現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「アウディQ8 e-tron」のブラックマスクは最新EVの証 [Audi Q8 e-tron試乗記]

ここから本文です

「アウディQ8 e-tron」のブラックマスクは最新EVの証 [Audi Q8 e-tron試乗記]

掲載 更新
「アウディQ8 e-tron」のブラックマスクは最新EVの証 [Audi Q8 e-tron試乗記]

アウディのフラッグシップSUVとして生まれ変わった電気自動車「Q8 e-tron」を試乗。選べる2つのボディスタイルやリニューアルされたデザインをチェックしていこう。

選べる2つのボディスタイル

アウディ、クロスオーバーEV 「Q8 e-tron」を日本で発表……デイリーEVヘッドライン[2023.03.02]

今回試乗したのは、クーペのようなルーフラインが特徴の「Q8スポーツバック e-tron」だが、このモデルにはよりSUVらしいデザインの「Q8 e-tron」も用意されている。ボディサイズは、4,900mmの全長と1,935mmの全幅は共通。一方、全高については、Q8 e-tronが1,635mmであるのに対して、Q8スポーツバック e-tronは15mm低い1,620mmである。とくにQ8スポーツバック e-tronはSUVとしては低めのシルエットだけに、遠目にはSUVというよりもむしろクロスオーバーのように見える。

フロントマスクは、8角形の“シングルフレームグリル”がひとめでアウディとわかる個性を放つ。同社のエンジン車に比べて開口部が少ないのがEVの証(あかし)だ。さらにこのQ8 e-tronでは、シングルフレームグリルをブラックのマスクで囲むことで、以前にも増して強い印象を与えるようになった。

細かいところでは、“フォーリングス”と呼ばれるアウディのロゴが、このQ8 e-tronから変更になった。これまでは4つのシルバーのリングが立体的にデザインされていたのに対して、最新版は2Dのフラットなデザインになり、カラーもブラック(とホワイト)とよりシンプルに生まれ変わっている。また、Bビラーに「Audi」「Q8 e-tron quattro」といった文字を配置するのもこのクルマが初めてで、そうした新たな試みがこのQ8 e-tronから始まるというのが興味深い。

リサイクル素材を活用

マイナーチェンジにともない、エクステリアが大きく変わったのに対して、インテリアはほぼマイナーチェンジ前のデザインを踏襲している。すなわち、前席を包み込むような“ラップアラウンドデザイン”が特徴のコックピットには、フルデジタルメーターの「アウディ バーチャルコックピット」に加えて、センタークラスターに上下2つのタッチパネルを備えた「MMIタッチレスポンス」により物理スイッチを減らすなどして、先進的ですっきりとしたデザインに仕上げられている。

「S」のロゴが配されたスポーツシートはレザーとファブリックのコンビネーションだが、このQ8 e-tronではファブリック部分を、ペットボトル由来の再生ポリエステル繊維を用いた「ダイナミカ」としたのが新しい。見た目も座り心地も違和感はなく、こうした取り組みは大歓迎だ。また、シートベルトカバーにプラスチック廃棄物を再生した素材を用いているが、安全に関わるパーツにリサイクル素材を採用するのはアウディとしては初の試みだという。

低めのルーフラインが特徴のQ8スポーツバック e-tronだが、後席には大人がくつろぐのに十分なスペースが確保されている。身長167cmの私の場合、足が組めるだけのニールームがあり、また、頭上も拳2個ほどの余裕がある。一方、SUVスタイルのQ8 e-tronではヘッドルームがさらに拡大されるので、長身の人が後席に乗るなら、Q8 e-tronのほうがゆったり過ごせるだろう。

荷室も十分なスペースが確保されている。後席を使用した状態で奥行きは110cmで、カタログによれば容量(VDA値)は528L。後席を倒せば約190cmまで拡大が可能で、ボディサイズ相応の広さといえるだろう。

ボンネット下には、小さな収納スペースが用意されており、充電ケーブルなどを収めるにはちょうどいい。

Audi Q8 Sportback 55 e-tron quattro S line

全長:4,915mm 全幅:1,935mm 全高:1,620mm ホイールベース:2,930mm 車両重量*:2,610kg 前後重量配分*:前1,340kg、後1,270kg 乗車定員:5名 交流電力量消費率:239Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:501km システム最高出力:300kW システム最大トルク:664Nm バッテリー総電力量:114kWh モーター数:前1基 後1基 トランスミッション:1速固定 駆動方式:4WD フロントサスペンション:5リンク式 リアサスペンション:5リンク式 フロントブレーキ:ディスク リアブレーキ:ディスク タイヤサイズ*:265/45R21 最小回転半径:5.7m 荷室容量:528L 車体本体価格:13,170,000円 *メーカーオプション装着車

こんな記事も読まれています

【リコール】レクサス、トヨタ スバル25車種23万台超リコール
【リコール】レクサス、トヨタ スバル25車種23万台超リコール
Auto Prove
光明は高速グラベルラリーにあり。不運が続くトヨタのエバンス「早い段階で自信を取り戻すことが重要」
光明は高速グラベルラリーにあり。不運が続くトヨタのエバンス「早い段階で自信を取り戻すことが重要」
AUTOSPORT web
トヨタ8号車が総合トップ! 雨が強まりSCでレース折り返し|ル・マン24時間:12時間経過
トヨタ8号車が総合トップ! 雨が強まりSCでレース折り返し|ル・マン24時間:12時間経過
motorsport.com 日本版
【クルマら部】クルマ愛クイズ!三菱が誇るスペシャリティクーペ『FTO』から全4問!
【クルマら部】クルマ愛クイズ!三菱が誇るスペシャリティクーペ『FTO』から全4問!
レスポンス
木村武史、レクサスで挑む6回目のル・マン24時間に自信あり「ひさびさに手ごたえがありますよ」
木村武史、レクサスで挑む6回目のル・マン24時間に自信あり「ひさびさに手ごたえがありますよ」
AUTOSPORT web
アルファロメオ『ジュニア』が「ミッレミリア」に出走…イタリアのヒストリックカーレース
アルファロメオ『ジュニア』が「ミッレミリア」に出走…イタリアのヒストリックカーレース
レスポンス
三菱の「ランエボ“SUV”」!? 高性能4WD搭載の「スポーティモデル」! 斬新ドアも超カッコイイ「e-EVOLUTION C」とは
三菱の「ランエボ“SUV”」!? 高性能4WD搭載の「スポーティモデル」! 斬新ドアも超カッコイイ「e-EVOLUTION C」とは
くるまのニュース
BMW Motorrad「R 12」はフラットツイン入門に最適!! クルーザースタイルで抜群の親しみやすさを実現
BMW Motorrad「R 12」はフラットツイン入門に最適!! クルーザースタイルで抜群の親しみやすさを実現
バイクのニュース
レッドブルF1代表がメルセデスの皮肉に反撃「我々はダウングレードで彼らのアップグレードに勝った」
レッドブルF1代表がメルセデスの皮肉に反撃「我々はダウングレードで彼らのアップグレードに勝った」
AUTOSPORT web
超低い車高がカッコいいのよ!! V12が最高に気持ちいい! スーパーカーブームの火付け役[フェラーリ512BB]
超低い車高がカッコいいのよ!! V12が最高に気持ちいい! スーパーカーブームの火付け役[フェラーリ512BB]
ベストカーWeb
【本物】キャメルトロフィーのランドローバー「ディフェンダー90」を1年前に入手!「レース当時の姿を再現するのがライフワークです」
【本物】キャメルトロフィーのランドローバー「ディフェンダー90」を1年前に入手!「レース当時の姿を再現するのがライフワークです」
Auto Messe Web
メリットがあるのは間違いないもののコスパは果たして!? タイヤに「窒素ガス」を注入するのはあり?
メリットがあるのは間違いないもののコスパは果たして!? タイヤに「窒素ガス」を注入するのはあり?
WEB CARTOP
VANTECH、ペットとの時間を大切にする特別仕様のキャンピングカーを発表
VANTECH、ペットとの時間を大切にする特別仕様のキャンピングカーを発表
レスポンス
ピレリ、ムジェロでのF1タイヤテストを完了。2日目はサインツJr.とリザーブのベアマンが周回重ねる
ピレリ、ムジェロでのF1タイヤテストを完了。2日目はサインツJr.とリザーブのベアマンが周回重ねる
motorsport.com 日本版
日産「“2ドア”ハコスカGT-R」実車展示に大反響! 「極上個体」の値段に議論勃発!? 今「いくら」で買える?
日産「“2ドア”ハコスカGT-R」実車展示に大反響! 「極上個体」の値段に議論勃発!? 今「いくら」で買える?
くるまのニュース
何か関係はある? 偉人の名前が付けられた「ナポレオンミラー」の正体とは
何か関係はある? 偉人の名前が付けられた「ナポレオンミラー」の正体とは
バイクのニュース
メルセデスベンツの新型EVトラック、欧州20カ国走破ツアー開始…航続500kmの『eアクトロス600』
メルセデスベンツの新型EVトラック、欧州20カ国走破ツアー開始…航続500kmの『eアクトロス600』
レスポンス
「高速SA」に泊まれる!? 謎の「ハイウェイホテル」車中泊より快適ってホント? “どんな人”が利用してる? 実際に宿泊した人からの感想も
「高速SA」に泊まれる!? 謎の「ハイウェイホテル」車中泊より快適ってホント? “どんな人”が利用してる? 実際に宿泊した人からの感想も
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1088.01365.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

499.01099.9万円

中古車を検索
Q8の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1088.01365.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

499.01099.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村