2018年以来のF1復帰を果たしたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。開幕戦バーレーンGPでは力強い走りを見せたもののリタイア、第2戦エミリア・ロマーニャGPはさらに苦しいレースとなった。
予選ではチームメイトであるエステバン・オコンの後塵を拝し、予選15番手。スタート前のレコノサンス・ラップではウエットコンディションの中でスピンを喫した。決勝レースでは大きなミスはなかったものの、なかなか上位には上がれず11番手でフィニッシュした。
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しかしレース後、9番手フィニッシュのキミ・ライコネン(アルファロメオ)にペナルティが出て降着。アロンソは10位に繰り上がり、復帰後初ポイント1点を獲得した。とはいえ、チャンピオン経験者としては満足のいく結果だとは言えないだろう。
チームに新たに加わったドライバーが直面している課題について、アロンソは「1周ずつ周回を重ねていくごとに、より快適に感じられるようになっていくのが分かる気がする」と話した。
「ここ(イモラ)では1周目から最後までコンディションが変わっていった。グリップレベルもレースを通して何度も変わった。赤旗が1回、スタンディングスタートが1回、ローリングスタートが1回あった」
「通常なら4~5レースはかかるような練習や経験を1レースに凝縮して経験したんだ。だからこそ、学んだことに満足している。バーレーンのテストは1日半だったが、ウエットコンディションやインターミディエイトのコンディション、細いドライラインが1本しかないコンディションは初めてだった。だからこそ、ここから多くのことを学んだり分析したりできるんだ」
一方、コンディションをパフォーマンス不足の言い訳にするのは間違っていると主張。今後のレースに向けてよりよい準備をしていく必要があると、アロンソは語った。
「マシンに対する自信という意味では、1周目から63周(レース最終周)までで300%向上したように感じる。だがこれは、僕たちのパフォーマンスが良くなかった、僕のパフォーマンスが良くなかったことの言い訳にはならない。次に向けてもっと準備をして臨まなくてはいけない」
「クルマに乗っている時間が少なかろうが全くなかろうが関係なく、次はもっと良くなるように努力するんだ」
アロンソは、F1復帰が簡単にいくとは思っていなかったと語り、満足のいくパフォーマンスを発揮できるようになるまでには、まだ数レースが必要だと考えているようだ。
「自分が期待していたレベルには達しているけど、常にもっと上に行きたいと思っているし、クルマにもう少し自信を持ちたいと思っている」
「バーレーンでもここでも十分な自信は持てていないし、そしておそらくポルトガルでも自信は持てないだろう」
「それは一晩で100%になるようなものではない。時間はかかるはずだ。でも僕はこのチームで仕事をし、より良くなっていく。今回のようなレースは、非常に難しいコンディションの中でクルマを感じることができ、通常のレースよりも多くのことを学ぶことができるので、とても役に立ったはずだ」
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