9月29日(日)、2024年WRC世界ラリー選手権の第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』の最終日デイ3が、南米チリのコンセプシオンを起点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)から4台のトヨタGRヤリス・ラリー1が出走し、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合優勝を飾った。
さらに、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位に入り、TGR-WRTは今季5度目のワン・ツーフィニッシュ。最高峰クラス2戦目のサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組(5号車)が総合6位、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)は総合36位ながらも“スーパーサンデー”を制し、チームは最大ポイントを獲得した。
豊田章男会長、完勝での大量ポイントに感謝「追う立場で迎える終盤戦を楽しもう!」/WRCチリ後コメント全文
ラリー・チリ・ビオビオの最終日は、サービスパークの南側、ビオビオ川の西側エリアで2本のステージを各2回走行。その合計距離は54.80kmと、三日間で最短の一日だ。デイ3のステージは全体的にウエットコンディションとなり、前日に続き濃い霧に覆われたステージもあるなど最後まで難しいコンディションでの戦いとなった。
デイ2終了時点で総合2番手のエバンスに15.1秒差、総合3番手のオット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)に33.6秒差をつけていた首位ロバンペラは、4本のステージのうち3本で2番手タイムを記録するなど速いペースを維持。最終的には総合2位エバンスとの差を23.4秒まで拡大し、第8戦ラリー・ラトビア以来となる今シーズン4勝目を獲得した。
その結果、ロバンペラがTGR-WRTとともに獲得した通算優勝回数は『15』となり、伝説的なドライバーであるカルロス・サインツがかつてトヨタ在籍時代に記録した勝利数に並んだ(サインツのキャリア通算優勝回数は26勝)。
土曜日午後のステージで濃霧により大幅にタイムを失うまで首位につけていたエバンスは、ロバンペラに次ぐ総合2位でフィニッシュし、第7戦ラリー・ポーランド以来となる今シーズン5回目の表彰台を獲得。日曜日のみの合計タイムで順位とポイントを競う“スーパーサンデー”でも、チームメイトふたりに次ぐ3位となった。
デイ2までに3本のベストタイムを刻むなど非常に速いスピードを示しながら、パンクやアクシデントで順位を大きく落としていたオジエは、最終日のすべてのステージでベストタイムを記録し、“スーパーサンデー”を圧勝。TGR-WRTは、土曜日終了時点での総合順位に対して与えられるポイントに加え、スーパーサンデーでオジエが1位、ロバンペラが2位となったことでフルポイントを獲得した。
さらに、最終のパワーステージでもオジエがベストタイム、ロバンペラが0.1秒差の2番手タイムを記録した結果、今シーズンから導入された現行のポイントシステムにおいて、獲得可能な最大マニュファクチャラーズポイントである、『55』を初めて獲得したチームとなった。
その結果、TGR-WRTはマニュファクチャラー選手権における首位チームとのポイント差を35から17に縮小し、ドライバー選手権では残り2戦で最大60ポイントを獲得することが可能なため、選手権3位のオジエと4位のエバンスにも計算上は王座獲得のチャンスが残された。
今回がキャリア2回目のトップカテゴリー挑戦だったパヤリは、最終日も非常に安定したペースで走行し、総合6位でフィニッシュした。なお、パヤリはラリー1マシンでさらに経験を積むべく、ターマック(舗装路)イベントである次戦の『セントラル・ヨーロッパ・ラリー』にも挑む。また、トヨタGRヤリス・ラリー2で3勝を挙げているサポート選手権のWRC2については、WRC最終戦『ラリージャパン』でタイトル獲得にチャレンジする。
チームのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「チームにとって素晴らしい結果になった」と最大ポイント獲得とチームのパフォーマンスを喜んだ。
「今シーズン初めて日曜日を完璧に戦い抜くことができて、本当にいい気分だ。とくに、直近の2戦では最終日に壊滅的な打撃を受けていたのでなおさらだ」
「ドライバーたちは最後のステージまでプッシュし続け、素晴らしい仕事をしてくれた。この結果はチーム全体を後押しし、残りの2戦に向けてさらなるモチベーションを与えてくれるはずだ」
「カッレ(・ロバンペラ)とエルフィン(・エバンス)は週末を通して素晴らしい走りを見せ、どちらが勝ってもおかしくない状況であった。セブ(セバスチャン・オジエの愛称)は、走り切ったすべてのステージで非常に速いタイムを記録し、そのスピードとファイティングスピリットのおかげで、我々はマニュファクチャラー選手権で非常に重要なポイントを獲得することができた」
「最後に、サミ(・パヤリ)はチームの期待通りにこの週末を戦い抜き、安定感のある成熟したドライビングでクルマをフィニッシュまで導いたことで、多くの経験を積む事ができたと思う。全体として、我々にとって本当にポジティブなラリーになった」
2024年WRCの次戦は、ドイツ、チェコ、オーストリアを舞台とする『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』。10月17日(木)から10月20日(日)にかけて開催される予定だ。
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