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「明日、レースでもいい」とWEC参戦決定の平川亮。チーム代表・可夢偉は「プレッシャーもしっかり与えた」

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「明日、レースでもいい」とWEC参戦決定の平川亮。チーム代表・可夢偉は「プレッシャーもしっかり与えた」

 12月6日、トヨタGAZOO Racingの2022年体制発表会のなかで、WEC世界耐久選手権のレギュラードライバーとなることが発表された平川亮。その平川と、チーム代表として平川を“採用”した立場でもある小林可夢偉が、レギュラーシート獲得について語った。

 平川は2022年、引退する中嶋一貴に代わってトヨタの8号車陣営に加入。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーとともに、トヨタが2021年からシリーズに投入した新型ル・マン・ハイパーカー、『GR010ハイブリッド』のステアリングを握り、全6戦の世界選手権に参戦する。

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 発表会の壇上で平川は「まずはモリゾウさんと佐藤プレジデントを初め、関係者のみなさま、このようなチャンスを与えて頂きありがとうございます。世界、ル・マン24時間へのチャレンジは僕の夢だったので、まずそこが叶ったので非常に楽しみしています。そして、まず少しでもチームに慣れ、結果で恩返しができるように頑張ります」と語った。

 平川は今年6月にポルティマオで、9月にバルセロナでGR010ハイブリッドのテストに参加。さらに最近になって、バーレーンでのテスト(WEC主催のルーキーテストとは別日程)にも参加していたという。

 3回のテストを経て、現在のマシンへの習熟について問われた平川は「自分としてはかなりクルマに慣れました。まだ改善するべきところはありますが、自信という面はけっこうあって、明日レースに乗ってもいいくらい準備はできているので、それは問題ないかと思っています」とコメントしている。

 来季からチーム代表を兼務することになる小林可夢偉は、平川のテストについて次のように語っている。

「正直言うと、テストをしなくても、日本での結果とかそういう部分で僕は乗せても良いんじゃないか、というのが本音のところです」

「ただ、やっぱりそれをあまりにもやりすぎると、外国人からすれば『日本人だから特別扱いなのか』と思われるのが、彼(平川)にとってよくないな、という部分があるんですよね。外国人、同じチームメイトに、平川亮というドライバーがちゃんとしたトップドライバーなんだ、と認められることがひとつの目標でもあるから、そこでテストをして周りの人たちにしっかり認めてもらう。これがたぶん、グローバルで戦うドライバーのひとつの重要なポイントになる」

「なぜかというと、ドライバーマーケットってすごく小さな世界なので、まわりのドライバーの『あれは良いドライバーだよ』という一言があるかどうかで、評価って大きく変わるんですよね」

「そういった意味でも、同じチームメイトに対して、『彼は乗って当たり前だよ、良いドライバーだから』と言われるようにやらないと平川にとってマイナスになるんじゃないかなという意味もあってテストをしっかりしてもらって、逆にプレッシャーもしっかり与えて、そのなかで最後しっかりといいタイムを出してくれたので、ストーリーとしてはかなり嬉しい結果になったのかなと思います」

「やっぱり僕らは世界のフィールドで戦う若い日本人選手をいっぱい出したいんですよね。なんでかっていうと、日本のモータースポーツでやってるドライバーのレベルって非常に高いと思ってて。そういう人がいっぱいいるけど、それが(世界的に)理解されていない。同じ日本の国民の間でもそう。それが僕はすごく悲しいな、と」

「なので、平川みたいなドライバーが世界で活躍する姿を見て『日本っていい選手いっぱいいるんだ』とか、そう思ってもらえたら」

 平川本人は、前述のような自信は見せながらも、「まずはやっぱりチームに少しでも早く溶け込むのが大事ですし、他の5人のドライバーとは本当に経験値が全然違うので、まずはそこに少しでも自分が追いつくのが目標」と謙虚な姿勢を崩していない。

「レースまでにテストでいっぱい走れるので、そのあたりでいろいろと試してクルマの理解だったり、自分の経験値をとにかく積んでいって。もちろん7号車には勝ちたいですけど、まずはやっぱり自分がチームの中で一番経験も少なく若手なので、他のチームメイトふたりに追いついて一緒に戦い、そこから(7号車との)争いになると思うので、楽しみにしています」

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