純粋なモーターサイクルのEV(電動車)のみ・・・ではなく、ハイブリッド車そのほか様々な古今東西の「ローエミッション」な2輪車を紹介する連載企画。今回はニュージーランドのUBCOが人気の2輪駆動モデルに続いて製造販売する新機軸、電動トレールバイクのFRX1を紹介します。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2021年6月30日に公開されたものを転載しています。
電動バイク業界の激戦区に参戦!?
20世紀からICE(内燃機関)車の製造販売で長年実績を持つメーカーよりも、21世紀になってから生まれたスタートアップ系新興メーカーの活動が目立つ2輪EVの世界ですが、そんな新興メーカーの多くが手がける2輪EVといえば電動MTB的オフロード車です。
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電気の力を活用した自転車といえば、パワーアシスト付きのスポーツサイクルやMTBなどがありますが、それらよりも楽で速く走れる・・・フルサスペンションMTBにバッテリーとモーターをつけたような電動オフロード車は、多くの新興メーカーによって作られています。
価格も本格的な電動オフロード車よりも安価で、生産設備もモーターサイクル用よりも大掛かりな必要がないことから、電動MTB的オフロード車は参入しやすい分野といえるでしょう。そして手がける製造業者が多いゆえ、ビジネスとしては激戦区であるともいえます。
独創的な2輪駆動の電動ユーティリティーバイクを生み出すメーカーとして高評価を得ているUBCOですが、さらなる参入カテゴリーとして選んだのは電動トレールバイクでした。
FRX1は2輪EV激戦区市場で、人気を得ることができるでしょうか?
FRX1は、MTBの扱いやすさとモトクロスバイクの爽快さをミックスすることをコンセプトにしたモデルです。モーターは水冷ブラシレスタイプで、クラッチを持たないダイレクトドライブ方式を採用。最高出力は15kWで、80km/hの最高速をマークします。
当初UBCOは、FRX1試作時には自転車式のサドルとペダルを与えていましたが、2020年から作られた市販版はそれらを廃し、よりモーターサイクル的なデザインを採用しました。またFXR1は人気の2x2同様、UBCO純正アプリを使ってのコネクテッド機能を採用しています。
電動オフロードはライバルの多い分野ですが、FRX1が市場の支持を得て、さらなる発展をすることを期待したいですね!
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