観はクーペとハイトワゴンが融合したようなユニークなデザインで、フロントバンパーやフロントフェンダー、サイドアンダーパネル、リアバンパーがボディ色とは異なるグレーに塗装されるなど、SUVらしさを表現しています。

 搭載されたエンジンは2種類の1.8リッター直列4気筒DOHCを設定。なかでも「Z」グレードには最高出力190馬力を誇る「2ZZ-GE型」エンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATと6速MTが設定されるなど、異色のSUVだったといえます。

 北米でヴァイブは比較的好調なセールスを記録しましたが、ヴォルツはトヨタ車らしからぬデザインが受け入れられなかったのか販売は低迷し、発売からわずか1年8か月で生産を終了。

 今では中古車市場に出回る個体も少ないレアなモデルとなってしまいました。

●日産「レパードJ.フェリー」

 日産は1967年にアメリカで発売したダットサン「510(ブルーバード)」が大ヒットを記録。続いて1969年には「240Z(フェアレディZ)」が同じくアメリカでヒットし、北米市場での地位を盤石なものにしました。

 さらに、1989年にはアメリカで高級車ブランドのインフィニティを設立。現在も日産、インフィニティの両ブランドから北米市場専用モデルを多数ラインナップしています。

 このインフィニティから1992年に発売されたのが「J30」で、日本でも「レパードJ.フェリー」の名で販売されました。

 レパードJ.フェリーは、1986年に発売された2代目「レパード」が2ドアクーペだったのに対し、コンセプトを一新して4ドアのラグジュアリーセダンへと変貌。

 北米市場での販売をメインに開発されたため、トップグレードには最高出力270馬力を発揮する4.1リッターV型8気筒エンジンが搭載されました。

 また全体的に丸みをおびた外観も北米市場を重視したことから、アメリカの高級車に多く見られたトランクが後方に向かって下がる「尻下がり」のデザインを採用。

 しかし、国内市場ではバブル崩壊後にも関わらず332万円から474万円(消費税抜)と高額な価格設定に加え、尻下がりのデザインが不評で販売は極端に低迷。

 そのため1996年には車名をレパードに戻した4代目が登場し、デザインも比較的オーソドックスなスタイルのセダンに変えられましたが、販売状況は好転せず2000年にレパードは消滅してしまいました。

●ホンダ「エレメント」

 ホンダは1980年代初頭、他メーカーに先駆けてアメリカに工場を設立して現地生産を開始しました。1988年にはアメリカホンダで企画・開発された「アコードクーペ」を発売するなど、現在も北米でのニーズに対応した専用車種を展開しています。

 初代アコードクーペ以降もさまざまなジャンルのモデルをアメリカで開発していますが、なかでもユニークなモデルとして記憶に残るのが北米市場で2002年に発売されたミドルサイズSUVの「エレメント」です。

 エレメントは「ジェネレーションY」と呼ばれるアメリカの若年齢層をターゲットに開発され、ボクシーな外観と前後のドアが観音開きとなっている個性的なフォルムが特徴です。

 また、ボディはバンパーやフェンダーなどを部分的に無塗装の樹脂パーツとすることで、アウトドアギアのような機能性の高さを表現。

 内装は10フィート(約3m)のロングボードが格納できることを前提に設計され、汚れたままの道具も気にせず積める水拭き可能なワイパブルフロアや、濡れても拭き取れる防水シート表皮、撥水ルーフライニングを採用するなど、機能性が重視されています。

 エンジンは北米仕様の「アコード」と同じ、160馬力を発揮する2.4リッター直列4気筒DOHC i-VTECを搭載。

 北米市場では個性的なデザインと機能性によって目論見どおり若者から人気となり、2005年には日本でも輸入車として販売を開始しました。

 しかし、日本市場では外観が安っぽいと評されて受け入れられず、ヒットすることなく発売からわずか2年8か月で販売を終了。

 SUV人気が高い今なら状況が変わっていたかもしれず、実際に直近の中古車相場は上昇を続けています。

■アグレッシブなデザインのミニバンは好き嫌いが分かれた?

●三菱「エクリプス スパイダー」

 1985年に、三菱はクライスラーと提携してアメリカに合弁会社である「ダイヤモンドスター・モーターズ」を設立。1989年には同工場で生産された初代「エクリプス」が発売されました。

 エクリプスは6代目「ギャラン」をベースに開発した3ドアハッチバッククーペで、1990年から日本へ左ハンドルのまま輸入・販売されました。スポーティなフォルムに優れた走りが高く評価されたことに加え、好景気という背景から一定の人気を獲得します。

 1994年には2代目が登場し、日本では1995年に輸入・販売を開始。初代と同じく左ハンドルのみです。1996年には2代目をベースにしたオープンカー「エクリプス スパイダー」も発売されましたが、1998年に一旦日本市場から姿を消しました。

 そして、2004年からは、1999年に北米で発売された3代目をベースにしたエクリプス スパイダーが、再度左ハンドルのまま日本でも販売。

 ボディサイズは全長4515mm×全幅1750mm×全高1355mmと比較的コンパクトですが、ワイド感を強調するフロントフェイスと抑揚のあるスタイルによってサイズ以上の大きさに見えました。

 国内モデルは最高出力196馬力の3リッターV型6気筒エンジンを搭載したFFで、トランスミッションは4速ATのみを設定する1グレードで展開。

 価格は315万円(消費税5%込)と比較的リーズナブルでしたが、日本ではニーズがなく2006年には販売を終了。もともと2年間に限った販売計画だったようで、目標販売台数もトータル500台しか設定されていませんでした。

●マツダ「ビアンテ」

 2017年にマツダはミニバン市場から撤退してSUVの開発に注力すると宣言し、現在のラインナップは宣言どおり「CX」シリーズが主力となっています。

 マツダは比較的早期にミニバンの販売を開始していましたが、最後のモデルとなったのが2008年に発売された「ビアンテ」です。

 ミニバンラインナップ拡充を目的に「プレマシー」をベースに開発され、全長4715mm×全幅1770mm×全高1835mm(2WD)のボディはプレマシーよりも大型化したことで、ミドルクラスミニバンで最大級の室内空間を誇りました。

 ビアンテ最大の特徴は外観にあり、ヘッドライトからキャビンのボディサイドへとつながるラインは、ほかにはないユニークなデザインとなっています。

 室内は、2列目シートの足元に最大で前後長863mmの広々としたスペースを確保できる多彩なシートアレンジを可能にするなど、優れたユーティリティを実現。

 また、シートのレイアウトは後列にいくに従いヒップポイントが高くなるように設定され、どこのシートに座っても良好な前方視界が得られることで閉塞感を軽減しています。

 搭載されたエンジンは最高出力144馬力の2リッター直列4気筒直噴と、165馬力の2.3リッター直列4気筒の2種類を設定するなど、パワー的にも余裕がありました。

 しかしビアンテは、トヨタ「ノア」やホンダ「ステップワゴン」、日産「セレナ」などのライバルが5ナンバーサイズにこだわっていたのに対し、大きめなボディと個性的なデザインが受け入れられたとはいえず、ライバルほどの人気とはなりませんでした。

※ ※ ※

 今回、紹介した5車種のうち、ビアンテ以外の4台はすべて北米市場向けにデザインされたモデルです。

 日本人と外国人では文化の違いによって好まれるデザインも異なるといえますが、フェアレディZやユーノス「ロードスター」など、世界中で好意的に受け取られるクルマもあります。

 一方で、世界中から酷評されるデザインのクルマも存在するくらいですから、デザインというのは本当に難しいといえるでしょう。

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