MotoGPはサンマリノGPの翌日にミサノ・サーキットで公式テストを実施。LCRホンダの中上貴晶は2024年型のプロトタイプマシンをテストしているが、ホンダは依然として同じ問題を抱えているという。
ミサノテストにホンダは2024年型のRC213Vを持ち込んでおり、このマシンは苦戦が続くホンダの今後を占うモノになってくると見られていた。
■クアルタラロ「エンジンはもっと良くなるのを期待していた」F1エンジニア協力の新型も、満足遠く|MotoGPミサノテスト
ただ、プロトタイプを試したライダーからは、ホンダが今まで抱えてきた問題が依然として残っているという厳しい指摘が寄せられている。サテライトチーム所属の中上も今回2024年型マシンをテストしているが、やはり問題は残ったままだと語っている。
「とても忙しい1日でした。僕はスタンダードと新型のプロトタイプを試しました。見た目はかなり違っていますが、バイクのパフォーマンスは正直に言うと、もっと良いことを期待していました」
テストを終えた中上は、メディアに対してそう語った。
「マシンに最初に乗った時は、ライディングポジションもかなり違っていました。(新型に)エッジグリップを期待していたんですが、リヤは(今までと)かなり似たりよったりでした。つまり依然としてエッジグリップは弱みとして残っていて、コントロールが本当に難しいし、スピンが多すぎます」
「これが新型のファーストインプレッションです。ただガッカリしているという意味ではないですし、何か大きなポジティブなサプライズがあったというわけでもありません」
「リヤのエッジグリップが無く、タイムも出ていません。次のテストがいつかは分かりませんが、僕らはこうして同じ問題に直面していますから、やるべきことがたくさんあります。HRCのエンジニアの方たちは、主にリヤグリップの改善を頑張ってもらえればと期待しています」
「ライディングポジションはかなり違っていて、第一印象としては妙な感じでした。ただその後の走行で適応しましたし、ネガティブな感じではないです」
ホンダの近年の低迷に対しては、躍進するヨーロッパ勢と比較して”日本的”な仕事のやり方に原因を求める声もある。中上は保守的と批判される日本メーカーの取り組み方についても尋ねられたが、「そうかもしれません」としつつ、以下のように答えた。
「ただどうでしょうか。僕も日本のシステムや日本企業のメンタリティだとは確信していません。ただヨーロッパのスタイルと比較すると、彼らはもっと動きが早いです」
「それは明らかですし、僕らもこうして苦戦しているのでプッシュしています。今は難しい時期にありますし、明らかに新しいパーツが必要です」
「ですが彼らの最優先事項には常に安全性があります。ですから耐久性などに疑問符がつくようなものは持ち込めないんです。そのためより時間が必要となっていて、持ち込むためには1ヵ月、2ヵ月……と時間がかかるんです」
そう語る中上だが、改善に向けて彼はまだ期待を捨てていない。
「ここにあるバイクもプロトタイプです。まだ完成していないモノもありますし、2024年型のパッケージは未完成です」
「アイデアなども依然としてありますからね。ただ今回の半歩では十分ではありませんでした。マルク(マルケス)やジョアン(ミル)もそう考えています。ですがフィードバックされたデータから、彼らがより良いバイクを作り上げてくれると僕は信じています」
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