ドゥカティは12月16日に地元イタリア・ボローニャで、2023年シーズンを締めくくる祝賀パーティイベントを開催。多くのファンと共に喜びを分かち合った。
モーターサイクルレースの2023年シーズン、ドゥカティはこれまでにないほどの成功を収めた。MotoGPでは最高峰クラスでチーム史上初となるライダーズタイトル連覇をフランチェスコ・バニャイヤが成し遂げ、WSBK(スーパーバイク世界選手権)でもアルバロ・バウティスタが連覇。そしてWSS(スーパースポーツ世界選手権)でもニッコロ・ブレガがタイトル獲得と、まさにドゥカティがこの世の春を謳歌する状況だった。
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そんなドゥカティは、この大成功したシーズンを祝う祝賀パーティイベントを、地元イタリア・ボローニャのアリーナで開催。ドゥカティの上層部も出席しており、CEOのクラウディオ・ドメニカリは2023年を「特別な年だった」と語った。
「今年は非常に特別な年だった。勝利というのはいつも複雑なモノなんだ。我々は(2022年に)WSBKとMotoGPを制覇したが、それを両方で再現してみせるというのは簡単なことではないと分かっていた。しかしスーパースポーツ世界選手権を含めてトップに立てたというのは、並外れた結果と言う他無い」
「来年、これよりも良い結果というのは考えるのも難しいものだが、長期的にはいくつかの考えがある」
ドメニカリCEOは、ドゥカティの本拠地であるボローニャに自動車関連企業が多く、大学も存在するという土地的な要因が助けになっていると考えているとも語った。
「ここはモーターバレーと呼ばれている場所で、自動車に対する並外れた情熱に満ちている。優れた選手を生み出し、そしてMotoGPやスーパーバイクのレースができるサーキットも存在する。半径100km以内にはランボルギーニ、マセラティ、パガーニ、ドゥカティが存在するんだ」
「この土地と大学には繋がりがあり、ボローニャ大、モデナ・レッジョ・エミリア大、パルマ大と連携し、我々はMUNER(エミリア・ロマーニャ自動車大学)を設立した。3年間の単位を取得したエンジニアが、モーターサイクルやレーシングカーデザインなど特定の自動車分野のでの勉学を行なうことができるんだ。この繋がりは我々にとっても大きな助けになる」
ドゥカティは近年プロトタイプ、市販車ベースを問わず非常に高い競争力を示している。ドゥカティの何が特別なのか? ドメニカリCEOは次のように語っている。
「魔法のレシピなんてものは決して教えられないが、ジジ(ダッリーニャ/レース部門ゼネラルマネージャー)とはよく話をするんだ」
「彼は物理や数学、シミュレーションに注意を払う、エンジニアリング的なアプローチを備えている。しかし同時に非常に人間的な、情熱に突き動かされたアプローチも秘めている」
「頭を使って若者に科学的に考えさせながら、その(情熱を)伝える事ができれば、それがモーターサイクルの背後にあるものなんだと私は思っている」
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