アストンマーティン、88台限定の「V12スピードスター」を世界初披露。ウインドスクリーンすら持たない走りに特化したスタイル

英アストンマーティンは3月4日、カスタマイゼーションプログラム「Q by アストンマーティン」が手がけた限定生産車「V12スピードスター」を発表した。

ブリティッシュスポーツの頂点アストンマーティンから、一握りのビリオネアに向けのピュアハンドリングマシンが登場した。プロデュースしたQ by アストンマーティンは通常、カタログモデルに各オーナー独自の個性的なカスタマイズを実施するプログラム。V12スピードスターはその技術力とクラフトマンシップの集大成となる、ブランド入魂の1台に仕上がっている。

ボディ形状は、ルーフはおろかウインドスクリーンすら持たないスピードスタースタイルで、比類ないドライバーズカーを作り上げるというコミットメントに沿って、走りに特化したスタイリングとなっている。もちろん、内外装に用いられるのは、モデルレンジで最高レベルのマテリアルのみだ。

ドライバーとパッセンジャーは金属の塊をくりぬいたような２名分のスペースに収まり、眼前に遮蔽物のないコクピットで圧倒的なドライビング体験を堪能できる。室内にはインフォテインメントシステムなど現代的な装備も見受けられるが、シート間がボディパネルの一部で隔てられているため、2名分の独立した空間を持つ最高級ゴーカートのようにも見える。シート背後にはクラムシェル上の透明パネルが備わり、ボディのエアフローを乱さないよう配慮されている。

パワーユニットは、フロントミッドにマウントされた最高出力700ps、最大トルク753Nmを発生する5.2リッター12ツインターボで、組み合わされるトランスミッションはZF製８速AT。有り余る駆動力は、リミテッドスリップデフを介し全て後輪に伝えられ、0-100km/hは3.5秒、最高速度は300km/hと発表されている。このハイスペックで敢えて後輪駆動をチョイスしたことも、V12スピードスターのキャラクターを際立たせている。

V12スピードスターの生産予定台数はわずか88台。デリバリーは来年開始されるとのことだ。

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これって顔に虫が激突せーへん？

世界で88人のトップ簿毛が乗る車か