この記事をまとめると
■デコトラとはド派手な飾りとペイントでアートアップを施したトラックのこと
「ちょんまげ」「月光仮面」「墜落」「ガッチャマン」! 携帯電話もSNSもない時代のトラック乗りが使っていた「無線用語」が謎すぎる!!
■デコトラの改造費はいったいいくらかかるのだろうか?
■オーナーの早見将太さんにお話をうかがった
素人目には改造費がいくらかかるかまったくわからないデコトラ
“デコトラ”と言えば、ド派手な飾りとペイントでアートアップを施したトラック。と誰もがイメージできるハズ。では、“バイザー”や“カスタムバンパー”などのステンレス製の架飾パーツやエアブラシで描いたペイントなどの改造費、いくらかかるか想像つくだろうか? 普段知ることが出来ないデコトラのあるカーライフの意外な事実を紹介しよう。
取材に応えてくれたのは、奈良県で家業の家屋解体業に精を出す早見将太さん。愛車の日野自動車製、17レンジャープロは現役バリバリで仕事こなすアームロールダンプ車だ。ニックネームを「光豪徹丸」と名付け、デコトラ仲間も一目置く、怒涛のスーパーアートを展開するデコトラだ。
2017年に新車購入したレンジャープロの車体本体価格は、荷台部分抜きで約700万円。これはトヨタ・アルファードやメルセデスベンツCクラスのミドルレンジグレードに匹敵する価格帯。ノーマルの4トン車トラックが高級乗用車と大差ない価格というのも意外と知られていない話かもしれない。
純正では“バンパーライト”の現行モデル日野レンジャーを、果敢にカスタムバンパーに交換し、類を見ないドレスアップを施している光豪徹丸。このバンパーは“ラッセル戻し”という複雑なデザインを眩いばかりの鏡面ステンレスで製作。蛍光灯を内蔵してイルミネーションが光るアンドンは8枚セットし、レーザー加工で星型を抜いたりと、細部まで抜かりの無い逸品。
このバンパー本体だけで220万円(!)と度肝を抜かれるカスタマイズだ。
改造費用の総額は2100万円オーバー
一方、キャビンを彩るパーツ群の充実も目を見張る光豪徹丸。前衛的なバイザーと3本角オコシのパイプで構成したミラーステーのセットは100万円。ルーフに鎮座するロケットはレーザー加工で幾化学模様を抜き加工。これも左右2本で110万円。キャブハシゴは本来の使用目的をなくし、縦長のアンドンをセット。抜群の華やかさを誇るアイテムで約30万円。いずれも大阪のステンレスアートG-1が製作したワンメイクものだ。
アンドン板はすべて宮城の慈望堂謹製。昼は黒いボディカラーとシルバーのステンレスパーツに、赤を基調とした多色使いの華やかさをプラス。文字だけでなく、桜の花びらや星柄、サイドバンパーに昇る龍などの図案も芸術的な仕上がりを見せる。
ナイトシーンの美しさも特筆ものだ。アンドン板一式で180万円の代物だ。ボディ側にそびえ立つプロテクターの背面には、エアーブラシトモヒロ謹製のペイントが睨みを効かす。50万円の費用が掛かった大作だ。
光豪徹丸のハイライトはじつは内装。250万円もの大金を投じてVANTACが手腕を揮ったインテリアは、総生地張りに留まらず、ダウンライトやモニター増設とカスタムカーの流儀。
オーディオシステムも本来ベッドの位置にKICKERのスピーカーをインストールしたウーハーボックスを組むなど、サウンド面も一切の妥協がない作り込みで、並みのデコトラとは一線を画す極上空間だ。
その他、説明を省いたパーツを含めて、改造費用の総額はなんと2100万円(!)。車体価格の3倍もの費用を投じたデコトラ界を騒がす大作が光豪徹丸だ。
オーナーの早見将太さんは、当初は軽くカスタムをするつもりだったが、気づいたらすっかりのめりこんでしまったそうだ。それだけに理想の姿を追求するワンメイクのデコトラを創り上げるとは大変な工程だ。
現在はさらに130万円をかけてバスフェンダーを装着。今後もさらに飾りを付け加えるというから、トラックアートに掛ける情熱は、凡人には理解できないレベルの達人だ。
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みんなのコメント
まさかこれナンバーついてて公道走ってないよね?どこで車検受けたのかな?
周りの人達に迷惑さえ掛けなければ。
中には、タチの悪い輩もいるからね