現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜ「プラド」をやめた? 新型が「ランドクルーザー250」を名乗った納得の理由

ここから本文です

なぜ「プラド」をやめた? 新型が「ランドクルーザー250」を名乗った納得の理由

掲載 54
なぜ「プラド」をやめた? 新型が「ランドクルーザー250」を名乗った納得の理由

 この記事をまとめると

■ランドクルーザーのシリーズとしてランドクルーザー250を発表

SUVを買うなら「3つの角度」のチェックは必須! 「悪路の強さ」を決める「AA」「LBOA」「DA」ってなに?

■いままでこのポジションのモデルは「ランドクルーザープラド」を名乗っていた

■なぜプラドから250に変わったかを解説

 なぜプラドを名乗るのをやめたのか

 8月に発表されたランドクルーザー250。このモデルは、現在3グレード展開となっているランドクルーザー300のライトデューティーモデルのポジションを担うことになる。ちなみに、このポジションにはいままでランドクルーザープラドが存在していたわけだが、なぜ今回からプラドではなくなったのか? その背景や理由を改めて見直してみよう。

 原点回帰のもとに

 今回、ランドクルーザー250の発表で語られたキーワードは「原点回帰」であった。ここ数世代のランドクルーザープラドは、世代が新しくなるごとに高級かつ豪華な路線にシフトする傾向にあった。このような状況のなか、豊田章男社長(当時)は「より多くの人の生活を支えるライトデューティーモデルはお客さまが求める本来の姿に戻す必要がある」と考え方を提示。

 この考え方に基づき、「多くの人の生活を支えるライトデューティーモデルは質実剛健を追求し、生活と実用を支えて信頼させるクルマ」というランドクルーザーらしさの原点に回帰する開発コンセプトに定めたのだ。

 作り手の思いが溢れた名称変更

 こうしてコンセプトが固まったランドクルーザーのライトデューティーモデル。単純なプラドのフルモデルチェンジではなく、ランドクルーザーの中核に位置するモデルとして新たにイチから作り直すという並々ならぬ想いで開発がスタートしたとのこと。そんな熱い想いがあったからこそ、プラドの名前を使わず250という新たな名前が与えられたそうだ。作り手の熱い想いが名前にも表れた結果と言える。

 マーケティング上の狙いは何かあったのか? という質問もトヨタ自動車にぶつけたが、そのような考えは特段ないとのこと。「イチから作り直す、原点に回帰する」その想いと背景があり、名前を変更したそうだ。

 こうして名前を変更するほどの熱い想いで原点回帰が図られたランドクルーザー250。その原点回帰ぶりは見た目から中身に至るまで随所に溢れている。

 ランドクルーザーらしさが向上した250

 まず、高いオフロード性能を予感させるデザインは、単純なクロカンらしさだけでなく性能面にもこだわった作りだ。インテリアでは、カウルとインストゥルメントパネル上面は低くし、見通しの良好な前方視界を実現し、路面を見下ろしやすいようにベルトラインも低く設計してオンロード、オフロードでも安全な走行ができるように配慮したデザインとなっている。また、壊れにくく、壊れても修理しやすい設計を取り入れているのも特徴だ。

 メカニズムは300シリーズと同様のGA-Fプラットホームを採用して悪路走破性を大幅に向上させている。そのほか、スイッチ操作でフロントスタビライザーの状態を切り替えて、オフロードの悪路走破性や乗り心地とオンロードでの操縦安定性を両立するSDMや、悪路走行時のハンドル取られを軽減する電動パワーステアリングなど、ランドクルーザーとしての性能向上を狙ったさまざまなメカニズムが採用されている。

 ほかにも多くの変更点があるのだが、デザイン、機能美、メカニズム、どの特徴を見てもランドクルーザーらしさを求めた原点回帰であることが見て取れる内容となっている。

 新生ランドクルーザー250は、ランドクルーザーという存在がどんなモデルであるのかを見つめ直させてくれる、そんな存在と言えるだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

54件
  • プラドはやめたが非力エンジンは止めなかった
    終わっとる?
  • 別にすべてプラドをやめたわけじゃない。
    仕向け地によっては、300が販売されない北米のように単にランドクルーザーだし、逆にプラドの名前がブランドになっている地域は従来通りプラド、日本は何故か300が正式名称ではないのに、ランドクルーザー250を名乗る。

    トヨタは250をランドクルーザーのど真ん中と云うわりには、EPSのみとかKDSSがないとか300に比べて見切った作りになってて、この辺は従来から変わらない。別にそれが悪いことではないし、FJA300に乗ってるのでわかるけど、300はいささか過剰。安くて使いやすいならそれはいいことだし、250は良いクルマなのだろうから売れると思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

366.6554.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

85.0751.0万円

中古車を検索
ランドクルーザープラドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

366.6554.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

85.0751.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村