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ルノー4LのEV(オープン仕様) トゥイジーのパワートレインを流用

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ルノー4LのEV(オープン仕様) トゥイジーのパワートレインを流用

もくじ

ー 製作期間 6カ月
ー 閉じたフロントグリル EVを主張
ー オリジナルはわずか563台で終売

【画像】ルノーのEV トゥイジー 全45枚

製作期間 6カ月

ルノーが、同社初の前輪駆動ファミリーカー「4L」をベースにしたレトロなオープントップの電気自動車を発表した。

ワンオフで製作された「eプラン・エール」(フランス語で「いっぱいの空気」つまり「野外」という意味)は、第10回「4Lインターナショナル」で公開された。毎年開催されているこのイベントは、かつてシトロエン2CVのライバルだったルノー4Lのファンミーティングだ。eプラン・エールは、ルノー・クラシックとルノー・デザイン、そしてパーツ供給業者のムラン・レトロ・パシオンが協力して作り上げたという。

彼らは4Lがこのプロジェクトのベースとして選ばれた理由について、世界中で800万台以上が販売され、今もルノーで最も知られているモデルであること、そして4Lの同時代のライバルたち、BMCミニ、フォルクスワーゲン・ビートル、シトロエン・メアリがいずれも電動化されていることを挙げた。

ドアも屋根もないこのeプラン・エールは、製作に6カ月を要したという。最高出力17psの電気モーターと、6.1kWhのリチウムイオン・バッテリーは、ルノーの超小型EV「トゥイジー・アーバン80」から流用したもの。ただし車両重量は580kgと、トゥイジーより130kgも重い。

閉じたフロントグリル EVを主張

パフォーマンスに関するデータは公開されていないが、トゥイジーに近いことが予想される。トゥイジー・アーバン80はその名前が表すとおり、最高速度80km/hまでの乗物だが、eプラン・エールは開発初期のテスト・ドライブで85km/hに届いたそうだ。

オリジナルの4Lから見た目上で変更された点は、鮮やかなブルーのシート、閉じたフロントグリル、そして後部座席が取り外され、代わりにバスケットがベルトで留められたラゲッジラックを備えること。おそらくこの下にはバッテリーが搭載されているのだろう。

1980年代に製造された4Lベースのオフロード車「JP4」に倣い、ホイールベースは短く切り詰められている。大きな車輪がビーチバギーのような雰囲気を加えている。

eプラン・エールは今のところ単なるコンセプト・モデルであり、製品化の意図はないとルノーは明言している。しかし、その製作にかかわった人々は「エンスージアストや潜在顧客からの反応に、もちろん耳を傾けたい」と語っている。

オリジナルはわずか563台で終売

ルノー4Lのコンバーチブルは、このコンセプトが初めてというわけではない。1968年にはビーチカーとして人気が高いシトロエン・メアリのライバルとして、オリジナルのプラン・エールが発売された。

当初はフランス軍からの要請により四輪駆動車として開発されていたが、市販化されたプラン・エールは前輪駆動のみだった。しかし、シトロエン・メアリより価格が高かったこともあり、わずか563台が販売されただけで1970年に生産を終了した。

eプラン・エールは、最近よく耳にする電動化クラシックカーの最新の例だ。英国のスウィンドン・パワートレインは電動化したクラシック・ミニを7万9000ポンドからという価格で販売している。同じく英国のチャージ・オートモーティブは、初代フォード・マスタングのボディシェルを使った限定生産の電気自動車をグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開した。

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