日本でもっとも売れているレクサス車である「RX」。2022年11月に登場した通算5代目となる現行RXは、レクサスの粋(すい)を集めた最新技術と最新のデザインをまとった、珠玉の一台。先代モデルでは、「F SPORT」が人気だったRXだが、現行RXにおいて、筆者がもっともお薦めしたいグレードは「RX350h(FF)」だ。
文:吉川賢一
写真:LEXUS
高額下取りも狙える!! 一番売れているレクサスSUV「RX」最推しグレードは「350h」
グレード間の差は、主にパワートレイン
現行型のRXには、2.5LガソリンエンジンのRX350(2WD、4WD)、2.5LガソリンエンジンとモーターのプラグインハイブリッドRX450h+、最上級グレードの2.4Lターボ+ハイブリッドのRX500h、そして遅れて登場したRX350hと、バリエーションが豊富にある。価格は税込666万円~901万円と大きく開きがあるが、その差は主にパワートレインの違いによるものだ。
レクサスRXの最上級グレードとなるRX500h。恐ろしいほど速いパワートレインを積み、後輪操舵も装備
最上級のRX500hは、恐ろしいほど速いパワートレインを積んでおり、後輪操舵も装備しているので、走行性能も優れたモデルが欲しいという人や、とにかく最上級を望む人にはうってつけのモデル。最新鋭のPHEVシステムを積んだ450h+もウルトラスムーズかつラグジュアリーな走りが楽しめるモデルだ。ガソリンのRX350であっても、お手頃ながらF SPORTも選べる(4WDが必須)ので、所有欲は十二分に満たせる。
ただ、冒頭で触れたように、このラインアップで、筆者がもっとも推すのはRX350hのFFだ。以下でその理由をご紹介しよう。
3代目のレクサスRXのラインアップ。価格は税込666万円~901万円と大きく開きがあるが、その差は主にパワートレインの違いによる
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理由は、高額査定が狙えるから
筆者がRX350hのFFを推す理由は、レクサスRXにおいて、もっとも下取りが高くなる可能性が高いグレードだからだ。レクサスRXは、もともと下取り査定が高い車種。現行型は2022年11月の登場なので、現時点はまだ、相場を分析できるほどの実績がない状況なのだが、中古車買い取り専門店の担当者によると、先代モデルでは、特にハイブリッド車が海外で需要が高く、そのぶん中古車の査定価格が高くなる傾向があるそう。
そのハイブリッドモデルのなかでも、今後は、RX350hのFFがRXにおける最人気グレードとなると筆者は考えている。これはレクサスのエンジニアから聞いた話だが、RXのオーナーは、安定志向の人が多く、ドラスティックな進化よりも、余計な装備を取捨選択しながら、中身や装備品を新しくする、というような、着実な進歩を求める傾向が強いそう。ターボエンジンやプラグインハイブリッドの強烈な加速性能は不要、また、4WDの高い走行性能もさほど必要ではない。魅力的な内外装は備えながら、静かで滑らかな走りを味わえれば十分という、自らの使い方に合わせたちょうどよい仕様を手にいれることを優先する傾向があるそうで、そう考えると、バランスのいいミドルグレードの350hのFFはぴったりということになる。実際に、2023年12月の販売台数では、RX350h(451台)がRX500h(432台)を抜いている。
今後はRXのなかでも、RX350hのFFが、もっとも人気のグレードとなっていくはず
人気のグレードは、業者からみれば良質な個体を手に入れやすくなるため、下取り価格が高くなる傾向がある。先代RXで最人気グレードであったRX300 F SPORTの2WDは、業者向けオークションにおいて、いまも高相場で取引されているとのこと。RXに限らず、人気のグレードは総じて、下取りも期待できる傾向にあるそうで、リセールがいいRXだからこそ、この傾向は顕著であり、RXを購入するならば、ぜひRX350hのFFを購入し、よりいいリセールを狙ってほしい、というのが、RX350hのFFを推す最大の理由だ。
総合的に考えても、RX350hで十分
先代RXで人気だった「F SPORT」が、現行のRXでは、ガソリン4WDとハイブリッドターボ4WDだけになってしまい、ただでさえ、世界的な物価高騰や制御システムの高性能化などの理由により、50万円近く価格上昇してしまった現行RXにおいて、さらに手に入れにくい存在となってしまった。
ただ現行RXは、標準車やバージョンLであってもデザインはカッコいい。リセールのよさだけでなく、総合的に考えても、RX350hで十分であり、もっともコスパがいいのでは、と思う。参考になれば幸いだ。
レクサスRX350h。F SPORTの設定はないが、バージョンLであってもデザインがカッコ良い
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みんなのコメント
利用者がどういう層なのかお察しください。
10年前はまだここまでひどく無かった。