現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 長期テスト ポルシェ911(1) オプション一覧、第一印象は

ここから本文です

長期テスト ポルシェ911(1) オプション一覧、第一印象は

掲載 更新
長期テスト ポルシェ911(1) オプション一覧、第一印象は

もくじ

ー 「唯一無二」に毎日乗りたい
ー PDKを選択 ユーザーを考慮
ー 走りは素晴らしい 燃費は…
ー テスト車について
ー 追加した装備一覧
ー テストの記録

アウディRS5がモデルチェンジ 解説、新型はどう変わった? 試乗記も

「唯一無二」に毎日乗りたい

昨年の今頃まで、長期テスト車に加えたいクルマの1位は他の何を差し置いてもポルシェ911だった。フラット6を車体の後端に搭載したスポーツカーとして唯一無二の存在だからだ。

これは54年以上の911の歴史の中で、デザインがどれほど変わっても守り続けられてきた特徴であり、こんなクルマはこれまでもこれからも911以外には存在し得ないだろう。

しかし、以前テストしていたBMW i8のようなクルマも他には存在し得ないと言える。事実、あのクルマはこの11カ月間、911と同様の扱いやすく刺激的なドライブ体験を与えてくれたのだった。

ここで言いたいのは911を評価するための新たな基準ができたということ。オプションなどを加えた金額(i8にはほぼないが、ポルシェにはたくさんある)は600ポンド(9万円)ほどの差しかなく、これはポルシェのパーキングセンサー代にも満たないほどだ。

ただしこの2台は全く異なる設計思想を持つ。

i8はバッテリーと小さな3気筒エンジンによって駆動される革新的なカーボンファイバー製のポストモダン彫刻なのに対して、911は半世紀以上にわたる進化によってできているのだ。どちらが良いのかは追って結論を出すことにしよう。

まずこのクルマの詳細を見ることにする。

PDKを選択 ユーザーを考慮

当たり前かもしれないが、近年の多くの911と同様に、このクルマにもPDKが組み合わされている。自他共に認めるMT好きのわたしでさえ7速というのは多すぎると感じるし、高速道路で過ごす時間の割合を考えるとPDKの方が好ましい。そのうえPDKのレポートをお伝えするほうが、ユーザー数の多さゆえ役に立てると判断した。

セラミックブレーキ、後輪操舵、スポーツ・エグゾースト、(アクティブ・エンジン・マウント付きの)スポーツ・クロノ、アクティブ・アンチロールバーなどのオプションで合計1万3250ポンド(204万円)ほどになる。

だがこれらは456psとなるGTSのエンジンを選択せずともカレラSでの体験を素晴らしいものにしてくれる。インテリジェント・ヘッドライトを除けば、これらのオプションは非常に手頃な価格設定と言えるだろう。

唯一の欠点と言えるのはクルーズコントロールが付いていないことだ。ロケが多いゆえ、わたしのドライブは大抵長距離かつ早朝か深夜の空いている時間帯なので、クルーズコントロールが重宝するのだ。

ただし、ソフトウェアはすでに入っており必要なレバーなどを取り付けるだけで使えるとシルバーストンのポルシェ・ドライビング・センター(次回詳述する。)での納車時に説明された。本当にそれが可能なのかはいずれ確認したい。

走りは素晴らしい 燃費は…

現時点でそのほかについては、グラファイト・ブルーの外装が最高だということ(個人的にはこの991型の第2世代は水冷911の中でベストなルックスだとも思う)と、田舎道を抜ける帰宅ルートで素晴らしい走りを見せたことをお伝えしたい。

エンジンの回転数を必要以上に上げることなく、シャシーに頼るだけでコーナーを高速で駆け抜けることができるのだ。

もちろんi8でもついてはこれるだろうが、911の場合よりもハードに攻めなければならないだろう。ただし、i8は日常的に14km/ℓ以上走るのに対して、911はなかなか10km/ℓを超えることはない。

話は変わるが、わたしがi8について気に入らない点は、周りからの注目を必要以上に集めてしまうことだ。誰が自分のクルマのリアバンパーのすぐそばから携帯電話で動画を撮られることを好むだろうか。

911に乗っていれば、このように鮮やかな塗装でも良くも悪くも目立つことなく匿名性を保つことができる。

これからの数カ月間、わたしは他の911やわたしの仕事に関わるほとんどのクルマではできないこと、すなわち常にクルマとともに生活する、ということをするつもりだ。

これこそが911が54年間にわたって持ち続けてきた長所である。わたしは今までにポルシェを所有したり、レースに出場したこともあるが911を日常的に使ったことはない。

この二度とない機会を最大限に活用し、テストしていく。

次項で選んだオプションの詳細をお届けしよう。

テスト車について

モデル名:ポルシェ911カレラS
新車価格:8万5857ポンド(1320万円)
テスト車の価格:10万8028ポンド(1661万円)

追加した装備一覧

■PDK 2388ポンド(37万円)
■グラファイト・ブルー・メタリック・ペイント 801ポンド(12万円)
■グラファイト・ブルー・レザー・インテリア 405ポンド(6万円)
■911バッジ 無償オプション
■LEDダイナミック・ライト・システム・プラス 1764ポンド(27万円)
■パークアシスト(前後) 639ポンド(10万円)
■ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール 2744ポンド(42万円)
■後輪操舵 1530ポンド(24万円)
■カーボンセラミック・ブレーキ 5787ポンド(89万円)
■モード選択付きスポーツクロノ 1416ポンド(22万円)
■スポーツエグゾースト 1773ポンド(27万円)
■20インチ・カレラSホイール 無償オプション
■速度制限表示 284ポンド(4万円)
■ライト・デザイン・パッケージ 300ポンド(5万円)
■スポーツ・ステアリング 186ポンド(3万円)
■ステアリングヒーター 315ポンド(5万円)
■シートヒーター 320ポンド(5万円)
■スポーツ・シート 312ポンド(5万円)
■フロア・マット 122ポンド(2万円)
■Isofixシート・マウント 122ポンド(2万円)
■Boseサラウンド・サウンド 963ポンド(15万円)


テストの記録

燃費:10.5km/ℓ
故障:無し
出費:無し

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

相模湖が遠い… 八王子JCT周辺は阿鼻叫喚 GW後半初日、中央道×圏央道で大渋滞
相模湖が遠い… 八王子JCT周辺は阿鼻叫喚 GW後半初日、中央道×圏央道で大渋滞
乗りものニュース
メルセデス・ベンツGLCクーペのプラグインハイブリッドモデル「GLC350e 4MATICクーペ Sports Edition Star」が日本発売
メルセデス・ベンツGLCクーペのプラグインハイブリッドモデル「GLC350e 4MATICクーペ Sports Edition Star」が日本発売
カー・アンド・ドライバー
大きすぎるクルマはコインパーキングにとめられない!? 車高の「高い・低い」も制限あり! 駐車NGの条件ってどんなもの?
大きすぎるクルマはコインパーキングにとめられない!? 車高の「高い・低い」も制限あり! 駐車NGの条件ってどんなもの?
くるまのニュース
ド派手カスタム車両多数!!! 専用パーツがマジでイイのよ! [ノートニスモ]を60万円で狙う
ド派手カスタム車両多数!!! 専用パーツがマジでイイのよ! [ノートニスモ]を60万円で狙う
ベストカーWeb
フェラーリの新たなるフラッグシップ「12 チリンドリ」がワールドプレミア! 電気もターボも使わずに最高出力830psを発生する6.5L V12を搭載
フェラーリの新たなるフラッグシップ「12 チリンドリ」がワールドプレミア! 電気もターボも使わずに最高出力830psを発生する6.5L V12を搭載
Webモーターマガジン
テスラ・モデルYに600km走れるRWD登場も日本導入はナシの予想! 日本は「ジュニパー」の登場に期待
テスラ・モデルYに600km走れるRWD登場も日本導入はナシの予想! 日本は「ジュニパー」の登場に期待
THE EV TIMES
NISMOがワンツー達成! 優勝は3号車Niterra|スーパーGT第2戦富士:決勝順位速報
NISMOがワンツー達成! 優勝は3号車Niterra|スーパーGT第2戦富士:決勝順位速報
motorsport.com 日本版
ルノー『キャプチャー』新型は都市型SUV市場をリードできるか
ルノー『キャプチャー』新型は都市型SUV市場をリードできるか
レスポンス
「伊豆縦貫道」とは違うの? 半島貫くスイスイ道路の「ナゾの有料区間」なぜ存在?
「伊豆縦貫道」とは違うの? 半島貫くスイスイ道路の「ナゾの有料区間」なぜ存在?
乗りものニュース
【F1チーム代表の現場事情:キック・ザウバー】サインツの噂をかわすアルンニ・ブラービ代表。ドライバー確定よりまず入賞
【F1チーム代表の現場事情:キック・ザウバー】サインツの噂をかわすアルンニ・ブラービ代表。ドライバー確定よりまず入賞
AUTOSPORT web
タフすぎるダイハツ「斬新小型トラック」がスゴい! 全長3.4m切りד画期的”すぎる荷台搭載! 悪路もイケる「マッドマスターC」は今欲しい1台か!?
タフすぎるダイハツ「斬新小型トラック」がスゴい! 全長3.4m切りד画期的”すぎる荷台搭載! 悪路もイケる「マッドマスターC」は今欲しい1台か!?
くるまのニュース
マクラーレン、F1マイアミGPで計10ヵ所をアップデート。マシン全体に手を入れ、パフォーマンスを追求
マクラーレン、F1マイアミGPで計10ヵ所をアップデート。マシン全体に手を入れ、パフォーマンスを追求
motorsport.com 日本版
タミヤのフラッグシップ拠点、「プラモデルファクトリー」が移転
タミヤのフラッグシップ拠点、「プラモデルファクトリー」が移転
レスポンス
彼女のダッジ「チャージャー」のグリルはマットブラックにペイント! まさかのホンダ「ストリート」との2台持ちカーライフとは
彼女のダッジ「チャージャー」のグリルはマットブラックにペイント! まさかのホンダ「ストリート」との2台持ちカーライフとは
Auto Messe Web
【人とクルマ】西川俊介×PEUGEOT2008俳優・西川俊介が、最新のPEUGEOT 2008に触れる
【人とクルマ】西川俊介×PEUGEOT2008俳優・西川俊介が、最新のPEUGEOT 2008に触れる
Webモーターマガジン
【未来予想図】これが新世代CLAの姿だ!メルセデスが2024年末発表予定のクーペサルーン新型メルセデスCLA
【未来予想図】これが新世代CLAの姿だ!メルセデスが2024年末発表予定のクーペサルーン新型メルセデスCLA
AutoBild Japan
「クーペにもPHEVモデル」 MB GLC 350 e 4マティック・クーペ・スポーツ・エディション・スター
「クーペにもPHEVモデル」 MB GLC 350 e 4マティック・クーペ・スポーツ・エディション・スター
AUTOCAR JAPAN
“空力の鬼才”ニューウェイはなぜレッドブルを去るのか。早期離脱を可能にする手立ての謎
“空力の鬼才”ニューウェイはなぜレッドブルを去るのか。早期離脱を可能にする手立ての謎
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2135.02312.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

648.01078.0万円

中古車を検索
i8の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2135.02312.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

648.01078.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村