MotoGPに参戦するホンダは今月13日に2021年からレプソル・ホンダにポル・エスパルガロが加入すること、アレックス・マルケスがLCRホンダへ移籍することを発表。結果として現在在籍するカル・クラッチローの離脱も暗に認められた。
現役続行を望んでいるクラッチローは、来季のアプリリア移籍に興味を示しており、過去に在籍したドゥカティに戻る可能性も話し合いを行なったという。
■マルケス弟のLCR行き、“一挙両得”とホンダ。「ファクトリーは新人に厳しい環境」
また彼にはホンダからスーパーバイク世界選手権(WSBK)への移籍という選択肢もあると、レプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチが明かしている。
しかしクラッチローはWSBKへの移籍が“降級”とは言わないものの、興味は無く、MotoGPに留まることが自身の目指すところだと語った。
「まあ、それ(WSBK移籍)は彼らが僕にそうして欲しいと思っているから、彼はそれを寄越してきたんだろう」
クラッチローはそう語った。
「一方で、MotoGPには僕のやりたいことがある。僕はここで乗り続けたいんだ」
「“ありえない”なんてことは言わないが、僕としてはWSBKには本当に興味がないんだ」
「僕はMotoGPで素晴らしいキャリアを積んできたと思う。それからWSBKへの移籍が降級だとは見ていない。ただ外部からは僕がもしWSBKに行ったら降級だと考えるだろう。繰り返すけど、僕はそんなふうに見てはいない」
「WSBKは素晴らしいチャンピオンシップだと思っているし、素晴らしいライダーが何人も居るし、多くのライダーがそこで走りたいと思っているだろう。だけどこの瞬間、僕は(WSBKで)走りたいとは思っていないんだ」
「状況で変わるかどうかはわからない。もし今尋ねられれば、さっきも言ったように僕はMotoGPを続けることを考えていると答えるよ」
■WSBKホンダのエース・バウティスタ曰くクラッチローは不要?
クラッチローが仮にWSBKへ移籍する場合、おそらくはレオン・ハスラムと入れ替わる形となるだろう。アルバロ・バウティスタは既に2021年の契約を締結済みだからだ。
しかしバウティスタがmotorsport.comに語ったところによると、彼はクラッチローがチームに加入したとしてもハスラムにできない“何か”を持ち込むことは無いだろうという。
「今僕らはマシン開発のさなかにいて、チームは真新しい」と、バウティスタは言う。
「カルが経験豊富でとても速いライダーなのは明らかだ。でもレオンはキャリア全体をスーパーバイクでレースしてきていて、カルが彼以上に貢献できるとは思えない」
「僕はレオンと一緒に開発に集中していて、このプロジェクトのためには、今のライダーで続けていくのがベストなことだと思う」
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