ロータスカーズが、7月6日(現地時間)、新型車「エミーラ(Emira)」を世界初公開した。このモデルは、同ブランド最後のミドシップエンジンモデルであり、最後の内燃機関搭載スポーツモデルになるという。
文/室井 圭 写真/ロータスカーズ
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美しさと、機能性を兼ね備えたエクステリア デザイン
エミーラのエクステリアは、エヴァイヤのデザインの特徴を踏襲。
ロータスの真骨頂ともいえる優れたエアロダイナミクスを具現化
「Eh-meer-ah」と発音されるこの車名は、多くの古代言語で使用され、「司令官」または「リーダー」と訳される。このネーミングには、10年後に迎えるブランドの完全なるEV化という新時代を受け入れる前に、内燃エンジンを備えたロータスをリードするエキサイティングな新しいスポーツカーを世に送り出したいという想いが込められていると同社は説明している。
「エミーラ」は、エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの良さを活かしつつ構築された、ジュニアスーパーカーだ。息をのむような美しい流線形のフォルムは、世界初、フル電動のブリティッシュ ハイパーカー「エヴァイヤ」からインスパイアされたものという。
実際、エッジをシャープに仕上げたボンネット、後部に向かって次第に引き締まっていくシュリンクラップされたキャビン、リアまわりに切り込まれたアーティスティックシェイプが施されたドアとベントなど、ロータスエヴァイヤのエクステリアデザインが色濃く反映されている。
ボンネットに組み込まれたベントは、車両の空気の流れを誘導し、エアロダイナミクスを最適化する。また、ドアに切り込まれたアーティスティックシェイプセクションがドアを通してリアホイール前の吸気口に向かって空気の流れを導くことにより、エンジンに効率的に空気を供給することを可能としている。
ボンネットに組み込まれたベントにより、エンジン冷却が効率化される
AMGと初タッグで開発された直列4気筒2.0リッターターボエンジンに注目!
0-100km/h加速は4.5秒未満、最高速度は290km/hと、走行性能はジュニアスーパーカーの域を超える
パワーユニットは、横置きで後輪を駆動となり、エンジンは2種類の設定に。MT車とAT車には、エヴォーラとエキシージに搭載されているトヨタ製V型6気筒3.5リッタースーパーチャージャーエンジンを搭載。もういっぽうのDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)オートマチック車には、AMG製直列4気筒2.0リッターターボエンジンが搭載される。
今回初となるAMGとロータスの共同開発にも注目したい。AMGはエミーラプログラムのテクニカルパートナーとして参加し、それにより直列4気筒を搭載するうえでいくつかの基本的な変更が加えられた。たとえば、横置きで後輪駆動を実現するユニットは、エミーラのキャラクターに合わせて、新しいエアインテークシステムと新しいエキゾーストに変更され、DCTと組み合わされている。
エンジンパフォーマンスに関しては、最高出力は3365~405ps、最大トルクは430Nm(43.8kgm)、そして0-100km/h加速は4.5秒未満、最高速度は290km/hと予告されている。ちなみに、CO2排出量は180g/km以下と、環境にも配慮した設計に。
ボディサイズは、4412×1895×1225mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2575mm。車両重量に関しては、ロータスによって新開発された軽量の接着アルミニウムシャーシを搭載することで、軽量化が図られている。現在公表されている最軽量目標値は1405kgだ。
写真は「エヴァイヤ」。エミーラの美しい流線形のフォルムエヴァイヤ譲りであることは一目瞭然だ
「日常使いできる」スポーツカーを目指したインテリアデザイン
人間工学に基づいたデザインと、最も直感的に使用できるように注意深く配置された計器類。手操作と視線移動が最小にできるモダンなコクピット環境となっている
インテリアは、「日常使いできる」スポーツカーを目指すというコンセプトどおり、長距離クルージングにおける総合的な快適性をサポートする、使いやすさと実用性を重視した設計が各所に施されている。
車両のインフォテインメントシステムへのアクセスは、ダッシュボード中央に取り付けられた10.25インチタッチスクリーンと、ステアリングホイール後方に設置されている 12.3インチTFT ドライバーディスプレイを介して行われることになる。ちなみに、すべてのコンテンツはロータス専用であり、ロータス社内チームによって設計・開発されているものだ。
荷物やその他の大きなアイテムは、2つのシート後方(208リッター)、またはエンジン後部のトランクに収納可能。このスペース(151リッター)には、標準サイズのフライトケースまたはゴルフクラブのセットが収納できるという点が使い勝手の良さを高めてくれる。運転席と助手席にも十分な居住空間を確保している。
2つのシートは、高速コーナリングにおける卓越した横方向のサポートと長距離ドライブにおける快適さの双方を満たすように設計されている
デリバリースタートは2022年の春!
現地でのワールドプレミアに参加した元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトン氏は、エミーラをワールドプレミア前に試乗。同氏は、「エミーラはジュニアスーパーカーと呼ばれていますが、他のどのスーパーカーよりも快適で予想以上のスーパーカーで、私は大ファンです」と述べた。
まずは、2022年の春からV型6気筒 3.5リッタースーパーチャージャーエンジン搭載モデルが限定生産の「ファーストエディション」として発売される。日本向け車両の生産開始は2022年春以降の予定となっている。なお、現在のところ、日本での市場販売価格は未決定ということで公表されていないものの、かなりコストパフォーマンスの高い価格設定となることが予想される。
ロータス エミーラ
specification
全長×全幅×全高 : 4412×1895×1225mm
ホイールベース : 2575mm
最高出力 : 360~400hp/365~405ps(予定)
0-62mph(0-100km/h)加速 : 4.5秒以下
最高速度 : 290km/h
目標車両重量 : 1405kg
※2021年7月1日(木)現在の情報であり、今後数値や装備に変更が生じる可能性があり
ワールドプレミアのゲストとして登場したジェンソン・バトンは、テストドライブでゲストを魅了。エミーラの魅力を語った
車両の製造はノーフォークのヘセルにあるロータスの本拠地で行われる。日本向け車両の生産開始は2022年春以降。日本での発売価格が気になるところだ
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みんなのコメント
幾らくらいなら買えるのでしょうね?
一度くらいはロータスを新車で購入したいと夢を見続けながら、
MR-Sに乗っているオッサンです…
600万くらいでなんとかならないかな?