本格導入開始 年末までに数千台
ネット通販大手のアマゾン・ドットコムとEVメーカーのリビアンは、配送用の電動バンの全米展開を開始した。2022年末までに100以上の都市に「数千台」を導入する計画だ。
【画像】アマゾンの荷物が電気自動車で届けられる?【米国に導入された電動配送バンを写真で見る】 全7枚
「安全性、持続可能性、快適性」をテーマに開発されたこの電動バンは、リビアンによってイリノイ州で製造され、アマゾンで取り扱う商品を顧客の元へ届ける際に使用される。航続距離は190~240kmとされている。
計画ではまず、ボルチモア、シカゴ、ダラス、カンザスシティ、ナッシュビル、フェニックス、サンディエゴ、シアトル、セントルイスなどの都市で配備される。両社は、2030年までに10万台の生産を目指している。
アマゾンは電動バンについて、ラストマイル配送(物流拠点から顧客までの配送)の脱炭素化に貢献し、米国全体でネット・ゼロ・カーボンに向けた移行を継続し、「年間数百万トンの炭素」の排出を削減するとしている。
リビアンとアマゾンは、2019年から配送車両の開発で提携している。アマゾンは昨年から量産前のプロトタイプ車両を使用しており、43万個あまりの荷物を配送し、14万km以上を走行したとのこと。この長いテスト期間を利用して、さまざまな気候の中で車両性能、耐久性、安全性の微調整が行われた。
アマゾンCEOのアンディ・ジャシーは次のように述べている。
「気候変動の影響と戦うには、絶え間ない革新と行動が必要です。アマゾンは、環境への影響を最小限に抑えるための新しい方法を発明するという情熱を共有する企業と提携しています。リビアンは優れたパートナーであり、わたし達は、初めての電動配送車を道路上で見ることに興奮しています」
排ガスを出さず、静かに荷物をお届け
この背の高い電動バンには軽量のバッテリーが搭載されており、アマゾンによると、このバッテリーの寿命は車両寿命と同等だという。
360度の視界を確保し、自動緊急ブレーキ、衝突警告、アダプティブ・クルーズコントロールなどの運転支援システムも備えている。
また、ドライバーがクルマを離れると自動的にロックされる機能や、パワーアシスト付きバルクヘッドドア、人間工学に基づいて設計されたキャビンなどが特徴的だ。
リビアンのCEOは、この配送車両は環境と物流の両方にとって重要なステップであると語っている。
「2019年、リビアンとアマゾンは、二酸化炭素排出量の大幅な削減につながる新しいタイプの配送車両の早期導入を約束しました。懸命な努力と協力、そして子供たちの子供たちのために世界をより良い場所にするという共通のコミットメントのおかげで、そのビジョンは今実現されつつあります」
「このパートナーシップによって、物流業界全体の脱炭素化プロジェクトが始動したことを、とても嬉しく思っています」
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みんなのコメント
バッテリーの劣化具合など詳細にデータを取るだろうから、むしろそれを企業にある立場にまでなりそう。日本では郵便局がようやくEVバイクを導入したくらい。電池の技術があったのに中韓に抜かれたのは、こうした一斉の変更ができないから。ますますジリ貧になりそう。水素も抜かれてしまうよ。